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金柑のコンポート

職業柄、
季節の移り変わりを最も感じるのは旬の食材です。

料理の試作や改良を重ね、
「何だかいい感じに仕上がってきた!」
と思った頃には、もう終わりを迎える…
ということもしばしば。

かと思いきや、
また新たな食材が次から次へと出てきたりして。
食材と追いかけっこをしているような気持ちになります。

金柑も、心待ちにしている食材の一つ。
コンポートにしたり前菜に使ったり……
冬には欠かせない食材です。



※※※※※

<金柑のコンポート>
・金柑:250g
・水:100CC
・白ワイン:100CC
・グラニュー糖:80g
・レモン汁:お好みで
・馬告:15粒くらい


○水、白ワイン、グラニュー糖、馬告を鍋(金柑が重ならずに入る物)に入れ、混ぜながら沸かす。

○沸いたら火を弱めて金柑を優しく入れ、クッキングシートで落し蓋をする。

○沸かさないように極弱火で10分。裏返して更に10分煮る。かなり割れやすいので、煮るというより温めるというイメージで。

○金柑を一度取り出し、煮汁を詰める。好みの濃度になったらレモン汁で酸味を加え、金柑に優しくかける。

○荒熱が取れたら冷蔵庫でしっかり冷やして半割りにし、種を除いて再びシロップに漬ける。

※※※※※

そのまま食べても勿論美味しいですが、ミルク系のアイスやヨーグルトとも相性抜群です。
お店ではこんな感じでお出ししています。

金柑のコンポートとセロリのブランマンジェ

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今回は馬告(マーガオ)という、台湾のスパイスを使いました。
山椒やレモングラスのような香りを持ち、台湾の原住民''タイヤル族''が古来より愛用してきたスパイスだそうです。

希少性が高く、なかなか手に入らないのが本当に残念。
馬告以外にも、バニラビーンズやジャスミン茶葉をシロップに加えるのもオススメです。

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