メンタル疾患を再発させないために私が心がけている5つのこと

私は過去に2度メンタル疾患を患っており、それぞれ「うつ状態」「適応障害」と診断されています。両方とも職場の環境が主な原因で、特に人間関係や長時間労働などに大きなストレスを感じていました。

現在の職場でも悩みはありますが、昔に比べると気分の落ち込みはそれほどひどくなくなってきていて、メンタルがだいぶ向上してきているような感じがします。それは、メンタル疾患を再発させないためにいろいろなことを試してきた結果だと思っています。

そこでこの記事では、メンタル疾患を再発させないために私がやったこと・やっていること5つを紹介します。

①情報を集める

毎日やっているのは、メンタル疾患を予防するための情報を集めるということです。主に精神医学、心理学、自己啓発系のYouTube動画を、朝昼晩の食事中に毎日視聴することを習慣にしています(本もたまに読みます)。

情報を毎日集めることで、まず「自分がなぜメンタル疾患に陥ってしまうのか」のメカニズムを知りました。私の場合、「思い込みが激しい」「相手のネガティブな面ばかりを見ている」などの考え方のクセが原因ではないかという結論に至りました。


また、メンタル疾患に陥らない考え方のコツについても意識的に情報収集をしています。

そのコツの中で実践しているものもあります。たとえば

●イライラしてきたら自分の感情を客観視する(「あ〜今イライラしているな〜」「こういうことを言われるとイライラしちゃうんだな〜」と分析したりする)
ネガティブな出来事から無理やりいい点を見つける/何が学べるのかを考えてみる
嫌なことが浮かんできたりしても「まっそういうこともあるよね〜〜」と考え素早く思考を切り替える

などです。

もちろん、これらは動画を見聞きしてすぐにできるようになるわけではありません。私も実践できるようになるまでに何ヶ月もの時間を要しました。

ただ、私の場合は毎日毎日朝昼晩の食事の時間に同じような動画を大量に見ていたので、それらの内容が脳に刷り込まれていたんです。だからメンタルが病みそうなときが来ても「あ!YouTubeで見たあのノウハウが今使えるかも!」とひらめいて、ネガティブ思考の沼にはまらないようになりました。


同じような内容の動画や本を「もうわかったよ!」というくらい大量に摂取したのが功を奏したのかなと思います。似たような情報を繰り返し読んだり視聴したりすることで記憶に定着しますし、メンタルがピンチの時でも自然に思い出せるようになります。

ちなみに私がよく見ているのはこちらのチャンネル。メンタル系だけではなく、自己啓発系もよく見ます。

実際に読んだ本の一部はこちら。


②朝散歩をする

朝散歩は、精神科医の樺沢紫苑先生が提案している運動療法。その名の通り「朝に散歩をする」というものです(とはいえいろいろと細かいルールがあるので、詳しくは樺沢先生のチャンネルを参考にしてください)。

樺沢先生曰く、朝散歩は太陽光を浴びながら「歩く」というリズム運動をすることになるので、「セロトニン」という幸せホルモンが分泌されるとのこと。またセロトニンは「脳の指揮者」でもあるので、感情のコントロールなどにも大きく関わってくるそうです。つまりイライラしやすかったり感情が安定しない人は、セロトニンが足りていないというわけです。


この理論を聞いて、私も1年くらい前から朝散歩を開始しました。私の場合は、毎日朝食を食べた後に20〜30分程度近所を散歩します。食料の買い出しに近所のスーパーに出かけたり、一駅先まで歩いたりしています。

朝散歩を始めたことで、スッキリとした気分で1日を始められるようになりました。また仕事がある日は朝散歩から帰ってきてすぐにタスクに取りかかるのですが、頭の中が整理整頓されている感じがして、集中して取り組むことができます。良い気分で仕事を始められるというのが、私にとっては1番大きな効果だと思っています。

なお私は外出ができるタイプのメンタル疾患だったので(おそらく「新型うつ」と言われていたものだと思います。今では新型うつは適応障害と見なされているらしいです)、朝散歩はあまり抵抗なくできました。


③悩みを打ち明けられる環境を持つ

悩みを打ち明けられる環境を持つというのも大切なことです。私がメンタル疾患を罹ったときの職場は、そもそも社員同士のコミュニケーションの場がかなり少なかったり、「残業・休日出勤するのが美徳」という風潮に対して意見を呈すると白い目で見られたりするようなところでした。

そんなところにいたせいか、 私自身も「もしかしたらこの悩みは自分の甘えなのではないか」という思考に陥ることが多々ありました。 みんな頑張って黙々と働いているのに、自分だけ仕事に対する悩みを話したら評価が下がるかも、とも思いました。 そしてその結果、不満が溜まりに溜まってメンタル疾患になってしまったわけです。


一方現在の職場はコミュニケーションを取ることを非常に大切にしている会社で、週に何本もミーティングが入っていたりします(雑談ミーティングもあり)。また上司自身が「悩み相談をしてくれるのが嬉しい」と言ってくれたり、社員同士のランチ代(オンラインランチ含む)の一部を補助してくれるような職場環境です。

コミュニケーションを取ることを推奨している会社だからこそ、つい最近も大きな悩みを克服することができました。

人に相談する、 コミュニケーションを取るというのは、私にとっては心の薬です。「こんな相談をしてしまったら恥をかくのでは?」「この悩みは私の甘えによるものではないだろうか」と思うようなことも思い切って相談してみると、案外「恥ずかしいことでも甘えでもないよ」と言われたりします。

相談して良いことと悪いことの判断を自分でつけず、思ったこと・感じたことは何でも口にするようにすると、ストレスが大きく減らせる。そうわかってからは、どんなに小さな悩みでも、すぐに会社の人などに相談するようにしています。


④転職する

③を読んだ方ならおわかりかと思いますが、悩みを打ち明ける環境を持つということは、場合によっては転職が必要になる、ということです。私の場合、今の会社への転職がストレスを大きく減らせた要因となりました。

もちろん今の会社でも人間関係や仕事の進め方などで悩むことはあります。しかし③でも言った通り、今の会社はそれまでの会社と違ってコミュニケーションをとても大切にしている会社なので、どんなことでも相談し合えるのです。しかも直属の上司に限らず、別部署の上司・社員でも、なんなら取締役や社長でも(時間が合えば)OK。誰にでもどんなことでも相談できるようなオープンな社風なんです。


さらに私がいる会社は女性の方が圧倒的に多いので、時短勤務など個々の家庭状況やライフスタイルに合わせた働き方ができます(社員も協力的で理解がある人ばかり)。またフレックスタイム制なので、夜にライブに行くときは朝早くから仕事を始めて夕方ごろに切り上げるということも可能です。

メンタル疾患をこじらせたときの会社は長時間労働が基本。1日12時間以上昼休憩なしで働いていましたし、休日出勤することも度々ありました。それなのに昇給したり残業代が出たりすることはなく、対価が払われなかったというのも大きなストレスになっていました。

今となってはそのような会社にいてメンタル疾患になるのは当たり前だなと思います。もちろん仕事が辛くてもある程度は耐えてやり抜くべきですが、やはり心身を壊してまで仕事をしなくてはならない環境からは離れるべきです。

こういう話をすると、「自分は過去に転職経験があるし、転職回数が多くなるからもう無理だろう」「そこそこの年齢だから転職は難しい」と、自分で限界を決めてしまう人がいます。しかし私は今の会社が5社目。20代で4回転職して入った会社なのです。

まぁ正直20代で4回転職というのは自分でも多いと思いましたが、それでも受け入れてくれるところは受け入れてくれましたし、しかもそこが私史上最高の会社でした。また前職で私と一緒に働いていた女性の先輩の中には、42歳で転職をして年収アップを果たしていました。

だから今の会社が嫌で嫌で仕方がない人は、自分のキャリアとか転職回数とか年齢とかを言い訳にせず、勇気を持って転職活動をしてみるのがいいのではないかと私は思っています。 自分のキャリア等に自信がなくても採用してくれるところは採用してくれますからね。

ちなみに私の職歴については以下のnoteに書いています。


⑤つらくなったら推しに頼る

私にとっての幸せは、ライブに行ったり野球を見に行ったりすることーーつまり推しに会いに行くことです。そして仕事とは、推しに会いにいくためのお金を稼ぐということでもあります。

なので仕事がつらくなったら、手を止めて、推しの動画や写真を見て「あ〜この子たちに会いに行くために頑張らなきゃなぁ〜」「今日の我慢が推しへの切符になるんだなぁ〜〜」と思ってみたりします。笑

そうすれば「しょーーーーがない、推しのためにいっちょ頑張るか!!!!!」 と勝手にモチベーションが上がってくるもんです。私はこのようにしてうまく自分の感情をコントロールしています。笑

まぁつらい仕事も長くは続かないはずなので(続くようならもちろん転職です)、適度に推しの輝きを摂取しながら生きていくのがいいのではと思います。

***

以上、私がメンタル疾患を繰り返さないためにやっていることを紹介しました。
いずれも私が勝手にやっていることなのでどの方にも効くというものではないと思いますが、参考にしていただければ幸いです。

今後もなるべく明るい気持ちで、前向きに人生を楽しんでいきたいものですね。
ではでは。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?