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48歳 第二の人生

私は現在48歳です。この”note”にいろいろと書き綴ることで、自分の今までのことを振り返ったり、自分と向き合ったりしています。

先日「閉経」と診断されました。1年間生理がなく、血液検査の結果、私の卵巣は機能していないとわかりました。

婦人科を受診する前までは、「なんとか女性としての機能を維持できないのだろうか」「今からでも子どもを産む方法はないのか」などと焦る気持ちが心の片隅にありました。けれど、病院で医師から「閉経」と告げられたときは、むしろ清々しい気持ちになりました。第二の人生が始まる…という感覚だったのかもしれません。

「先生、何か治療をしなくても良いのでしょうか?このままだと、骨が脆くなったり、どんどんおばあちゃんになったりしていくのでは?」と尋ねた私に医師は「そのままにしておいても良いと思うけどね。どこも悪いところはないのだから」と答えました。今考えると、医師のその言葉はなかなか的を射ていたと思うのですが、やはりまだどこかに焦りがある私は、このままただ老いていくというのが不安でした。相談の結果、気分が沈むなどの症状もあったため、「加味帰脾湯」という漢方薬を処方してもらいました。飲み始めて少しずつ、気持ちが穏やかに明るくなってきました。やはり薬の力はすごいなと感じます。毎日歯をくいしばっていなければ過ごせないような更年期症状だったのに、少し緩んだというか、自然体でいられる気がするというか…。

しかし、薬は私を若返らせてくれるわけではありません。気持ちが楽になった一方で、言葉が出ない、物忘れ、新しいことが覚えられないなどの現象が気になり始めました。歳をとるということはこういうことなのだと思い知らされます。48歳なんてまだまだ…と思う自分と、やはりもう若くはないのだと思う自分が同居している感覚。諸先輩方も、このような気持ちで過ごしてこられたのでしょうか。

つい100年ほど前は、女性の寿命が50歳くらいだったと聞きました。それが今は「人生100年時代」と言われています。これからの50年余りをどう生きるのか。まるで高校時代に戻ったような気持ちで自分の将来を考える毎日です。ただし、あの頃考えていた、どこまでも広がり伸びていくような将来ではなく、少しずつ畳んでいく中にも私らしい幸せがあるような将来を考えるという方向に自分の頭をシフトしていかなければなりません。
それが本当に難しい…と考える今日この頃です。


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