見出し画像

息子の行き渋り対応集。


小2息子、学校行き渋り真っ最中。毎朝登校時間が近付くと、泣き顔で「行きたくない。」と言い始める。

理由は様々。とにかく敏感なタイプなので、どこに地雷があるのか分からないが、なんとなくパターン化はしている。お友達トラブルは、ほとんどない。

行ってしまえばなんて事ない時も多いのだが、なんせ不安がるので、無理に行かせるのもなあと、私の中でも葛藤もありつつ、あれやこれや対応中。

娘はこんなことはほとんどなかったので、私も修行を始めたばかりだ。

ただ、幼稚園時代からの療育でアドバイスをもらっていたり、先輩方の経験を聞いたりしていたので、なんとなくそういうタイプだろうなあと心構えはあった。それがせめてもの救い。

今日は、そんな毎日の対応の中から、まあまあ上手くいったんでないの?と思うパターンを紹介してみようと思う。

①手順書を持たせる(御守り)。

あいまいなこと、見通しが立たないことがとにかく苦手。時間割があるのは本人にとっては好都合。それ以外の休み時間や給食、係の仕事などでつまずく事が多いようなのだ。

日直はガチガチに緊張して、頭の中が真っ白になるというので、日直のセリフを一緒に書き出し、台本のようにしてみた。

入学当初は牛乳パックのたたみ方の手順書を作ったこともある(工程が多すぎて覚えられなかったと)。

そういうガイド的な物があると、安心するみたい。結局、それらを見なくても出来たりするんだけど、御守りがあるかないかでは心持ちが違うようだ。


②連絡帳で先生にお知らせする。

最近よく言うのが、「給食当番が無理」だと。準備が出来た人から担当する項目を選択できるらしく、息子がもたもたしているうちに(手洗いとかきっちりやるタイプ)簡単なものは取られてしまい、毎回ご飯や汁物の担当になるとのこと。

確かに、何十人分の食事をなるべく均等につぎ分ける、というのはただでさえ難しい。しかも、不器用な息子にとってはなかなかのハードルだ。でも、先生の方針なら仕方ないのか…。

1度面談でお伝えしていた項目だったが、今回は連絡帳に書いてみることにした。

給食当番が原因で行き渋りしています。予め担当が決まっていないと不安で、早い者勝ちだと小さなパニックになってしまうようです。

給食の前に早退したいようですが、様子を見ていただき、大丈夫なようでしたらそのままよろしくお願いします。お迎えが必要そうでしたら、ご連絡ください。

先生もたくさんの生徒を対応されていて、大変なことは重々承知している。ただ、息子の場合、困り感が分かりにくいからこそ、「こんなところがあります」と具体的にお伝えすることで、ピンポイントに見ていただけることもあると考えた。

今回、それが良かったようで、給食の前に先生が話をしてくれたそう。フルーツの担当になり、難なくこなせたと、泣き顔で出かけた息子がニコニコ顔で帰ってきた。

先生、対応していただき、ありがとうございました。

ただ、今回伝えたかったのは、息子だけ特別扱いしてほしいということではない。担当がご飯や汁物になったとしても、ちょっと気にかけてもらったり、声掛けしてもらえるだけで、出来ることもあると思う。そして、息子のように感じる子も中にはいるということを、学級づくりの参考にしていただけたら、と思うのだ。


③究極の逃げ道を教えておく。

②の時もそうだが、「どうしても無理だったら帰って来ていいよ。」と伝えている。大人でもそうだが、追い詰められたと思うと絶望的になるものだ。そうやって、逃げ道があることを知っていれば、なんとか頑張れる時もあるかと思っている。

ただこれは、私が現在仕事をしていないから言えること。そうでなければ、簡単には言えないかもしれない。

でも、実際に早退してきた事は今のところ1度もないので、逃げ道があるかないか、やはり心づもりの問題かもしれない。


とまあ、対応と言っても、実際にはこんなところ。

なんせ、本当に些細な事に敏感なので、「え、こんなこと?」というパターンも少なくない。でも、本人にとっては死活問題レベルなのだ。このようなタイプにとっては、学校での集団生活は気になることの連続で、疲労も半端ないと思う。

でも、色々な経験を通して学ぶこと、成長していくこともたくさんあるはず。だから、できれば通ってほしい、それが私の本音だ。

色々試してみて言えることだが、一番の禁忌は、行き渋り自体を責めること。それをしてしまうと、多分、一巻の終わりだ。

それと、「やればできる!!」というような根拠のない根性論や、「そんなの気にする必要ないよ。」という無神経な発言もタブーだ。それが出来ないから困ってるんだもんね。

だけど、これでいいのかと常に迷うし、どこか過保護すぎないかと思わないでもない。ただ、今はとにかく、小さなサインを見逃さず(まだ話してくれるから良い方だと思っている)、息子が完全に心折れてしまわないよう、環境を整える工夫に専念しているという段階だ。

小さな事が積み重なって、大きな問題に発展していく予感しかしないのだ。

これから先、どうしても学校は無理だという状況になったら、フリースクールなどの方法もあるし、色んな選択肢を一緒に探して行けたらいいと思っている(先輩ママからの情報が有難い)。

現在通っている2つの放課後デイサービスや体操教室などは、喜んで行く息子。2週間に1度の通級の時間も楽しいらしい。きっと居心地が良いのだ。探せば居場所はどこにでもあるんだよ、ということを伝え続けていきたい。


そして、身体の筋トレ同様、親子で心も少しずつ筋トレしていけたらなあと思う。




半年くらい前に書いた記事。こちらもよろしければ。この頃とは、また状況も変わってきているなあ。



最後まで読んでいただきありがとうございました♩

この記事が参加している募集

多様性を考える

今こんな気分

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?