8月2日🌱いまの私にはもう撮ることができない写真たちを振り返って感じたこと

昨日からはじめたフィルムの整理が終わった。記録写真ではなく、表現として写真を楽しむようになって、フィルムを使い始めてから12年。

12年前の写真には、いまの旦那さんも、仕事仲間もいない。むしろ、あまり人を撮ることをしないで、目の前のきれいだなと思う風景ばかりを撮っていた。

どの写真を見ても、「もういまの私には撮ることはできないな」と思う写真ばかりだ。

なぜこの風景にシャッターを押したのかも覚えていないし、どうやって撮ったのかも覚えていない。いまの私とは別人が撮ったような写真だけど、すごく好きで、いまでもSNSで投稿したりする。

あの頃くらいに無欲で、もっとピュアに世界を観て写真を撮りたいなぁと思うときがある。けど、自分自身が変わってしまったから、もうあんな写真たちは撮ることはできないんだろうなとも思う。

写真を仕事にせず、好きなままで撮り続けていたら、今頃どんな写真を撮っていたんだろう。頭のなかで思い浮かべてみると、なんだか羨ましい気持ちにもなる。本当はあの頃の気持ちのまま写真を撮り続けたかったのかもしれない。

でも、逆を言えば、いま私が撮っている写真も12年後の私には撮ることができないのかもしれない。だからこそ、いまの私が観る世界をしっかり写していこうと思う。

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10年ほど前はプライベートでもフィルムをたくさん撮っていて、写真のなかには、当時付き合っていた恋人や、好きだった人がちらほらいて、なんだかいろいろ複雑な気持ちで作業をしていた。

そんな写真の中には私が写っている写真もちらほらあった。当日、付き合っていた恋人にカメラを渡して撮ってもらっていたのだろう。それなりに幸せそうな顔をしていて、なんだかホッとした気分になった。

この写真は、当時好きだった人が撮ってくれた。なんとなく宙ぶらりんで、進展せずに終わってしまったけど、撮ってくれた写真はすべて後ろ姿や横顔ばかりで、あのときの微妙な距離感を思い出したりした。

写真ってのは本当に時間を写す機械なんだな。

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12年分も写真を振り返るといろんな感情が押し寄せてきて、なかなかに心が忙しい1日でした。