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北欧の幸せの秘密を探る③ 自分にとっての幸せを理解する

以前に書いた記事、

と関連して、最近また面白いお話を読みましたので、皆さんへシェアさせていただくとともに、自分自身の「幸せ」について、時間をとって考えてみました。
日本人は他人から見た自分は知っているけれども、自分自身の感情や内面について知らなさすぎるということも語られていましたので、よかったら皆さんも一度、「自分にとっての幸せ」を書き出してみてはいかがでしょうか(^^)/


日本の幸福度が低いのは、自分の心と幸せを理解していないから?!

私が北欧の幸せについて調べていることを知っていた夫が、下のリンクを送ってきてくれました。

なぜ北欧は幸福なのかということについての対談を文字起こしされています。講演をそのまますべて文字化していますので、長いのですが、一見の価値あり!とても面白いですよ(^^)

少しビジネスに寄って書かれてはいますが、やはり「幸せ」という観点は私たちの人生と直結することがらです。


※最近の世相から、「幸福」「幸せ」という文字に拒否反応がある方もいらっしゃるかもしれません。宗教的な話なの?とか、「怖い」、「恐れ」と結びついてしまうこともうなずけます。
けれども、先進諸国で最下位に近い幸福度である日本の現状を見て見ぬふりをするのではなく、逆に向き合って、自分にとっての幸福とはどういう状態なのかを"他人に依存せず自分で考えていく"(ここが重要)ことは、自分を含めて未来を作っていくことに他ならないと、改めて思いました。そして、それをしっかりやっている北欧が、実際に幸せな人を多く創り出しているのだと感じます。


上のリンクで語られていたことを私なりにまとめますと、以下のような学びがあったと思います。

・日本人は周りは見えているけれど、自分の内側が見えていない。
・北欧は幸福を追求しており、幸福になるように社会システムをデザインしている。

これについては、前回記事でも書きましたが、北欧では子供のころから家族と「幸せ」について日常的に語り合っており、意識的にとらえようとしていることが感じられます。

・日本人はEQ(心の知能指数。感情を知ることや内面コントロールの能力)が他国に比べてかなり低い国民。
・それは、歴史的に米作をする「村社会」であり、単一民族であったために、心を伝え合うことをしなくて済む社会であったことが関係しているのではないか。
・日本人は何事もかなり時間をかけて話し合いで決める「合意形成型」ではあるが、その一方で儒教の名残で年功序列、「階層主義」が未だに残っている。これは特異な国民性。幸福度の高い北欧では、「合意形成型」かつ「平等主義」が浸透している。

ちなみに、合意形成型の反対はトップダウン型とされていて、アメリカは「トップダウン型」かつ「平等主義」、中国は「トップダウン型」かつ「階層主義」とされていました。

・幸せのパラメーターは、お金や地位や名誉、経済成長といったものから以下のようなものに変化してきている。(しかし、日本人の意識は過去のまま…?)  環境、教育、市民活動、幸福度、政治、健康、寛大…
・豊かな社会は「心を整えていく社会」。
・日本人は他人を思いやることはできるが、自分を思いやるのが苦手。

(講演者:デジタルビジネスイノベーションセンター 鹿嶋康由さん、こころの教育グローバル研究所 オズとも子さん)

このようなことを拝見し、なるほど、日本人は「心」や「幸せ」の中身を知ることや、それにむけて社会を変えていくということが出来ていないのだなと思いました。(歴史的に見ても、国民性としても心を語ることは苦手なんだろうなと思います)

未だに経済成長のみにしがみついているから、なんだか閉塞感があるし、社会全体としても伸び悩む。女性の社会進出と謳っても、子育てと仕事の両立ができる環境じゃないから、ものすごく苦しんでる状況もあるし。格差もどんどん広がって、不安な社会…。「日本はもう下り坂…」って、思っちゃいますよね。。。

でも私は、この記事を読んで、「おお!そうか。日本人はもっと心と幸せの中身を認識することが必要なんだ、それをすれば、進む道が見えてくるんだ」と希望をもちました。(平等に関しても、こころの中身をきちんと見て、ステイタスで他人を判断することがなくなれば、自然と進んでくるのかなと思います。)


自分にとっての「幸せ」をしっかりと把握することがまず第一歩。

そこでまず、自分が「幸せ」ってどういう感じと捉えているのかを把握することから始めてみました。

もしよかったら、皆さんもご自身にとっての「幸せ」について考えてみてください。(^^)

私は、ほんの10分ほど時間をとって、思いつくままに自分の中にある「幸せ」を掘り起こしてみました。
下に記載していますが、もし自分もやってみようと思われる方は先にご自身でやってみてから、私の幸せを見ていただいた方がいいかもしれません。
その方が、お互いの違いと共通点がハッキリすると思いますので(^^)

私がやったのは下記のような簡単な掘り起こしと整理です。紙とペンを持ってきて、思いつくまま、たくさん書いてみてください。誰に見せるでもありませんので、自由にのびのびとどうぞ。(^^)/

①あなたにとって子供の頃または若い頃に「幸せ」を感じた記憶はどんなことですか?
②あなたが日本語で「幸せ」を感じる言葉は?(例:ゆったり、安心、など)
③あなたが"最近"「幸せ」を感じたのはどんなことでしたか?
④ ①と③の記憶を振り返って、自分はどんな要素に幸せを感じているのか考えてみましょう。それぞれの記憶の大事なポイント(幸せの要素)は何でしょうか?横に書き出してみましょう。


以下は私が実際に書き出した内容です。

①私にとっての「幸せ」を感じた記憶(と幸せの要素)


・子どものころ、祖母と山でとったポケットいっぱいのアケビ、栗。(自然との繋がり、祖母への尊敬)
・祭りの帰り、父と手をつないで歩いた夜道と怖い昔話(幸せとドキドキが入り混じっている父との思い出)
・田んぼにいっぱいのホタル、昼間は綺麗なイトトンボ(これは幸福というより感動?自然の美しさ)
・20代、初めて自宅で採ったイチジク。それを使ったイチジクパン。(自分で採集出来るんだという感覚、私にも出来る)
・飼っていた鶏がちょこちょこ歩く様子を見たり、蜜蜂が働くのを見ること。(生き物の生への懸命さ、可愛らしさを感じる)
・子どもの寝顔。(愛おしさ)

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②私にとっての「幸せ」な言葉

落ち着く、安心、ほっこりする、キラキラ、さわやか、晴れやか、じょんのび(新潟県津南町の方言で、リラックスした感じ)、ゆったり、じんわり、分かり合える、受け継ぐ


③私が「幸せ」を感じたごく最近の記憶


末っ子とぎゅー、家族でクレープ作って食べる、野菜を収穫する、収穫した野菜で作った夕食、薔薇の香りをかぐ、ラベンダーやカモミールを収穫する、おいしいチョコを食べる、旧友と会う(自分を受け入れてくれる)、感謝される、楽しんでもらえる、喜んでもらえる、受講生さんとの交流、子供の過去の写真が出てくるとき。祖母が遺した種から芽が出たとき。

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私にとっての「幸福」とは…

いかがでしたか? 人それぞれの様々な幸せが出てきたことと思います。きっとこれを見返すだけでも幸せな気持ちになるでしょうね(^^♪

さて、私はこれを読み返してみると、自分がどんなことを幸せに感じているのかが分かってきました…。皆さんも、ぜひ読み返して、自分にとっての「幸せ」がどんなことなのか整理してみてください。

私にとっては自然との繋がりがとても重要。それと、人数は少なくてよいので、理解しあえる友人、家族が必要なようだ。それと、社会に貢献できること(できればサスティナブルなことで)。誰かが喜んでくれたり、楽しんでくれたり、面白いと共感してくれることが私の人生に意味と幸福をもたらしてくれる。家族にとって私が良い影響を与える人物であるようにとも願っている。受け継ぐことにも価値を感じる。


いつも、自然と関わりたいと思っているのに、自分の中で鳴り響く”他人の価値観”に翻弄されて、やりたくもないことをやってしまったり、社会的に認められようとしてしまったり…。それが自分の「幸せ」から逸れるようなことだとは、認識していませんでした。

でもこんな風に、自分にとっての幸せを自分がしっかりと認識できれば、それに合う方向にどんどん進んでいける気がしますね。(^^)

子どもたちにも、経済的な成功やステイタス以外の幸福を示したいなと思っています。これからの時代を生きる人たちにはますます、本当の幸せを生きてほしい。

「幸福」の最も重要な指標は、良い人間関係

ところで、前回紹介した本では、幸福の最も重要な指標は良い人間関係があるかどうかだとされていました。

これ、私は結構ショックで。結婚してから10年ほどの間に5回引っ越しをしてきました。夫の転勤により、強制終了になってしまうんですね。人間関係って構築するのにとてもエネルギーを使います。それがあっという間になくなっちゃう・・・

正確には0になっているわけではないのですが、やはり会えない距離というのは大きな意味をもっています。(;_;) 私はまた新しい土地で少しづつ模索している最中です。

皆さんには、こころの内を話せる人がいますか?助け合える人、慰めあえる人、大切にしてください。それが、あなたの人生に花を咲かせてくれる大切な宝物です(^^)


今、マイク・ヴァイキングさんの2冊目の本を読んでいます。また、そのうちシェアさせていただきますね♪

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最後までお付き合いくださり、ありがとうございました♡

関連リンク

デンマークのハピネスリサーチ研究所。その名の通り、「幸せ」について研究する機関です。先ほどのマイクさんがCEOを務めてらっしゃいます。

同機関は幸福博物館というところをオープンしたり、様々な研究を発表したりしています。とても素敵な取り組みですので、よかったら下のリンクを見てみてくださいね。

「幸せの国」デンマークに、幸福博物館ができた理由 | 世界のソーシャルグッドなアイデアマガジン | IDEAS FOR GOOD

ウォーリー・|ハピネス・リサーク研究所 (www-happinessresearchinstitute-com.translate.goog)


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