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おじいちゃん、またね。

みなさん、こんにちは。
または、こんばんは。
みえりです。

今日はちょっぴり寂しい日記です。
寂しいけれど、大切なことなので書いて残して
また何回も読み返したいと思います。



2023年9月25日
私の大好きなおじいちゃんが
天国へ旅立ちました。

私にとっては
「ついにお別れの時が来てしまったんだ……」
そんな気持ちでした。

私はおじいちゃんが脳梗塞で倒れた5年前から
いつか来るお別れの日を
いつ迎えても悔いが残らないように過ごそうと
そう思いながら過ごしてきました。

元気そうに見えていても、
人の寿命は誰にも分かりませんから
突然その時が来るかもしれないと

5年間、長い長いお別れの準備を
自分の中ではじめていました。



私はおじいちゃんとおばあちゃんが大好きで
自分の実家にいるよりも
おじいちゃんの家が広くて居心地が良くて
帰省すると毎回おじいちゃんの家に直行して
何泊も泊まらせてもらいました。

私が10代で、おじいちゃんが元気だった頃
毎年、夏休みになると
海水浴に連れて行ってくれました。

房総半島の千倉というところまで
おじいちゃんがずっと車を運転してくれて

孫の私たちが海で遊んでいる間
車の中で昼寝して待っていてくれました。

中学の卒業祝いで
富士山の見える宿をとってくれて
おじいちゃんおばあちゃんと3人で泊まりに行きました。

美味しいものをたくさん買って
食べさせてくれたこと。

何かお手伝いをするとお小遣いをくれたこと。

車の免許を取ったばかりの私に
おじいちゃんが自分の車で
運転の練習させてくれたこと。

私が結婚する時に、
一番寂しがってたおじいちゃん。

遠くに行っちゃって、ごめんね。

そんな私が帰ってくるのを、日を数えて待っているんだと言っていたおじいちゃん。

いつも待っていてくれた…
亡くなる前までずっと。



私はおじいちゃんが倒れてから、なるべく
おじいちゃんの誕生月の3月には
帰省するようにしました。


コロナ禍で長く会えない時期は
私のほうがつらくて、
おじいちゃんに会いたくて
泣いてばかりいました。

帰省するたびに持って行ったのは
おじいちゃんの好物の八ツ橋。

後遺症でうまく体が動かせなくて、
食べることが唯一の楽しみになっていたので
とにかく美味しいものを食べさせたくて
買って行ったり取り寄せたり…。

「ん、うまい」
その一言が嬉しかったです。

車椅子を押してお散歩に行ったり
ファミレスに行けたこともあったっけ…。

本当はもっともっと
外に連れて行ってあげたかったです。

私の描いた漫画を
見せてあげたこともありました。

少女漫画なんて
よく分からなかっただろうけど、
私が漫画家になったことを証明してあげたかったので、見せられてよかったです。

30年以上前に飼っていた
ロンという愛犬に似たぬいぐるみをプレゼントしてあげた時、泣いて喜んでいました。

生き物が好きだったから、
本当はまた犬を飼いたかったんじゃないかな。


私が最後に贈ってあげたのは
7月に土用の丑の日だからと、鰻の刻みセット。

電話口で美味しかったと聞きました。



それから夏が過ぎて、9月13日。

おばあちゃんから電話があり
おじいちゃんが入院してしまったと聞き、私はもともと予定していた帰省日を早めることに。

20日の朝に夜行バスが千葉に着き、
午前中からおばあちゃんと入院先の病院に付き添いました。

担当医からの説明では、
おそらく肺炎を起こしてしまっていると。
炎症の数値は下がってきているけれど、
口から食事を摂ることは
もう難しいと言われました。

家族の意向で、なるべく苦しまない治療をお願いすることにしました。

それから5日間
おばあちゃん、叔父さん、私の3人で
交代交代でおじいちゃんの様子を見守りました。


おじいちゃんは呼吸も浅く、
苦しそうに寝ていました。

最初の頃は目を開けて、
話しかけると頷いてくれたけど
孫の私たちがお見舞いに来て安心したのか
亡くなる2日前からは眠ったままのようでした。

私は、おじいちゃんの耳元にスマホを置き
おじいちゃんがよく聴いていた
演歌を流してあげました。

それから
今までたくさんありがとうと、感謝を伝えたり

病院の売店のおにぎりはあんまり美味しくないんだよ、とか
他愛のない話を1人で喋りました。


亡くなる日は私の実家の家族もお見舞いに来て

家族みんなが揃った後

9月25日 12時54分

おじいちゃんが天国へ旅立ちました。


「お疲れ様…ゆっくり休んでね」
心の中で、そう声を掛けました。



葬儀で再び棺に眠るおじいちゃんの顔を見て

もう二度と会えないんだと

悲しくて悲しくて

息ができなくなるくらい泣きました。


今もまだ、喪失感の中にいます。

おじいちゃんの分も
前を向いて歩いていくつもりだけど、

私にちゃんと出来るかな。
私はおじいちゃんみたいに強くないから…。


後悔はあまりないけど、
もっと一緒にいたかったです。

もう一度会いたいです。

もっと言いたかった、大好きだよって。

伝わってると思うけど、もっと言ってあげたい。

おじいちゃんの孫に生まれて幸せだったよって。

おじいちゃん、ありがとう。

またね。
また、いつか会えるよね。
天国で待っててね。
私はもう少し、こっちで頑張るから…!



少し前に書いて保存しておいた日記なので
今はおじいちゃんがいない寂しさは日々の生活に目を向けていることで薄れつつあります。

おじいちゃんにあげた犬のぬいぐるみは
我が家に連れて帰り、時々おじいちゃんのことを思い出しながらおしゃべりして遊んであげています。

思い出すと、やっぱりまだ少し寂しくて

いつだって会いたい気持ちは変わりません。

今日(3/22)はおじいちゃんの誕生日。
生きていたら83歳です。

ケーキを買って写真の前でお祝いしました。
あとで私が美味しくいただきます。


ロンとおじいちゃん


最後まで読んでくださって
ありがとうございます。


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