見出し画像

蘇らせる

2021年9月30日

知り合いの親子6組が集まり
古民家の清掃活動がスタート。


縁側の絨毯を外し
ほうきで掃く。

『僕も!私も!ほうきする!』と
子供たちは早速にほうきの取り合い。

『じゃお母さんたちは雑巾使おうか』

『私も雑巾するー!やったことあるー!』

家では散らかす専門の子が
率先して掃除をしだす。

普段集中して掃除をする事すら難しい
お母さんたちは黙々と掃除をする。

その姿はとてもイキイキしていて
氣持ち良さそうに見える。

かと思えば、
境内の石で楽しそうに遊ぶ子も。




そうして、大人も子供も
各々が好きなように過ごす時間は
まさにこの居場所のコンセプトそのもの。


午前中だけで
畳も床も天井も見違えるほど
ピカピカになった。



一番初めにこの場所を見させてもらった時は
正直暗く重たい空氣を感じた。

しかし、あの時感じた
『ここだ』という感覚は
決して間違いじゃなかったんだと。

お母さんや子供たちの手で
光り輝き出した空間が
その答え合わせをしてくれた。

光と闇

光が強い分、闇は深い。

光の現象がそうであるように、
人や空間、また社会においても
同じように言えると思う。


20年もの間
誰も住んでいなかったその場所は
いつかこうして光り輝く時を
待ち続けてくれていたのかも知れない。

闇は決して、
ダメなものでも不要なものでもなくて
むしろ光り輝くために需要な要素なのだ。


闇があるから光輝く。


この場所が教えてくれた事は
これからここに集まる人にも
伝えていきたい。



辛い過去、苦しい過去
それはあってもいいんだよ。

むしろ
その経験はあなたを輝かせてくれる
大きくて力強い光になるから、と。