地方暮らしと都会暮らしの差が分かってきました

8月からスタートして、9、10、11月、岡山と東京往復4回目です。違いのようなものも、だんだん分かってきました。

1.空気、水、野菜と魚が美味しい

2週間ぶりに岡山駅に降り立つと、まず空気が違います。濃度が違う気がする。東京の空気はどろっとしてる。岡山の空気はすっきりしてる。
朝起きて窓を開けると、やっぱり空気が違います。ああ、子供の頃ってこんな匂いだったな、と。土の匂い、草の匂い。そんなに田舎田舎してないです。最初の1、2ヶ月は気がつかなかったくらいの、かすかな差です。年取って嗅覚が鈍くなったのかな、とずっと思ってましたが、空気そのものが違ったんだね。

浄水器を通さずとも水道水が普通に飲めるありがたさ。ご飯が美味しいのは、半分はのせいだと思う。

野菜は相変わらず美味しい。鮮度が落ちない。日にちが経っても美味しい。みずみずしさが違う。
も美味しい。スーパーで買う地場物の刺身が普通に美味い。
品揃えが違う。見たことないような野菜、見たことないような魚が溢れてる。

2.音が違う

東京の住まいのマンションは消防署の前。24時間、1日中、救急車のサイレンが響き渡る。深夜早朝関係ないよ、救急車だから。私はへっちゃらだけどね、音で起きたりもしないし。
20年間住んでた鶴見のマンションも、そこまで真ん前ではなかったけどやはり消防署の近所で、慣れてた。夜中のサイレンを「NYみたい♪」ってかえって気にってたほど。でも、ダメな人はそれで神経やられそう。

岡山の住まいのアパートは築60年の老朽物件。床が薄いので、階段を登る足音、歩く音、なんだろう家具を動かす音?それほど大きくはないけど、私TVもBGMもなくしーんと暮らしてるので、けっこう聞こえる。
壁が薄いので、エアコンの室外機の音も結構しますね。サイレン音以上に、一晩中です。
外を歩く通行人の会話も丸聞こえ。おばあさん達の元気な岡山弁が聞こえる。(逆にzoomで喋ってるのが筒抜けなんだろうなー。)
そして、夜、おじいさんの咳がよく聞こえる。「エエーッホ、エッホ、エッホ、ゲホゲホ」って激しいんですけど、おじいさん大丈夫?「ヘェーーックショイ!」という加藤茶ばりのくしゃみも混じる。静かになると「あ、寝たんだな」ってわかる。

どっちも、利便性を重視して金額と折り合って、セレブな住まいとはいえない条件で住んでいるからなんだけど、コントラストが面白い。

3.物価が安い

野菜、果物、魚が安い。お弁当やお惣菜などの加工食品が安い。麺類とか大豆製品とかもじりじりっと安い。キムラヤという100円前後のチープな袋入りパンのメーカーがははびこってるので、どこでも安パンが安い。
お安いスーパーが普及してる。コンビニに行くと、高く見える。

細かいところはいろいろあるけど、明確に違ってて興味深いところを挙げてみました。だんだん分かってきたのは「一長一短なんだな」ということです。
東京にいると食べ物が高くて空気が汚くてイライラするけど、人との距離感がほどよくて気楽、活気はあって明るい。岡山にいると、電車がなくて夜が早くて舗装がでこぼこしてどこもかしこも老朽化してるけど、すごく生活するのにちょうどいい感があり、自然食品のお店が多くて、やっぱりよく晴れてる。
2拠点移動生活というのは「おいしいとこ取り」だっていうのを、往復するたびに実感します。

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