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カミナリだけはやめてください

わからないよね、ぜんぶ。モヤモヤしたらモヤモヤさせる。お香を焚く。煙にしてぜんぶ飛ばす。よくわからないけど、なにか抜けていく気がする。部屋に線香のような匂いをたきしめて。煙で充満させる。すべて燃やし尽くしたら、換気。この瞬間が一番たのしい。上からひとつ残らず塗り替えてくれるような気がする。外から入ってきた空気が新鮮と感じられるのも良い。基本的に部屋の窓やドアは開けている人間なので、意図的に閉め切らない限り、風は通っている。雨のときも開けっぱなしなもんだからそのまま入ってくる。自然を感じられなくなるとすぐに調子が悪くなる。けれど、いつも開けてるのもつまらないから、締め切って煙で満たす。ということを、なんの儀式かは知らないけどここ二年くらい気が向くとやっている。本当はこのあとにピアノ協奏曲を聴きながらワインを飲むという文字にするとアホみたいにかっこつけたことをしていたんだけど、今は家族もいるしやれていない。他人に話すと「ワイン」と「クラシック」のイメージから高貴なことをしているアピールに思えて気が引けるが、偏見を取っ払ってやってみると案外たのしい。ただ酔っ払って気持ちよく音に身を任せるだけ。一体なんの話をしているのだろう、わたしは。さて、余計なことはしない、かっこつけない、あくまでも自然体に、明日も生き延びることを目標に生きていきましょう。自分には甘いです、とことん。褒めて褒めて世界中の人間が貶しても自分だけは褒めて生きていく。はい。いきなり文章を終わらせようとしているのは、カミナリのせいです。めちゃくちゃ嫌いです。窓閉めるわ。カーテンも。音量上げよ。みなさま、おやすみなさい。

どうも〜