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爪問題。

最近、続けざまに
おやっ?と思うことがあった。

気分が沈むので
後回しにしていた書類手続きを
やっとこさ、済ませるため
役所へ出掛けた時のこと。

こちらに署名と印鑑を、の時
こちらに、と伸ばした指先に
目を奪われてしまったのだ。

きらびやかに光りすぎる
爪のアートネイルに。

細部に美は宿る、
ほんま、そう、
素敵、とても。

よし、きれいにしよう、と
何億回思っても、
つい、そのまんまの
指先になってしまう
間一髪で、時々、我に返り
肌色のマニキュアを塗るのがやっとこさ、
ちょっとハゲたりもするけれど
それでも、はるかに
見映えがよくなり、指先をみるたびに
うふふ、と気分が明るくなるし
パソコン仕事だって、すらすらと
はかどっちゃう、
そんなきれいな指先は
大賛成だけど。

その時の、役所のお姉さんの
きらびやかな爪先を見たら
さらに、どんよりしてしまって。

こちらに、と、署名する手続きが
とても、かなしいことだったので
きらびやかな指先との対比が
開きすぎて、
辛くなったのです。

ここで、きらびやかな爪いるん?って
オモイマシタ。
ナチュラルでええやん、って。
(すみません)

そして、次。

担当者が変わるので、挨拶に、と
銀行の方が来ました。
わたしと同じ妙齢の女性で
舅の、なんや女かいな、の
時代錯誤のヒヤヒヤ言動にも
ビクリともせず
そうなんです、すみません~と
笑顔でかわし、出した名刺の指先には
きらびやかなアートネイル
まばゆいくらいな。

ここでも。

いいんじゃない、と
思えなかった。

ほぼすっぴんだったんです、
きらびやかな爪と
ノーメイクなお顔が
あまりにも、アンバランスで
うーん、となりました。
せめて、
ひとさじのルージュが、ほしかったな。

妙齢だけに、余計。

どれだけメイクが手抜きでも、リップさえ丁寧に塗れば大人はたちまち「オン」の顔。歳を重ねたら、唇の色素が薄くなって輪郭もぼやけてきますが、逆にそこをガツンと補えば、一気に華やかで意志的な顔に変わります。自分を元気に快活に見せることは、まわりへの気配りのひとつになります。

キレイはこれでつくれます
MEGUMI

ネイルもメイクも
人生、も。
むずかしい。

でも。
気配りだけは、少しでも
残しておきたい、
妙齢のおばちゃんは
そう、オモイマシタ。
(わたしのこと)

最後までお読み頂きありがとうございます。