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【繋がる】摂食障害で使える公的制度 就労編その2(障害者雇用)

ここでは、課題の1つである摂食障害と「仕事」について考えてみます。

障害者手帳を習得することで使える公的制度や、よく聞く単語を説明していこうと思います。

生活習慣を整える時期・リワーク編はこちら。


障害者雇用を考えてみる

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精神科の通院により、障害者手帳を習得したら、障害者雇用を利用する事も可能です。

もちろん、手帳の有無を隠して一般枠でも可能です。

選択肢が増えたと考え、メリットデメリット、体調を考慮して考えてみるとよいでしょう。

障害者雇用のメリット


働きやすいとされる点・障害者雇用のメリットをいくつか考えてみようと思います。

ブランクが考慮されてる

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通常であれば、転職35歳定年説・・・など、業界によっては門前払いというケースもあります。

以前に私自身が、就業支援に見学に行った際に聞いた所、

「障害者雇用は、一般的な就職より年齢の壁が低い」といわれました。

予め病気でのブランクを考慮してもらえるようです。

大企業への就職も可能


大企業になればなるほど、障害者(手帳の所持者)を一定数雇わないといけなくなります。


従業員が一定数以上の規模の事業主は、従業員に占める身体障害者・知的障害者・精神障害者の割合を「法定雇用率」以上にする義務があります。(障害者雇用促進法43条第1項)

民間企業の法定雇用率は2.2%です。従業員を45.5人以上雇用している企業は、障害者を1人以上雇用しなければなりません

引用:厚生労働省HP 雇用主の方へ 障害者雇用のルール


大企業の非正規率というのは非常に高く、派遣会社から派遣社員として働く人が多くいます。

同じような仕事内容であれば、派遣社員として就業するより、失業保険等が手厚くなります。


通院しやすい・相談の機会など配慮があるケースも


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予め配慮がなされているので、定期通院に対して訝しがられる事がありません。

会社員であれば、どうしても繁忙期や、大事な時期があり、どうしても抜けずらい時がありますが、あらかじめ織り込み済みであれば気負う事なく中抜けができます。

それ以外にも、定期的に産業医との相談の機会が設けられたりすることもあります。

失業保険が一般の離職者より手厚い

障害者である離職者は「就職困難者」に分類されます。

就職困難者は基本手当の受給要件が緩和され、受給できる期間も一般被保険者よりかなり長いのが特徴です。就職困難者の受給要件は、離職前の「1年間」に被保険者期間が通算して「6か月以上」あること。
一般離職者は「2年間」に「12か月以上」ですので、その半分の期間で受給資格を得られます。 

引用:障害者と仕事マガジン



もし「体調もいいし行けそう!」と隠して(クローズ)で派遣の仕事などに就業した場合、失業保険の受給には最低でも1年間のお勤め期間が必要です。

合算でもいいので、6か月+3か月+3か月なども可能です。
いずれにしよ2年の間に1年が必要です。

しかし障害者雇用であれば、離職前の「1年間」に「6か月以上」で受給可能です。

そして失業保険を受け取れる受給期間も、一般の離職者より長いのが特徴です。

一般離職者の失業保険が90日としたら、障害者枠であれば150日です。

あまり体調がよくなく、でも経済的にも苦しいので仕事をしたとして、なんとか6か月続けば、失業保険でまたしばらく休む事が可能です。

精神的に浮き沈みのある人でも、経済的に困窮しずらい制度と言えるでしょう。


障害者雇用のデメリット

いいことばかりではない。障害者雇用のデメリットをいくつか考えてみようと思います。

お給料が安い

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障害者雇用では、一般の就職よりお給料が安くなる場合も多いです。

一般の平均で18-20万のお仕事が、13-16万といった感じです。

責任のある立場の仕事が少ないので昇給が望めない場合もあります。

その分、忙しい仕事は職務外という場合もあり、キャリアより生活の安定に重点を置きます。


競争率が高い場合もある

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企業側としては、能力が高く、できれば安定して・・・

と、そのあたりには、一般人でも、障害者でも同じですね。

障害者枠には、昨年まで超一流に仕事ができて、語学もできて、・・・しかし運悪く事故で車いすになったような方も多くいます。

摂食障害等の精神障害は理解されずらいので、見た目で分かりやすい障害者の方を好む企業も多いとも言われてます。

マッチングが難しい場合もある

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私が登録相談したケースですが、後方の事務作業として、「納期のない仕事」を任せられる事が多いと聞きました。

その時は、「IT系、特にweb系」での仕事がないかと相談したのですが、仕事そのものが少ないと聞きました。

通常web系の仕事にはリリース日があり、それを逆算して仕事が進みます。

いわゆる「納期のある仕事」となり、通常でも残業等の多い職種であり、障害者雇用の数も少ないとのことです。

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もちろん業種だけでなく、家の近くで半日ほど働きたい・・・という場合など、わざわざ1時間かけて会社に事務作業に行くのは通勤がしんどいと感じる方も多いと思います。

業種・条件等では、マッチングそのものが難航する場合もあります。


私の失敗談 クローズで9か月 失業保険まであと一歩!


私は以前クローズで1年契約(3か月更新)の仕事に就いたことがあります。

しかし燃え尽きて9か月で辞めてしまいました。

一般の派遣社員でクローズ就職だったので、失業保険には届きません・・・

あと3か月頑張れば・・・!!

精神疾患にありがちですが、誰にも相談できず、勝手に燃え尽きて、勝手に自滅しました。

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次の仕事は日雇い労働の仕事で、雇用保険がなく2か月ほど仕事しました(微妙な短期の継続2回・・・)

通算11か月ほどIT関係の仕事をしましたが、失業保険がなく無収入です。

もし、これが障害者枠の仕事だとしたら・・・・・!

就業時の時給は低いかもしれませんが、半年後から失業保険の受給が可能です。

一般の離職者であれば90日間、失業保険がもらえますが、障害者枠なら150日ほど可能です。

後付けでしかないですが、不安定で仕事が続かない人は、障害者雇用は生活の保険になると感じた一件です。

特に浮き沈みがある人は、浮きで、ハイテンションの時に、「行ける!」と一般就職していきがちですね。

私はそれでダメになりました。

クローズ9か月の仕事は、公的機関の仕事だったので、民間より給料は低かったんですよね(苦笑)

同じように時給が低いなら、障害者雇用で、辞めた後にも手厚いほうがよかったかもなぁ・・・と感じる一件でした。((;´д`)トホホ…)


Erecoveryでは知る・繋がるという事をテーマに、摂食障害にまつわる様々な情報をお伝えしていきます。

気楽に覗きにきてくださいね! 



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