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電車のシートが幸せすぎる。



今日も夜勤明けだ。


看護師は慢性的人手不足な上、コロナ禍で出勤できるスタッフが日に日に減っており、ここ1ヶ月くらい、私は夜勤専従というひたすら夜勤のみをこなす人員として仕事をしている。
朝の早起きが苦手な私としては、夕方から出勤できるこの勤務はさほど苦では無い。
ただ、現場はクソが付くほど忙しい。
人手が足りない状況に加えて、やれ「患者さんが熱発している」だの「感冒症状は?」だの「PCR検査を」だの、てんやわんやしている。
でも、働く機会さえ奪われてしまった人達からすると、職場に出勤できるだけでも幸せなのだろう。

私は残業しないですむよう全力で仕事をする。カッコつけてる訳では無くて、ただ「早く帰りたい!」その一心だ。
しかも、「仕事は終わってないけど、勤務時間は終わった」という謎の安堵感から、急激に思考能力が低下し、仕事のパフォーマンスがガタ落ちするのだ。空腹と睡眠不足も相まって、もはや今自分が何をしているのか分からなくなる。そして、ダラダラ職場に居座り続けた結果「帰るのめんどくさいなぁーー」とか言い出して、どんどん家路が遠のく。というパターンを何度となく繰り返してきた。なので、とにかく終業ピタで帰宅する事に決めている。

そんな私の帰り道の楽しみが電車のシートだ。
なんて低コストで貧乏くさい楽しみなんだろう。ベンチャー企業で成功を収め、毎晩シャンパン片手にパーティをしている若者に聞かせてやりたい。どんな反応をするんだろう?

段差もないところでつまづきながら、浮腫んだ重い足で駅まで10分程あるく。
終業ピタで帰る時は35分発の電車に乗りたい。それを逃すと45分発まで10分待つ事になる。走る力などある訳無いので、間に合わなかったら10分待つ。別に急いでる訳では無いし、フォローしているnote記事を読んで「スキ!」したりしていれば10分なんてあっという間だ。


よし、電車が来た。
この時間は、通勤ラッシュの時間帯からずれているので100%、いや、120%座れる。この20%増して言いかえるところに、自分のクドさを実感する。でも書き直さない。笑

「よっこらしょ」と心の中で言いながらシートに座る。


はぁぁ〜〜、あったか〜いぃ〜〜(*´ ∀ `*)


今ではあまり見かけなくなった顔文字を使って、私の気持ちを最大限表現してみる。色々探したが、(*´ ∀ `*) が一番しっくりくると思った。(≧∀≦) かな?とも思ったが、やはり (*´ ∀ `*) が一番近い気がする。ψ(`∇´)ψ は絶対違う。

お尻から太もも、膝下にかけてじんわり心地よい暖かさを感じる。
熱すぎずぬる過ぎず、ちょうどいい温度加減だ。下衣が薄手だと、もしかするとちょっと熱く感じるのかもしれない。だがデニムを通して伝わる温度は、最高にちょうど良いのである。
乗り換えなくて良い電車を選んでいるので、そのまま約15分、ぬくぬくしながらnoteの続きを読んだりして過ごす事ができる。


幸せだ。

で、たいてい10分後くらいにウトウト眠っている。こんなの誰だって100%、いや、120%寝てしまう。やはりクドい笑 

そんな、ぬくぬくとウトウトに包まれている仕事終わりの瞬間が、とても幸せなのだ。
マスクが必需品になった今、涎が垂れていても安心だ。

分かっていても、毎回幸せだなぁ〜と思ってしまう。この提案をしてくれた鉄道会社の人に心から感謝する。
サービス精神からなのか、集客目的なのか、はたまたお偉いさんの遊び心なのか、経緯は分からないが、ここに幸せを感じている乗客が居ることは確かだ。
ありがとう!
ぬくぬくをありがとう!╰(*´︶`*)╯♡ 
丁寧に言うなら m(_ _)m だ。

15分の幸せタイムを終え、家まで10分歩く。一度ぬくぬくを味わってしまったが故に、寒さが堪えるが、両手をポケットに突っ込んでひたすら歩く。毎度「やっぱり手袋買おうかなぁ」と思って、「帰ったら絶対湯船に浸かろう」と思いながら歩く。まだ手袋は手元にない。

ただ、いざ家に着くとすごい勢いで面倒臭さと眠気が襲ってくるので、たいていは湯船にお湯をためる時間を待てずに寝落ちしてしまう。それもまた幸せだったりするので、湯船には夕方目覚めてから浸かれば良い。
顔文字にすると、
(´-`).。oO からの (( _ _ ))..zzzZZ 
そして湯船で (//∇//) だ。


結局、寒いのが苦手な私はぬくぬくしたものに包まれている時が、最高に (((o(*゚▽゚*)o)))♡ なのである。


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