見出し画像

地方移住の目的は「地震のある関東から離れること」

念願の岡山移住に踏み出して3ヶ月。移住・二拠点生活・田舎暮らしシフトにはいろいろな目的があったのですが、岡山に暮らしてみて気づいたことの一つ、原点を思い出しました。

岡山は地震が少ないということです。ま、もっと広く、関西だったり、九州だったりしますけどね。統計的事実としてはもちろん知っていました。でも、1週間や2週間暮らしても、ピンと来ないよね。累計で3ヶ月近く住んでみると、やはり地震の少なさは体感します。
岡山に来て最初の方から気づいていたことに、岡山は古い(ボロい)家が多いということでした。当初は、所得格差?貧乏?という印象だったのですが、次第に気づく、壊れないからではないかと。関東にだって所得の低い人はいる、でも、関東ではボロい家は死活問題なので、そんな家は残っていないのでは?ちょっと大きい地震が来たら、ガタがきてしまう、壊れて使い物にならなくなるので、残らないのでは?
関東は、時々地震があるのは「普通」だよね。特に、東日本大震災以降、福島沖、茨城沖、千葉東方沖は明らかに多発している。半月岡山に暮らして、帰って来て、揺れた。「ああ、違うんだなー」と実感しました。

私は関東も東京も大好きだけど、でもこれからの生き方として、「関東以外に住めるところを準備しておく」というのは、基本に考えるべきじゃないか。東京を捨てるわけではない、東京以外に「押さえ」を作っておくのが、デフォルトでいいんじゃないか。
私が子供の頃は、、親の世代はまだまだ「地方から上京して来た」パターンが多くて、必ず「帰省」する「田舎」がありました。「田舎のおじいちゃん、おばあちゃん家」があるのが、多数派のライフスタイルでした。
それが、今は子供を持つ世代がそもそも都会生まれ都会育ち。「帰る」「実家」「田舎」がない。
つまり、私の移住希望の根底には、「田舎の実家」を作る「疎開先」を作るということがあるんだろうな。帰れる田舎がもともとないから、バーチャル田舎を自分で選んで作るってことなんだろうな。だから、私の場合は「移住」志望じゃなくて「二拠点」なんだろうな。私の子供の頃に体験していた、「普段は都会暮らし、夏休みは田舎暮らし」モデルを、新しい形でやりたいんだろうな。うん。

もし、「田舎の親戚」がいたら、「都会で暮らせなくなったら、いつでも田舎に帰っておいで」と言ってくれるでしょう。かつて田舎はバッファー(安全のための緩衝材)として機能していました。私はそれを、個人的に、小さく、実験をしてみたかったんだろうな。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?