Eri Furusawa

都市計画、公共政策、オープンスペース、気候変動専門のコンサルをしています。ニューヨーク…

Eri Furusawa

都市計画、公共政策、オープンスペース、気候変動専門のコンサルをしています。ニューヨークで活動中。仕事内容紹介や告知はこちら:https://www.erifurusawa.com/

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記事一覧

多様な人が関われるワークショップのデザイン術:準備編

住民参加型ワークショップをするとき、参加した方から言われて最も嬉しいことの一つが、「こういう場に来るの初めて」だ。 こういったイベントは、つくり方次第では熱心な…

Eri Furusawa
2年前
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人種問題についての話し合いの秘訣〜コミュニティー・ガイドラインを作る

前回の記事では,会社で黒人のサポートグループを作った経緯をまとめた. 今回は,このような話し合いの場でとても役に立った,「コミュニティ・ガイドライン」というもの…

Eri Furusawa
3年前
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渡米4年目で,アメリカの人種問題についての話し合いを率いることになった話 ①

アメリカで都市に関する仕事をしていると,かならず人種というトピックに向き合うことになる.例えば,バスの路線が必要な地域にひかれているかを評価したい交通機関が,白…

Eri Furusawa
3年前
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多様な人が関われるワークショップのデザイン術:準備編

住民参加型ワークショップをするとき、参加した方から言われて最も嬉しいことの一つが、「こういう場に来るの初めて」だ。 こういったイベントは、つくり方次第では熱心な「ワークショップ常連さん」だけが集まってしまい、多様な視点を取り入れた意思決定の機会とするのには結構コツがいる。本連載では、色々な立場の人が関われるようなワークショップをひらくために必要なコツをまとめた。まずは準備編。 1.誰に来てほしいかを明確に 当たり前に聞こえるかもしれないが、多様な人が参加できる場を設ける

人種問題についての話し合いの秘訣〜コミュニティー・ガイドラインを作る

前回の記事では,会社で黒人のサポートグループを作った経緯をまとめた. 今回は,このような話し合いの場でとても役に立った,「コミュニティ・ガイドライン」というものを紹介したい.人種に限らず,繊細な話をグループとして安心して共有する時に便利なツールだ. コミュニティ・ガイドラインとは文字通り,グループに参加・活動する上での決まりごとのことである.中身は様々で,グループの性質やメンバーの意向によって決めていく.これは私の会社の黒人サポートグループに限らず,大学院時代の知り合いが

渡米4年目で,アメリカの人種問題についての話し合いを率いることになった話 ①

アメリカで都市に関する仕事をしていると,かならず人種というトピックに向き合うことになる.例えば,バスの路線が必要な地域にひかれているかを評価したい交通機関が,白人以外の人種の住民が多くいる場所の地図を参考にしたり,地方の役所が,猛暑の中で家に空調がなくて熱中症になる危険性のある人にサポートをするとき,黒人が多く住んでいる場所を調べてあたりをつけたり.都市や公共政策の文脈で,人種というものが,住宅,職業,収入,教育,治安,健康,環境(汚染),その他生活のあらゆる側面と密接に結び