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パリ1日1話〜 2 住んでいるところの話〜

パリですぐ思い浮かぶイメージは、おしゃれなサンジェルマン・デ・プレのクラシックなアパートとかそんな感じでしょうか?残念ながら、生まれながらの下町っ子のわたしはそういう界隈には縁がなく、パリでも18区の下町に住んでいます。そのむかし、『パリ18区、夜』というクレール・ドニの映画があり、様々な人種が住むすこしダークなパリを描いていて怖いと思いつつもおもしろかったのですが、まさか自分が将来同じ区に住むことになるとは思ってもいませんでした。しかし、住めば都とはよく言ったもので、いまではこの界隈をとても気に入っています。

表現するならば「モンマルトルのふもと」となり、ちょっとイメージもわきそうなものですが、たぶんそのイメージも違います。おしゃれな店はほぼ皆無。黒人、アラブ人率が高く、一見するとあまり安全ではなさそうに見えます。実際に、ものすごく安全かというと、そうでもないのでしょう。

ただ、わたしがパリに魅力を感じているのは、フランスが誇る伝統や文化に支えられた高級で気品あふれる場所があると思えば、フランス語すら通じない国際色豊かな場所があるという「グチャグチャ具合」なのです。いろんな国籍のひとが、その国の言葉を話し、立ち話をし、コーヒーやビールをカフェで飲み、国の料理屋で好きなメニューを食べ、日々をすごしている。こういうのは、コスモポリタンというのでしょうか。自分がどの国にいるのかよくわからない、なんともいえない浮遊感。自分自身の異邦人感もあり、毎日根無し草の気持ちで、町を徘徊しています。

写真は、ルーブル美術館のピラミッド。先日フェルメール展に行ったときに撮ったもの。やっぱりきれいですね。

では、パリ1日1話、きょうはここまで。




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ワイン&フードライター。パリ在住。フランス国立ランス大学高等美食学研究院ディプロム取得。英国ワイン&スピリッツ教育財団(WSET)アドヴァンスト、ロンドン酒ソムリエアソシエーション認定酒ソムリエ。著書『ランチタイムが楽しみなフランス人たち』(産業編集センター)発売中( °ᴗ°)
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