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また4月が来るよ

作者にはそんな意図がなくても、違う意味を持って相手に届く表現やフレーズってあると思います。

今回、はっとしたのは椎名林檎さんの「ギブス」という曲。

https://youtu.be/zldBTSx9JpE

椎名林檎さんは、凄くファンという訳ではないのですが、儚くてかっこいい素敵な女性で、私がほしいと思うものを持っているなあって思ってます。ちなみに、私の知人には林檎さんの大ファンと公言する方が何名かいるので、林檎さんの話題が出ると林檎さんよりも彼等を思い浮かべてしまいます。

話を戻して「ギブス」。

そんな私が林檎さんの曲で一番くらいに好きな曲は「ギブス」です。発売当時、私は高校生だったので、何かしら衝撃だったのでしょう。

先日、関ジャムのスペシャル番組で、2000年以降の最強ソングを決めるというランキングで12位で、それを見てから頭に残っていました。

そして、その原因が分かったので、文章にしています笑

「また4月が来たよ 同じ日のことを思い出して」

この歌詞に支配されていました。

「ギブス」のリリースは2000年。

今は2021年3月。

昨年の4月、私は、1度目の緊急事態宣言下で突然働いていた店舗が休業となり、ぽっかり穴が空いた気分で4月を過ごしました。去年の春、たしかに自分は生きていたはずなのに、去年の春の出来事が例年以上に遠くなっているように感じるのです。

そして、今年は東日本大地震から10年。私は山形県出身で、東北地方と言えども被害が少ない地域。しかし、同じ東北地方ということで意識する場面も多く、隣県の宮城県や福島県は小さい頃からよく連れて行ってもらった場所で気になります。また、世間の報道でも「東北」と一括りにされることも多くないのです。

他にも、新年度を迎えるにあたって特別な気持ちになるこの時期。

しかし、今年はどうしても1年前の4月を思い出さずにいられないのです。

明日は3月11日。

今年の4月はどんな暮らしになるでしょう。

追伸

タイトルが「また4月が来るよ」なのは、私がずっとそう思ってた間違いから。

3月の気持ちで聴いていたら、実際は「来たよ」だから4月の気持ちの歌だったのですね。

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