山で弾くピアノは
アルプスの山の中に来た目的は
娘がMusicAlpという講習会を受けることだった。
MusicAlpには
世界中から
素晴らしい先生方と
音楽を愛する学生たちが
集まってくる。
私も20年ほど前に、この講習会に
参加したことがあった。
今年は工事の関係で施設が使えず
我が教室のサマースクールができない。
夏は音楽院も休み、娘をどこかの講習会に‥
と思っていた時にMusicAlpを思い出したのだった。
当時はクールシュヴェルという場所で開催されていたが
今はティーニュ、さらに山奥になっている。
先生方のページの中に
坂井千春先生のお名前を発見した。
フランスで藝大の先生のレッスンが受けられるとは!!
日本語でピアノのレッスン、してみたい!と
娘も言ったので
講習会の参加年齢は13歳以上だったところを
メールを書いてお願いし
特別に受けられることになった。
初日のミーティングは
講習生の多くが
寝食を共にするホテルにて行われた。
夜の9時半、フランスらしい。。
初対面の坂井先生はとても気さくに優しく
娘に話しかけて下さり
旅の疲れと
新しい出会いに固くなっていた娘も
ホッとしていた。
練習室はこのホテルの中に、
レッスン会場は借りているアパートから
湖を越えた車で5分ほどの場所にあることがわかった。
翌々日から大きなホールで
ほぼ毎日レッスンを受けられることになった。
体の使い方、フレーズの歌い方、
リズムや間の取り方などを
丁寧に説明していただき
娘の音がどんどん変わっていく。
例えば手を交差するところでは
お餅つき、お手玉、猫の手、手品‥など
9歳にもわかるように
次々に例を挙げてくださり
娘も楽しそうだった。
朝9時からのレッスンを終えて
練習室で復習、
アパートに戻って昼食をとり
午後は予習、
生まれて初めて5時間くらい
ピアノを弾く日々を過ごしている。
その合間にトロチネット(キックスケーター)で
湖を見に行ったり
ショッピング(冬物大バーゲン中!!)をしたりして
夜はクタクタになって爆睡!
(娘の憧れの赤毛のアンみたいな可愛い寝室↑)
山の生活もすぐに1週間が経った。
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