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今年もやってきましたイスタンブール

今年もやってきましたイスタンブール。

昨年はトルコ航空でサズ2本とコプズ1本(土産)を機内持ち込みして帰ってきたが、今年は楽器を購入する予定が今のところないので、カタール航空のセール価格で東京↔︎イスタンブール。

乗り継ぎのドーハでは四六時中グッタリしているこの人に久々の再会。

このしと

ドーハの空港には森だってある。

森で憩う人々

合計19時間かけてイスタンブールへ到着した。疲れた。

バックパック旅に突然目覚めてウェーイってなって、ほっつき歩いていた時期があるのだけれど、今はっきりと自覚している。私は旅など好きではない。出不精インドア陰キャ人間なのだ。

あーめちゃくちゃ憂鬱だ。

いや、慣れてしまえば楽しいし、すぐ順応する性質なのだけど。

自分で選んで飛んできているのにね

今日1日は順応するためのバッファ、と割り切る。

Havaist(イスタンブール空港と市内の各所を繋ぐバス)でタクシムへ向かう。204リラ。めっちゃ高くなっている。今日のレートだと1リラ4.7円くらいなので、970円くらい。円安と肩組めるくらいリラ安も激しい。けど日本と違うのはインフレもめちゃめちゃ激しいのだ。

お馴染みのタクシム広場

私をクルドの沼にはめたジーザス(仮)という人物の家が、タクシムにはある。当のジーザスを含めた彼の兄弟の幾人かはアメリカに亡命して、イスタンブールにはもういない。

私が「クルドとの邂逅」を果たした、イスタンブール・タクシム広場近くにあるアパートの一室。そこにはジーザスと、スパイダーマン(仮)と、Fatih(本名)が住んでいた。時々、ベンジャミンバトン(仮)が遊びにきた。

ジーザスはアメリカに亡命し、ベンジャミンバトンもシカゴへ移った。飲みすぎて仕事サボり癖のあったスパイダーマンはどこかへ行った。あの家にはもう、Fatihしかいない。Fatihはジーザスの弟だ。

「イスタンブールへ行くよ。5月5日に到着するよ」
Fatihに連絡すると、「なんでもっとはよ言わへんねん。5月5日と6日は他のゲストで部屋埋まってもうてるわ。しゃーないからエリカはリビングで寝ー。俺は友達んとこ行くわ」という。

Fatihは本当に優しいやつだ。でも、リビングで中国人か韓国人か何かのオバはんが転がっていたら、他のゲストもギョッとするだろう。

なので、Fatihの家の至近距離にあるホテルで2泊することにする。友達をホテルに泊めるなんて彼らにとっちゃ「恥」なので、Fatihには「友達が空港まで迎えに来てくれたから、その子のところに2泊するよ」と連絡して、「ちゃんとケアしてもらってます感」を演出しておく。これくらいの方便は許してくれFatih。

元気があればFatihがバイトしているベシクタシュのバーに飲みに行きたかったけれど、全く外に出られる気がしない。

明日は、去年購入したサズを作ってくれた職人が営む工房を訪ねる。これで気分はONになるはずだ。

イスタンブールで数日滞在した後、ドイツへ渡り、私の歌の先生であるアリ・テクバシュのコンサートへ行く。その後パリへ移り、”生ける伝説”Şivan Perwerのコンサートへ行く。

Şivan Perwer本人が「パリで5月12日にコンサートするで。都合つきそうならおいで〜」との情報を送ってきてくださったので、「行きます」の一択だったのだ。

その後はパリでクルドの踊りのイベントやら音楽のフェスがあるので参加する。演奏もする予定だ。他にもなんやかんやイベントがありそうだ。

ヨーロッパでの色々が終わると、クルディスタンパートへと移る。

  • 前回訪ねたCizra Botan地方のデングベジを再度訪ねる

  • お馴染みセルダル・ジャーナンさんの故郷のGever(ユクセコヴァ)の村にも行く

  • 当初はそこから陸路でイラン側ウルミエへ渡りたかったが、見送るかも。わからない

  • Amed(ディヤルバクル)の山奥にある、ジーザスの故郷の村にも今回は久々に行きたい

  • できればイラク・クルディスタンのZaxoとDuhokにも行きたい

  • 向かう先々で歌(あるいは歌のような何か)に出会いたい

ざっとこんなイメージをしている。

イメージ通りに進んだことなどただの一度もないので、全く違うことになるかも知れないけれど、今回は日本で行う予定のワクワク楽しいプロジェクトの準備も兼ねているので、たくさん素材を集めたいと思う。

明日から行動するぞー!お腹すいたー!

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