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須賀敦子の手紙 1975-1997年 友人への55通

池袋の大型書店といえばかつてリブロとジュンク堂だったけど、2015年にリブロが閉店した後に入ったのは三省堂書店でした。それまでジュンク堂に通ってたけど、三省堂派のわたしは鞍替えをしました。
でもジュンク堂には時々足を運ぶ。「もうこれ以上持てないから今日のところはこれくらいにしましょう」となるまで買ってしまう率はここがいちばん高いかもしれません。

文学ラジオ空飛び猫たちの須賀敦子回を聞いて以来、無意識にマークしていた須賀敦子さん。ジュンク堂で何度目かの出会いだったので買いました。買ってよかった。

この本は須賀さんがお友だちに書いた手紙の写真で構成されています。しかもその手紙が「お菓子の包み紙がきれいだったから」とかいって、葉書や便箋に限らない自由さ・遊び心・お茶目な面が伝わるところがとても魅力的です。

須賀さんはきっとこの手紙を出版されるとは思っていなかったでしょうから、それをこうして読むことに後ろめたさもありますが。でも、須賀さんのファンにとってはたまらない一冊だろうなぁ。そして自分も誰かに手紙を書きたくなります。

細部まで見てしまいます。貼り付けてある切手とかまで見てしまう。だからこれは書簡集だけれど、写真集でもあると思います。



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