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2023年1月の記事一覧

■自分のなかにある違和感をスルーしない―『言葉の展望台』

■『言葉の展望台』 ■三木那由他著 ■講談社 ■2022年7月 ■1300円+tax ■『言葉の展望台』について私たちは主に言葉を用いて、他者とコミュニケーションをとります。そのなかで、相手に伝わらなくてもどかしい思いをすることも少なくありません。あるいは、自分の伝えたいと思うことをうまく表現できず、のたうち回ることも多々あります。 また、日々さまざまな情報を目にするなかで感じる違和感があります。 なぜこの人はこんな風に言うのだろう。 あの言葉はいったい何を伝えようとし

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■土は地球の特産品―『大地の五億年』

土と砂は違うことは、理解していました。「これは土。あれは砂」。見てすぐに分別することはできるのです。それなのに、それぞれを言葉で説明することはできない。不思議ですよね。 そんな、疑問を持っていることすら忘れてしまうほど、身近にある「土」について、五億年の歴史を紐解きながら、縦横無尽に解き明かしたのが、今日ご紹介する藤井一至『大地の五億年』(ヤマケイ文庫)です。 ■土は地球の特産品

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■資本主義が思考を縛る世界をどう変えていくべきか―『人新世の「資本論」』

表紙に著者さんの写真がドデンとある新書が苦手です。 もちろん、そういった本が、著者さんの「顔」がある程度以上に売り上げに貢献するほど、影響する力の大きい人が書いたものだと理解はしています。その証拠に、そういった本は大概、書店で面陳されています。 でも、それを見かけるたびに、何とはなしに威圧されてるような気持ちになってしまうんです。で、内容云々の前に、手に取るのを諦めてしまう、と。 実は、今回ご紹介する『人新世の「資本論」』もそれが理由で読むのを諦めていました。 確たる

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■自分の言葉に自分で責任を持つということ―『いつもの言葉を哲学する』

noteやTwitterで言葉を綴ったり お友だちと話をしていたりするとき 自分の書き癖、口癖に 辟易することがあります。 伝えたい内容自体は異なるのに なぜか用いる言葉が同じ。 そりゃ、毎回自覚的に考え尽くす!では 疲れ果ててしまいますが(笑) けれど、伝えるための言葉を ぞんざいにしてしまっては 内容も色褪せてしまうような気もするのです。 でも、それを どうしたらいいのかわからない。 という気持ちに指針を与えてくれたのが こちらの本です。 ■『いつもの言葉を哲学す

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言葉を哲学することで、緩やかな生き方を知る―『言語ゲームの練習問題』

きっかけはすっかり忘れましたが 大学生の頃、 一人の哲学者にハマりました。 その人の名は、ヴィトゲンシュタイン。 興味の赴くままに 生協で『論理哲学論考』を購入し おそるおそる読み始めたのです。 そしたら。 全く理解できず、撃沈。 言葉が端的過ぎて。 論理が徹底され過ぎて。 私自身の思慮が浅過ぎて。 哲学的知識が乏し過ぎて。 とりあえず、何もかも足りず、過剰で 最初の一行から衝撃的なほど難解で。 その時は本をそっと本棚に差しました。 その後も、何度か 『論理哲学論考』

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■今、私たちを取り囲んでいる「権力」とは?―『ミシェル・フーコー』

普段、「当たり前」と思っていることが 実は当たり前ではないと実感する。 そんな出来事は 日常のあちこちにあります。 でも、それが実際起きたときって 乗り越えるのに必死で 自分の思考に定着させるのには 随分と時間がかかります。 私の場合、それを具体的な衝撃として 思考に刻み込んでくれたのは 文学理論の勉強会で読んだ フーコーの『知への意志』でした。 そして、そんな衝撃を 久しぶりに思い出させてくれたのが 今回読んだコチラです。 ■『ミシェル・フーコー』について ■箱田徹

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大河ドラマ『どうする家康』おすすめ本①

「待ってろ、竹千代…俺の…白うさぎ…‼」で、第1話から萌え尽きた大河ドラマ『どうする家康』。みなさんは御覧になりましたか? 普段、ほとんどテレビを見ないワタクシですが、今回はTwitterで見た岡田准一さん=織田信長公のイケメンっぷりにまんまとつられ、かぶりつきで見てしまったですよ。 えぇ、どれほど岡田信長さまがイケメンだったか、我が最愛の推しさまである、名古屋おもてなし武将隊の織田信長さまに力説し、ドン引きされたのは、ここだけのお話(滝汗)。 ま、それはともかく。

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