ヨガを始めて変わったこと (1)

私は30歳をすぎてからヨガに出会って、ハマった。
ハマったという表現では軽く思えるくらい、私はヨガに人生を救われたし、現在進行形で救われている。

周りの友人は、ヨガにハマる私を見て「何にいいの?」と聞いてくれる。
(聞いてくれること自体が嬉しい。)

ヨガティーチャーになった今も、「いいことは沢山あるから、とにかくやってみて!」と言いたいところなんだけど、そうもいかないので、私自身がヨガを初めて変わったことを改めて考えてみる。

まずは、1つめ。自分に自信がついた。
これは、ヨガを始める時点では全く期待していなくて(知らなくて)かつ最大の恵み。(肉体の話より先にこころの話を始めてしまうことには、一応すこし躊躇している...)

これは、小さな成功体験を積み重ねられたということ、そして、「人と比較しない」「自分を大切にする」というような数々のヨガの教え(哲学)のおかげでマインドが変わったということ。

初心者の頃、まずは月に2回くらい初心者向けクラスに参加していた。
ダウンドッグ(下向きの犬のポーズ)が、どうやら休憩のポーズであることが理解できないほど、筋力もなければ体の使い方も分からなかった。
脚はプルプル、肩はカチコチになりながら、先生と同じ「形」を作るのに必死だった。初心者クラスだけれど、周りの人がみんな凄く見えたし、恥ずかしい気持ちもあった。

そんな運動オンチの私ですら、回数を重ね、先生が毎回教えてくださるヒントを元に試行錯誤して、だんだんと「形」を追い求めるのではなく、自分の体の声をきいて快適なポーズをとれるようになった。
「ポーズが前よりも深まって気持ちよくなった」「コツがわかった」と少しずつ経験が積み重なっているのが実感できた。

正直ちょっとスタジオに行くのが面倒な日も、参加したあとは絶対に、「来てよかった♡ありがとう2時間前の私!」と思ったし、自分のためになることをしているという実感もあった。

クラスの始めの先生のちょっとしたヨガ哲学のお話も好きだった。
「子どもの頃は、年上の友達が自転車に乗っているのを見て、あんなの私には無理...なんて思わなかったですよね?やってみたーい!と思えましたよねぇ。今日はそんな無邪気で先入観の無い気持ちでポーズにチャレンジしましょう!」
どう考えても無理なポーズも、「チャレンジしてみることが大事!練習ですから。好きだけ失敗できる場所と思って☆」と背中を押してくださった。
やってみたら想像よりも出来そうなところまでできたこともあって、心構えで行動が変わるのもマットの上で体験した。

意外だったことは、ヨガのクラスで培われたマインドセットは、日常にも活かされことだった。あとで知ったのだけど、ヨガの言葉で"Off the Mat"というのがあって、ヨガの教えを日常でも活かしましょうという意味なのだけれど、すごく好き。
on the mat は練習、off the matが本番。
ヨガをするのは、よく生きるため、だったんだなぁ。


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