見出し画像

バランスよく食べることの秘密

今年の春、スーパーに行ったら、ある日突然、納豆が消えていました。
。。ん?流通の乱れかな?と別のスーパーに行き、そこでも完売なのを見て、あーこれは、何処かで取り上げられたのねーー!とやっと気がついた。。。というのは、私だけじゃないですよね?(気づくのが遅すぎですかね?)


TVや雑誌、web記事を見ると、免疫を高める食材3つ!若さを保つには、◯◯を1日に何グラム食べましょう!など、多くの人のお悩みを解決するには、こんなものを食べると良いですよ、という情報がたくさんあります。
気になる病気の予防、ましてや今の時期、感染症予防になりますよと言われば、毒じゃないんだし一応食べておくか。。と参考にする人は多いはず。
でもですね。。。〇〇によいと言われている食品を最大限生かすためには、土台としてバランスのよい食事をとることがとても重要なんです。

「バランスよく食べる」という言葉、よく聞きますが、具体的に説明してください、と言われるとちょっと困ってしまう、という人も多いのではないでしょうか。
バランスのよい食事の考え方としては、3色食品群、6つの食品群、四群点数法の他、厚労省と農水省で作成した食事バランスガイドがあります。これは主菜、主食、副菜、牛乳・乳製品、果物を1日にこれくらい食べましょうという基準が示されていますが、その量は性別や年代、身体活動量の違いによって変わるため、なぜこのような食べ方が示されているのかの理由をきちんと説明するのは難しいものです。

冒頭の納豆を例にとると、納豆菌が小腸にある免疫細胞を活性化するようだという研究結果をベースに納豆を食べるとよい、という情報が取り上げられたのかな?と想像するわけです。でも、そもそも生きていくために必要なエネルギーと栄養素が足りていなければ、突然納豆を毎日食べてもその働きを生かすことはできません。生きていくために必要なエネルギーと栄養素を摂取できること、これがバランスよく食べる、ということだと言えます。

唐突ですが、住宅に例えるとこんな感じです。
現代の住宅として機能するためには、最低限、基礎、外壁、屋根が必要ですよね。これにあたるのが、エネルギーと必要な栄養素。これがないと住宅として機能しません。
機能性成分は、より快適な住宅にするための内装や設備と考えられるでしょう。
いくら、快適な内装や設備にしても壁に穴が開いていては、雨や寒さ、暑さをしのぐ住宅にはならないわけです。つまり、体を健康に保つための基本として、必要なエネルギーと栄養素が足りていることが重要なのです。

また、いくら頑丈な住宅でも、基礎や外壁などがむき出しで、内装や設備なしでは、雨風はしのげますが、あまり快適(健康)ではありません。つまり、食品の機能性も健康(住宅で言うところの快適さ)を保つためには大切ですが、食品の機能性だけを追求しても、健康(快適)にはなりません。まず、エネルギーと栄養素が必要でその上で機能性が必要なのです。

なんだか、体調がよくないなあ。。。風邪をひきやすいやすいなあ。。。というのは、食品の機能性でなんとかしよう、と考える前に、必要なエネルギーや栄養素がとれていないのかも?と考えてみる必要があります。
バランスよく食べる、ということは、必要なエネルギーと栄養素をしっかりと摂取するためのものなのです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?