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現代に生きる私たちも参考にしたい!渋沢栄一の思考が詰まった『論語と算盤』~中編~

1章~4章に続いて、第5章~第7章で響いたことをつらつらと書き記していきます!

1.理想と迷信
最近は「好きなことを仕事にする」というのをよく聞くようになります。「好きなことを仕事にする」とは、わくわくとか生き生きしながら仕事をすることを指しているのかなと思います。

しかし、本書の中では自分の務めを果たす時は、「趣味」をもってほしいと説いています。この「趣味」は「好んだり楽しんだりする」という意味合いです。このことを仕事にあてはめると、ただの役割分担と捉えてこなすだけならただ命令に従って処理しているにすぎません。一方、「趣味」として捉えると自らやる気をもって色々工夫したりしながら取り組むようになるでしょう。

好きを仕事にするのは素晴らしいことだと思いますが、好きなことが分からない人は、就いた仕事を「趣味」にしていけば、どんな仕事でも心を込めて取り組めるようになるのだろうと思いました!

2.人格と修養
「自分を磨く」ということは、精神・知恵・身体・行いすべてが向上するよう鍛錬し、その鍛錬を挫折せず継続すること。そうすれば、理想の自分にたどり着く!

また成功について以下のように記しています。

-「素晴らしい人格をもとに正義を行い、正しい人生の道を歩み、その結果手にした豊かさや地位でなければ、完全な成功とはいえないのだ。」

『論語と算盤』第6章より抜粋

素晴らしい人格を身につけ、正しい道を歩むことで得たものこそが、本当の成功といえる!

自分を磨きつづけ、正しい道を歩んで豊かさと成功を手にしたいと思います。

3.算盤と権利
近代では貧富の格差が問題視されています。これらの問題は社会問題や労働問題として、法律の力のみで解決すべきものでなく、資本家と労働者双方が向き合いおもいやりをもって解決するべきとしています。金持ちを悪として貧富の格差を無理に失くそうとすれば、国の豊かさも失われかねません。自分や国家を豊かにしていくために、人々は日夜努力するのであって、それによって貧富の格が生じるのは人間社会の自然の成り行きと説いています。
ただそれを「仕方がない」と放置するのではなく、思いやりをもって自分ごととして落とし込んで向き合っていく必要があるなと感じました。

また、事業についても、一個人の利益を追求するのではなく、多くの人や社会全体の利益になるような事業をするべきとし、社会に大きな利益を与えるものでなければ正しくまともな事業とはいえないとしています。

社会に利益を与えるということは、多くの人に感謝されることでもあると思うので、自分が何れ経営していくようになったら、そういった視点で取り組んでいきたいと思った一文でした!



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