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編集のための覚書

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"ヒトとモノの出会いを編集する"ことを模索するための日々の覚書きです。
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#出版

編集の力を信じてる

編集は、偏集だ。偏ってこそ価値がある。 私の尊敬する編集者の言葉で、うちの編集部で伝説的に語り継がれてる言葉のひとつです。 この「偏る力」こそが、私が信じている編集の力の根幹です。 選ばれない失望私の編集の価値についての原体験は、美大に通っていた頃…大学の芸祭でした。いわゆる学祭なんだけど、そりゃもう皆の力の入れようが他の大学とは違って、誰もが何らかの出し物に参加してるんじゃないか?という熱気で。 私の出身である油絵学科の子たちは大概、絵を展示して、一般の方やギャラリス

海を超え、歴史に学ぶこと@ある編集者のユートピア

世田谷美術館で開催している「ある編集者のユートピア」に滑り込みで行ってきました…! 編集者・小野二郎が追い求めたものを深堀りしていく展示です。 小野二郎は ・新卒で入った出版社で2年で25冊発行 ・その後独立し、出版社立ち上げ ・才能ありそうな若手をスカウトしまくり一流編集者に育てる みたいな感じなので…ハイパー編集者かつ、おそらく当時の感覚ではイケイケのベンチャー創業者的な感じの人です。 言動も、「晶文社は運動だぞ」と社員に言っちゃうような感じなので今見ても超尖ってま

この夏、私が「編集観点」で巡りたい場所

6月下旬〜8月くらいまで、しばらく時間と場所の制約があまりなく動けるので、かねてから行きたい…!と思っていた場所を回ってみようかなと思っています。 今回の選定基準は 1,何か「場」を運営しており 2,その「場」を「メディア」として捉えられそう というところです。そしてその「メディア」の「コンテンツ」がどう作られているのか?を編集観点で勉強してこようと思います。 情報が大量に出回っている昨今、1次情報をしっかり持ってるのは強いと思うので、しっかり見て自分のこやしにして来よう