ろうそくのように
これは比喩です。
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ある日、マッチがろうそくに
「お前に火をつけてあげるよ。」と言った。
ろうそくは
「いやだ。お前に火をつけられたら、
私の命がいくつあっても足りない。そんなことをしないでくれ。」
と答えた。
すると、マッチは
「じゃあ、お前は一生そのままでいたいのか? 硬くて、冷たくて、輝いたことがないじゃないか!」
「でも、私を燃やす必要があるのだろうか?痛いし、体力も使うし・・・」と、ろうそくはつぶやいた。
マッチは
「まったくその通りだ。でも、それが使命なんだ。お前と私は光になるために作られたんだ。
マッチである私にできることはごくわずかで、私の炎は小さく、私の時間は短い。
でも、もし私がお前に炎を渡したら、私の人生の目的は果たされたことになるんだ。
お前はろうそくで、使命は輝くこと。お前の痛みとエネルギーは、しばらくの間、光と暖かさに変わるだろう。」
それを聞いたろうそくは、マッチにこう言った。
「わかったよ。私を照らしてくれ。そうしたら、明るく素敵な炎を生み出すから。」
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ろうそくのように、人生には辛い経験や痛み、苦しみがある。
でも、そんな経験から私たちの持つ最高のものがあらわれ、私たちは光となることができるのかもしれない。
英語のことわざ
「穏やかな海は良い船乗りを育てない」
(A Smooth Sea Never Made a Skillful Sailor.)
荒波の中でこそ最高の船乗りが現れる。
辛い時こそ、マッチとろうそくのように奉仕と愛が私たちを生かす燃料となっていることを忘れてはいけない。
そして、光を放って輝いていれば、周りを明るく出来るということも覚えておきたい。
これが私たちの使命なのだろう。
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