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【前編】フリーランスデザイナーになりました

エリンギです。

note始めます!とか言って、早速更新サボってしまってる現実…笑
でも何もしてないわけではなかったので言い訳更新します!!!
(最初に言います。すみません、なんかめちゃくちゃ長くなりました。)

個人事業主になりました!

せっかくなので、個人事業主になるまでの手順や、その上で何に気をつけていたのか、何が大変だったかなどを覚えているうちに記録してみます。
自分が個人事業主になるのは初めてですが、身内の個人事業主の開業と確定申告、その後の法人化を手伝ったことはあるので感覚的には2週目という感じです。

開業を考えている方がいらっしゃれば何かの参考になれば幸いです。

※2024年7月上旬にデザイナーとして会社員をしながら副業の位置付けで自宅で開業した場合の流れです。最新情報や詳細はご自身で確認いただきながら慎重に進めてください!


1.屋号を決める(任意)

屋号をつける意味

屋号は特になくても問題はないですし、後から付けたり変えたりもできるようです!

ただ、依頼側の立場になると、屋号があるほうが趣味などではなくビジネスとしてしっかりやっている印象が持てると思い、開業と同時に屋号をつけることにしました!

あとは、「〜デザイン」のような屋号だと名乗るだけで事業内容が伝わるし、本名を全面に出さないまま活動できると苗字が変わっても影響が少ないというのもメリットですね。

屋号決めで重視したこと

私は以下を特に重視して屋号決めに取り掛かりました!

  • 事業内容が伝わりやすいこと

  • シンプルで覚えやすいこと

  • でも被りやすい名前ではないこと(検索でリサーチ!)

  • 「.jp」と「.com」どちらも空きドメインがあること(後述)

お気づきのとおり、特に「まさかの視点!」というポイントはございません。笑
皆が大体同じことを考える中で皆とは違う答えを出さなければいけないハードルは高かった……。

また、造語などで考える場合はそれが他の国の言葉でどのようなことを連想させる言葉なのか、既にある言葉なら変な意味になったり誤解を生むような単語ではないか、これは一般的になんと発音されるのかなどを参考程度にChatGPTに聞いたりするのもいいかもしれません。

世界進出を見据えているわけではなくとも日本にもいろいろな国にルーツを持つ方はたくさんいるので、できるだけ「そんなつもりはないんだろうけど、名前が気になるから仕事を頼むの躊躇するな」と思われてしまわないようにも気をつけるに越したことはないかと思います。

そんなこんなでなんとか屋号を決定!


2.ドメインを取得する(任意)

ドメインとは

「○○.jp」「○○.com」のようなアレです。

「.com」は世界一使われており「.jp」より安価ですが、「.jp」は日本国内に住所がないと取得ができないこともあり信頼性の面ではこちらに軍配が上がると思います。

ちなみにわざわざ独自ドメインを取得しなくても無料でWebサイトやメールアカウントを作成できるサービスは世の中にたくさんあるので困りはしません。
ただ、無料の範囲ではそのサービスを提供する会社のドメインを借りることになるわけなので、アドレスにその会社名やサービス名が入るのを避けることはできません。

つまり、「https://○○.△△.com」「○○@△△.com」のように、「○」部分は自由にできても「△」部分はたとえ気に入らなくても変えられないということです。
そのため「○○.com」や「○○.jp」とするWebサイトやメールアドレスを作成するには独自ドメインを取得する必要があります。

そして、ドメインは世界中からアクセスできるインターネット上の住所のようなものなので、世界で一つのものにしなければなりません。
屋号は名前が被ったとしても「まあ違う県の人ならいいか!」と割り切ることもできますが、ドメインはそうはいかないということです。

人気のドメインはそもそも既に使われていたり、とても高値で売られていたりすることもあります。シンプルであればあるほど人気にもなりますし、中には10億円ほどで取引されたドメインもあるとか……。

2つのドメインを取得

最終的に「.jp」「.com」どちらも取得し、二つ合わせて年間数千円でした。ふう、億回避……。

ドメイン名が決まってから取得するまではネットショッピング感覚で簡単にできました。
それならば開業届を出した後に取得するのでもいいのでは?と思われるかもしれませんが、屋号決めで触れたとおり、私の場合はその開業届に記載する屋号で「.jp」「.com」のドメインが取得できなかったら屋号の方を変えるつもりでいたので、ドメインを取得できなければ屋号を確定させられなかったのです。
そのため、取得するドメイン名を決めるまでが結構大変で時間がかかりました!

ちなみになぜ2つ取得したかというと、仮に私が「○○.jp」を取得しても、後々「○○.com」を同業の方が取得した場合にちょっと困った問題が起こる可能性があるためです。
具体的には、名前だけ聞いて私に依頼しようとしてくれた方が「.com」で検索して勘違いしたまま依頼してしまうなどの機会損失が起こる可能性です。

まだやり方は調べられていませんが、「.com」で検索されても「.jp」に飛ばすことなどもできるみたいなので自分のサイトができたらその対策もしたいなと思っています!

【注意】ドメイン所有者の情報は公開が義務付けられている

ドメインを取得すると、登録者情報などが調べられる「whois」というサービス上で登録者情報(氏名など)が公開されてしまうため注意が必要ですが、回避方法はあります。

whois情報公開代行というサービスを提供している会社からドメインを取得し、登録者個人の情報ではなくそのサービス会社の情報を登録情報として公開してもらうことで回避することができます!

自宅の住所で開業を考えている方はこちらを使うようにした方がよさそうですね。


3.各種書類を提出する(必須)

屋号とドメインを取得できたら、いよいよ公に開業を宣言

私が提出した書類は以下の3つでしたので、それぞれの簡単な概要を記載します。

①個人事業の開業・廃業等届出書
②所得税の青色申告承認申請書
③個人事業開始申告書

その他、(④)として「適格請求書(インボイス)発行事業者の登録申請書」にも少し触れます!

店舗を持つ場合や事業内容によってはその前に各方面に届出をしたり許認可を受ける必要もあったりするので、これは最低限の提出物と思っていただければいいかと思います。

ちなみに、freeeやMoney Forwardなどの会社が、①や②の開業書類の自動作成ツールを無料で提供しているので、そちらを使うという手もあります!
会員登録は必要にはなりますが、簡単に作成することができますし、PDF化して印刷することもできます。

①個人事業の開業・廃業等届出書

いわゆる開業届です!
国税である所得税に関する書類で、管轄の税務署に事業の開始等の事実があった日から1か月以内e-Tax/持参/送付いずれかの方法で提出します。

こんな感じの書類です。

※クリックでダウンロードページに飛びます

書類アレルギーの方、生きてますか?
大丈夫です。実際はそんなに書くところありません。

②所得税の青色申告承認申請書

こちらもその名の通り①同様に国税である所得税に関する書類で、管轄の税務署e-Tax/持参/送付いずれかの方法で提出します。

青色申告を希望する場合には必ず提出が必要です!

提出期限は1月16日以後に開業した場合は、事業開始等の事実があった日から2か月以内。それより前なら3月15日まで、と開業した時期によりますが、①と提出先も同じなので①と②は同時に提出するのが間違いないですね。

こんな感じの書類です。

※クリックでダウンロードページに飛びます

書類アレルギーの方、生きてますか?(2回目)
大丈夫です。実際はそんなに書くところありません。(2回目)

③個人事業開始申告書

こちらは地方税である個人事業税に関する書類で、各都道府県税事務所に提出します。
税務署と都道府県税事務所は名前が似ていて紛らわしいですが別物なので注意です。

また、書式も提出方法や期限等のルールも各都道府県により異なると思いますので、提出する際は調べてみてください。

(④)適格請求書(インボイス)発行事業者の登録申請書

今回私は提出をしていないので括弧書きとしましたが、いわゆるインボイス発行事業者になる場合にはこちらも提出が必要です。
私自身が提出していないので詳細を記載することは控えますが、国税庁のリンクだけ貼っておきます!

インボイス発行事業者になることのメリットデメリットや、なるべきかどうかの判断基準はなかなかややこしいです。
詳細はYoutubeなどで税理士さんの図解付き解説動画を見ていただくことをお勧めします!(上記リンク内に国が作ったYoutube動画もあります)

【注意】控えをもらうのを忘れずに!

私は①②同時に直接税務署の窓口で提出しましたが、拍子抜けするほどあっさり終わりました!普段はe-Tax等できるだけオンラインで済ませる派ですが、今回はあえて紙で出力し窓口に直接受付印をもらいに行きました。

というのも、これらの控えは金融機関などで提出を求められる場合もあるようなのです。
私は控え用に2部印刷し、全てに受付印を押してもらった上で1部を控えとして持ち帰り保管しています。直接記入する場合は記入後の書類をコピーするのが早そうですね。

郵送の場合は2部+切手を貼付し返送先住所も記載した返信用封筒を同封して郵送すると控えを返送してもらえます!(③はこれでした)

受付印が押された書類を見ると「開業したんだな〜」とじわじわ実感できるというメリット(?)もあります笑


後編に続きます

想像以上に長くなってしまったので、この先は後編に持ち越したいと思います……。

ここまでご覧いただきありがとうございました!

後編ではメールアカウントや会計ソフト等、環境整備編的なことをまとめましたので、そちらもご覧いただければ幸いです◎

後編はこちら ↓

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