見出し画像

動くな!!

昨日 目覚めると、すこし足の付け根が痛かった。
今朝 目覚めると、さらに痛くなっていた。

左大腿骨の付け根から外側、少しの部分。動かすと痛い。
 
階段の昇降や立ったり座ったりがしづらく、足を引きずりながらしか歩けない。トイレでは便座の位置がちょうど太ももの痛い部分を圧迫するので、なかなかにツラい。特に激しい運動も急な無理もしていないので、原因がわからない。
 
自分で運転するのも難しく、これ以上悪化すると困るので 急遽 夫に送迎をお願いして、近所の整形外科へ向かった。
 
診断結果は「左股関節周りの肉離れ」。
骨や神経には異常なし(ホッ…)。
痛み止めの内服と湿布薬が処方されて「とにかくしばらくは安静に」と。
 
 
理由がわかったので安心したが、さて困った。
 
迎えに来てくれた夫は、
「俺がお前の通院の送迎をするなんてなぁ」
私の代わりに薬局へ行ってくれた息子は、
「俺がお母さんの薬を取りに行くなんてなぁ」
 
との言葉通り、これまで私は圧倒的に家族の通院の付添い・送迎、その他諸々、ひたすらに「家族の世話をする側」だったのだ。
 
 

 
 
先日胃を壊してしまい、未だ調子の戻りきっていない娘も心配してくれた。
 
ちょっとした体位変換や移動がしんどい私に代わって(落ちた物も拾えない^^;)あれこれやってくれる。
 
動けなくなって初めて、これまで自分がいかにちょこまか よく動いていたのかがわかった。
 
強制的に動けなくさせられている。
 
「Freeze!(動くな!)」と、どこかから命令がくだっている。
 
 

 
幸いなことにじっとしているぶんには全く平気。
こうして文章も書けるしおそらく絵を描くのも大丈夫。
立った状態でなら料理もできる。
 
でも掃除洗濯買い物、片付け等は無理。
 
家族を頼るしかない。


ひゃーーーーこわ!!!!!
 
 

家族それぞれが”不具合”を抱えている我が家、それをサポートするのが私の役目だと思っていたけど、逆転するのか。
 
娘に言われた。
 
「これを機に、お母さんも人に頼るということを覚えてね」
 
これまで”頼ったことがない”ことは無いはずなんだけど、娘にはそう見えるらしい。
 
でも確かに、こういう状況にならなければ「堂々と」家族に~をしてもらおう、とはならなかったかも。(いつも "ごめんやけど手伝って"みたいな言い方になる)
 
だとしたらある意味、絶好の機会なのだな。
 
 

 
 
湿布がじわじわと沁みている。
さっき飲んだ痛み止めもそろそろ効いてくるだろう。
 
ついあれこれやってしまいたくなる気持ちを抑え、しばらくは動かずにいよう。
 
家族に頼り、甘えよう。
 

「これまでと違うことをやる」には勇気ときっかけが要る。 
せっかく機会をいただいたのだから、勇気を出そう。
 
 
そうすればたぶん
 

「これまでとは違う未来」
 
 
も待っている。