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休職中日記#2「ダラダラの先輩」

今日は、すごぶる気分が良くない。

朝から身体がだるい。だるいから横になる。
そうするとさらにだるくなる、のループ。

Kindleを開いて適当に本を読む、
頭に入らない、
寝る。

冷蔵庫を開ける、
ブロッコリーを茹でて食べる、
寝る。

こんな感じで気付けば夕方、
自分の生産性の無さとか、自堕落さに嫌気がさす。


ふと隣を見ると、
飼っている猫が私と同じ姿勢で伸びている。
とても気持ちよさそうに、伸びている。

飼っている猫、8歳♀、ややぽっちゃり。


彼女は、今を生きる天才だ。

ノラ猫時代に散々食いっぱくれたであろう過去とか、
ごはんをこれだけ食べたらきっと太るんじゃないかとか、

そういう過去や未来にはちっとも目もくれず
今降り注ぐ日差しだけを
体いっぱいに受け止めている。


同じ時間、同じ空間、同じ姿勢、
生き物の種別で、こうも違うものか。


何かの本で読んだが、どうやらこの世界は、
私の心が作り出した産物であるらしい。

つまり、今この余りある時間を

「どん底な毎日だ」

と思うのか、それとも

「毎日好きなことができるなんて最高じゃん」

と思うのか。

自分の感情を作るのも、
現実をどう捉えるかも、
私の頭の中、それ次第だということだ。


ならば、今を思いっきり享受しよう。

毎日が楽しくなくてもいいけれど、
たまにしんどくなってもいいけれど、
とにかく「こうあるべき」を手放そう。

ベランダで半目のまままどろむ、彼女のように。


「お前もどうだ、気持ちいいぞ」の図


彼女は私の、ダラダラの先輩だ。

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