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研修を受ける時、その教室で「一番できないやつ」でいるようにしている。

昨今、外部の講習で面接やカウンセリングのロールプレイを受けることが多くなりました。初めて会う様々な年齢、経歴の方と一緒に講習の課題を行います。

研修とはいえ、真面目に実技に臨みますし、失敗するのは誰でも恥ずかしい。

が、一周回って「この教室で一番できてないくらいがいいかも?」と思い始めています。以下はその理由です。

1.講師やメンバーが自分のレベルに合わせてくれる

ロールプレイやグループワークが終わったら、たいていはチームメンバーどうし、ないしは講師への全体共有の後に講師からフィードバックをもらえます。

昨年面接官トレーニングに出た際、他社の人事の方とロールプレイをしました。
思ったように出来なかったのですが、相手側とオブザーバ役の人に結構フルボッコに言われました。
それも、グループごとに全体共有しているときに嫌味な方がいたもので
グループの1人が私の名前を出して「erika(本名)さんの面接は冷たい。話を理解してくれた気がしなかった」と言うわけです。
教室全体の空気が凍って恐縮していた矢先、講師の方が私を指名して、
私がどんな面接にしたかったか?
どううまくいかなかったと思うか?
を聞いたうえで解説してくれた上に、休憩時間に個別に話しかけてくださり「あんな風に言われたけど、大丈夫?一緒に頑張りましょう。わからないところはなかったですか?」とフォローをいただきました。
専門に知識のある方が、時間をとって、自分のレベルに合わせたフィードバックを一言くれます。これってすごく貴重なことだと思うようになりました。

偶々この講師の方が優しかったのはありますが、研修という学びの場で真面目に学んでいる限り、最後尾にいる人をたいていの方は見捨てないでいただけます。

2.研修で「うまくやる」姿勢は不要

研修の場で実習を行うのは緊張するもので、過去に受けた外部の研修も、なんとかうまくやらなきゃ…みたいな意識を持っていました。
ですが、上記の出来事をきっかけに「うまくやらなきゃ」という意識じたいが、少しおかしいなと思うようになりました。

実際の面談や、会社で昇進がかかっている研修なら話は別ですが
自分のお金と時間を使って、同じ研修を受けるメンバー相手に「うまくやる」メリットは少ないと思うんですよね。給料減るわけじゃあるまい。
真摯に課題と向き合って、堂々と失敗しに行きたいものです。

面談やカウンセリングのロールプレイをする際、どの講師の方も
「よかった点だけどフィードバックしてもメンバー同士のなれあいになるので、まったくタメにならない」
と言います。ですが無難にロールプレイをすると「よかったです」で終わることがどうしても多いです。

私も、キャリアコンサルタントの資格取得のために通った学校でロールプレイしても「よかったと思います!試験受かるようにがんばりましょう!!」で終わることがたまーにありました。
ああ、失敗しなくてほっとした…とその場では思うのですが、あれ?結局得られたんだっけ?とモヤモヤしながら帰路についていました。

結局のところ学びの場では「うまくいかない」くらいのほうが、得るものが多いです。

3.できないことが怖くなくなった

ロールプレイによる実習以外でも、研修の後に「私はここがうまくいった/これがわからなかった」と講師に質問することが怖くなくなりました。

特に昨今はZoomでのオンライン研修が大変増えたので、研修終了後に退出せずに残っていれば、だれでも簡単に質問ができます。私にとってはうれしい機会です。

仕事においても、たとえば社内会議で自分の無知を晒すことはあまり恥ずかしくなくなりました。
知らなかったので教えてもらえてむしろラッキー。顧客の前で変なこと言わなくてよかったーくらい。

成功しないことが怖くて取り繕うことよりも、アホになったほうが得られることがたくさんありました。


以上です。
私が今いる職場のトップは「チャレンジして得られるのは成功か成長かどちらかだ」と度々言います。本当にその通りで、どうせ成功できないなら堂々と成長できる方を獲りにいきたいものです。

先に述べた面接官トレーニングで私のミスを全体に共有された件も多少はムカつきましたが、これだけ意識を変える機会をいただけたので御礼しなくてはなりませんね(笑)

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