「気持ちを落ち着かせて」じゃなくて、「深呼吸を3回」
だれかに向けて文章を書く時に、
私が心がけていることがあります。
読んだ本で体感して、やっぱり大事だよねと思ったのでシェアさせてください。
今日読んでいたのは、
『Chatter ~頭の中のひとりごとをコントロールし、最良の行動を導く26の方法』(東洋経済新報社)
という本です。
この本に、頭の中のひとりごとをコントロールするための方法として、
「状況から距離を取って、こっそり他人を観察するように自分を観察する」
という方法が紹介されていました。
いわゆるメタ認知が大事、ということでした。
ここで説明が終わっていたら「それが出来ないからぐるぐるしちゃうんだよね~」
と感じるところ。
ですが、この本ではもう一歩踏み込んで、
「頭の中でのひとりごとの主語を『私』じゃなく、名前で呼ぶ」
という提案がされていたんです。
「どうしよう、私にこんな状況が乗り越えられるかな・・・」
じゃなくて、
「エリコは、この状況を乗り越えられるのかな」
という風に変換してみる。
それだけで、状況を客観的に見られるようになって、
思考の偏りを減らすことができるのだそうです。
これなら、マネしやすい。
すぐにでも取り入れることができます。
提案している行動を、受け取り手がイメージできるか。
これが、書く上で非常~~~に大事。
結局何をすればいいのかわからない、
抽象的な表現で終わらせた文章は、
何の役にも立っていないとさえ言えます。
昔情報誌をつくっていた時に一番意識したのも、
読者が行動に移せるか、でした。
例えば勉強法を伝える時に、
「苦手克服」って何をすること?
「基礎固め」って何をイメージしている?
など、本を閉じた後に何を手に取ってどうすればいいのかわからない文章になっていないか、
繰り返しチェックしていました。
気持ちを落ち着かせて、
ではなく、
深呼吸を3回。
みたいに。
自分の文章に受け手の「これならできる」が一つは盛り込まれているか、
ぜひ、意識してみてくださいね。
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