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インターナショナルスクールから考える日本の公教育・生徒指導観

まずは私のお友達のpostから。

お友達は日本にあるインターナショナルスクールの先生です。

だろうな〜とは思ってたけど…

続けて、

あーないものに持久走が!冬は走らされた。虐待だあれ。
うちはwalkathon(チャリティーで歩く)とかはありますけど…

ありますよね〜持久走。インターはチャリティーかぁ。


お友達はこんなふうにも呟いてます。

この中であったらいいなってものはひとつもない!
日本の学校も捨ててみたらいい。

ほんと。
ドルトンみたいに何にもないところから必要なものだけビルトインしたらいい!


このうち、給食は、
福祉的な意味合いからもあったほうがいいとか
世界に誇るものだとか言われています。

一方で、完食指導が問題になってたり
(問題になってると思わない先生がそういう指導するのでしょうけど)、
小学校の先生方にとって給食指導ってとても大変で、
本当に必要なことに時間を使えない一つの要因だったりもします。

インターのお友達は給食についてこんなコメント。

給食だけ、、、まカフェテリアで十分だしな。
みんな同じもの食べるとか無理だしな。

まさに!

まさにこの感覚が、著しく欠如してると思います、日本の学校。
「みんな一緒」、大好きですよねいまだに。
食べるものも、身につけるものも、学び方も。

だから、

ソックスは色指定
外靴の色も指定
ヘアゴムも色指定
なんと髪を結ぶ位置も指定(驚愕)
それをチェックするために服装頭髪指導がある
そこにやりがいを感じちゃってる先生もいる
ナンセンスだなぁ〜と感じてる先生もとりあえず「校則だから」と指導する
子供との信頼関係崩れる
子供は言われた通りに大人しくしておくことが一番だと学習する

・・・(負のループ続く)

いいことないやろ〜〜〜〜!


授業も

一緒に同じ問題を
同じペースで
同じやり方で
みんなと同じくできないと「なんでできないの」みたいな目で見られ
授業中にも同調圧力生まれ
学力は二極化で
・・・(負のループ続く)

いいことないやろ〜〜〜〜!


生徒指導観の転換を

一つ一つ例を挙げればいろいろありますし、
変革が求められる意味もいろいろありますが、
なんにしても、やはり生徒指導観の転換がキーを握っていると思います。

以前の記事にも書いたけど、私はやっぱり

生徒指導観のDXなしに、学びの変革はないと思っています。

生徒指導・教育相談担当として

児童生徒一人一人と社会のWell-beingを実現するってどういうことなのか、
本当の意味の「個別最適」ってどういうことなのか、
そのために学校はどんな支援ができるのか、
「みんな一緒」がどんなデメリットをもたらすのか、
本気で生徒指導観の転換をしていかなくちゃならない。

奈須先生の著書でも「みんな一緒、を手放す」と。


逆に、生徒指導観の転換ができている方は、
授業実践も一人一人の学びを大切に、寄り添ったものに変わっています。


せっかく「生徒指導提要」でも

生徒指導とは、児童生徒が、社会の中で自分らしく生きることができる存在へと、 自発的・主体的に成長や発達する過程を支える教育活動のことである。

生徒指導の定義

生徒指導は、児童生徒一人一人の個性の発見とよさや可能性の伸長と社会的資質・ 能力の発達を支えると同時に、自己の幸福追求と社会に受け入れられる自己実現を支えることを目的とする。

生徒指導の目的

と明文化してくれています。


「社会の中で自分らしく生きる」ってどういうことなのか

そのためにどんな力を学校で身につけられるといいのか、

「自己の幸福追求と社会に受け入れられる自己実現」ってどういうことなのか

そのために我々はどう支援するのが望ましいのか、

私たちが培って持っている「枠組み(自分スコープ)」を脇に置いて
本気で考える時です。


生徒指導提要では生徒指導実践上の4つの視点を

・自己存在感の感受
・共感的な人間関係の育成
・自己決定の場の提供
・安心・安全な風土の醸成

としています。

このうち特に
自己決定の場の提供
を意識的に行っていくことがポイントになっていると思います。

今子供達にAgencyを育む教育を行っている学校、
そして子供たちの自己肯定感が高い国(オランダなど)では

ありのままを認める関わり

自己決定を促す

合意形成を図る

そのプロセスではひとりの人として個性を見る

Agency(行為主体性)の獲得に繋がる

自律・自立

個人と社会のwellーbeingに繋がる

みたいなループがうまく作用してます。
ありのままを認める関わりができ、自己決定の場を提供できること。
大切です。


私の尊敬する先生がよくこう言います。

あなたの昭和98年マインドセットが
誰かの未来を奪っている

それは目の前の大好きな子供たちの未来かもしれません。
そうだったら悲しすぎます。

「直そうとするな、わかろうとせよ」が生徒指導の真髄だよ
何か規則を守らせること・できないところを直すことが生徒指導じゃないよ

一人一人の違いをありのまま認めて
子供の育ちや学びを支えるんだよ

子供たちの未来も大事だけど
子供たちの今も大事だよ

と、この職にあるうちは
どんなに現場とギャップがあると言われようとも
言い続けようと思います。


今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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