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ワークライフミックス時代のマネジメントで見落としてほしくないこと

20年ほど会社員をしていましたが、サムライの多い会社でした。

「24時間働けるよね、私たち」と真顔で問いかけてくる課長(女性)。

体調が悪いから休みたいと電話すると「●●さんは点滴打って来てるよ」と言い放つグループリーダー。

あの職場が、リモートワークを取り入れてワークライフミックスがデフォルトになったら、どうなるんだろう・・・と想像して、勝手に世の中のマネジメント担当の方や人事の方に見落としてほしくないなと思うことをまとめてみました。

①ミーティングは常識的な時間内に

21時ならギリギリセーフ?と思う方もいるかもしれませんが、例えば2LDKのマンションにお住まいで小さいお子さんが隣の部屋にいたら、それはもうママが一生懸命寝かしつけをしようとしている時間です。
基準としては、「年ごろの娘に男子が家の電話にかけてきてもお父さんが不機嫌にならない程度の時間」と考えてみたらイメージがわくのではないでしょうか。

②自己犠牲で会社への忠誠心を測らない

昭和の管理職はまだまだ「どんな時間でもオレからのメールには返信するよな?」という謎の踏み絵で自分への忠誠心を試そうとしたり、社員本人や家族が体調を崩そうが学校行事があろうが、「当然コッチ(仕事)の方が優先だよね?」という圧力をかけてきたりしがち。この瞬間は仕事にジョインできなくても、どこかで調整しやすいのがリモートワークのメリットでもあるはず。だれかが抜けてもカバーできるのがサラリーマンというシステムなんだから、お互いに調整しあい、フォローしあえる組織にするようにマネジメントするのが自分の役目と心得てほしいものです。

③心が病んできているサインを見落とさない

会議の時は必死でなんでもない顔をして発言していても、その合間のため息や姿勢の悪さなど、同じ空間にいればキャッチできるはずの「メンタルがヤバいかも」のサインを、リモートワークでは見つけにくいかと思います。

わざわざ上司に電話やメールをして「ちょっと仕事量が重なりすぎてキツイんです」みたいなグチはいいにくいし、同僚に相談している声が漏れ聞こえてくる、ということもないので、意識してサインを取りに行くしかないと思います。ましてや夫が家庭内で子供を無視して仕事していたり、妻が家にいるのに家事をやらずに仕事ばかりしていることで関係性が悪くなっていたり、小言ばかり言われていたりするとますます気持ちの持っていきどころがなくて辛い状況かもしれません。これからのマネジメントには想像力が必須要件になってくるように思います。

④ON・OFFの区別がつけられるよう、業務時間の基準を明確に

見えないからとサービス残業が増える(増やす)ということはあってはならないこと。どこからどこまでが業務時間とみなすのか、休み時間や残業時間をどう把握するのかの基準は細かすぎるくらいキッチリ線引きをして、お互いに禍根が残らないようにしておくことが、トラブル回避のために重要になってくると思います。そしてできれば家族内でもその基準を共有して「今は仕事中」「今は休憩時間」などがわかるようにしておくと、雑用を頼んでいいのか変な気を遣うということもなくなりますね。


ここまではマネジメントする側の皆さんに心がけていただきたいことを勝手にお伝えしてきましたが、される側の意識としても、環境でプライベートと仕事の区分けをつけにくいからこそ、ON・OFFの区切りを自分でつけていかなければいけないんだろうな、と思います。

気が付けば前かがみでずーーーっとパソコンばかり見ていたけれど、ふと目線を上げれば、ぽつんと寂しそうな子供の顔が目に入るかもしれません。

「9時まではお仕事だけど、終わったら一緒にお風呂に入ろうね」

「12時になったらお昼休みだから、今日はオムライスを食べようか」

そんな一言が、「自分が無視されているわけじゃなくて、パパ・ママは今お仕事をしているんだ」と安心させてあげられるはず。


離れて仕事をしているからこそ、信頼関係を保つために意識しなければならないこと、見落としてはいけないこと。

一番大切なのは、コミュニケーションと想像力なんじゃないかと思います。

あなたは、部下を一番応援する存在になれていますか?

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トラストコーチングスクール認定コーチ/マザーズコーチングスクール認定マザーズティーチャー

中原絵里子

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