とろ日記(先週から今週思ったこと)
※とろ=吐露
先週、都会の神社に行った。
藤の花が咲き始めていた。空色と紫色と緑色。
そのどれもが「わあっ」と感嘆をあげてしまうような濁りのない色味で、気持ちも明るくなった。
藤の花を間近で見ようと近づくと、ある一定のラインからいい香りがしてくる。
これこそ本物の「匂い立つような美しさ」ってやつですか!!
単純な甘さではなく、大人っぽい甘さを漂わせたような香りがした。たしか。
こんなに香りがするのはラベンダーぐらい?
あ、どっちも紫色で共通している、紫色の花は香りが強いのかな?と思った。
匂いに惹かれて、くまんばちがブンブン飛んでいる。くまんばちが温厚なのは知っているが、羽音が鮮明に聞こえてきて少しビビった。
蜂も、きれいでいい香りがするものがいいよねぇ。
昨日、電車に乗った。
住んでいる場所を走る電車は、車両がそんなに多くはない。わたしはたいてい座れず、ドア辺りに立つ。降車駅に着くまで外を眺め、季節ごとの景色を楽しむのが毎回だ。
今は山も花もはっきりとした色合いをしていて、よく見える。(地域わかっちゃうかな)
駅に到着する前に、どちら側のドアが開くのかアナウンスに耳をすます。
ドア側に立っていることで、邪魔になるのだけは避けたい。
次の駅で開くドアは反対側のようだ。
ほっと安心する。ちっちゃい安心だ。
引き続き景色を見ようと外に目を向けると、一匹の蜂が目に入る。
やばい。車内に入ってきちゃうかも!
あ、でも次に開くのは反対側のドアだ!
胸をなでおろす。
電車が駅に着き、ドアが開いて閉じて、発車する。
数秒の間、蜂は電車と並走し、姿が見えなくなった。
先週も蜂が飛んでいたなぁ。
先週のわたしは都会にいたなぁ。
どこの地域も、春なんだなぁ。
車に乗って、電車に乗って。
行こうと思えば、どこにでも行けてしまう。
わたしの住む場所の先に都会がある。土地は繋がっている。だけど、繋がっていても地域ごとに全然様子が違う。
春がきているのは同じなのに。
年1、2くらいで都会を味わうのもおもしろいかもなと思う。
もしサポートいただけたら、部屋の中でものすごく喜びます。やったーって声に出します。電車賃かおやつ代にさせていただきます。