きれいを続ける
掃除や整理整頓ができるととても良い気分になります。
物に住所が決まっていたり、整理されている時に、人は情緒の安定、心身の健康、思考も整理された状態に繋がるからです。
そのため、断捨離や掃除はそれらに役立つとは思いますが、本当に大切なことは、それを『継続』させていくことでしょう。
以前の私なら、汚れたら掃除するという状況だったので、一度きれいになっても、そこから汚れたり、汚くなるまで何もせず、きれいだから掃除はしなくても良いと考えていました。
ということは、汚れが目に見えなかったり、汚いなと私が思わなければ、掃除も整理整頓もしなかったということです。
本当の意味での掃除というのは、汚れたものをきれいにするのではなくて、『きれいなもののきれいを続ける』
ということではないかと最近は思うようになりました。
きれいを続けるということは、その状態を保つということでもありますが、それと同時に毎日様子を見てあげるということでもあります。
日々の小さな変化を見逃さないで、その都度対処していくという基本姿勢は、大事になることを事前に防ぐことに大いに役立ちます。
体調管理もそうですが、毎日毎瞬、体調も気分も一定ではありません。
常に不安定なものを、安定的に続けるということは、ただ放っておくのではなく、その度に調子を見て、それに合わせて、小さな変化に柔軟に対応していくことになります。
ですから、本当の意味での安定とは、何も変えないし、変わらないのではなく、変わりゆくものにその都度対処していくことだと思います。
毎瞬の変化を感じるのには、毎日の掃除はとても役に立ちます。
家や物という、変わらないように見える物を毎日見ながら、その中で変わっていることを見つける。
例えば、いつもにはない汚れが付いているとか、掃除したことのない場所を見つけて、見えていなかった部分を発見し、新鮮な気持ちになるなどです。
もしも汚れた状態になるまで掃除ができない時、これを数値でイメージしてみたらわかりやすいかもしれません。
きれいな状態が100だとして、そのまま汚れを放置して90、70、50…10、0みたいに、きれいエネルギーがどんどん下がっていくとしましょう。
周囲の汚れはそれと比例して、きれいな時には汚れ0だったのに、20、50、70…100、みたいな感じで汚れ度が上がっていきます。
きれいエネルギーが下がっていくと同時に、汚れパワーの方が強くなっていくのです。
で、慌てて掃除をして、また、きれい100、汚れ0に戻す、みたいな生活をするとしましょう。
この状態をダメとは思いませんし、そうなることもあります。
ちなみに私はずっとそうでしたし、今も気を抜くとそうなります。
ただ、そのせいか100から0、0から100みたいな感じで、いつも情緒も運気も、体調も安定していなくて、上がったり下がったり。
ジェットコースター状態が続いていたと思います。
そのため、良いときと悪い時の差が激しく、また常に不安定な状態だったと言えます。
毎日きれいを続けるということは、
例えばきれい100が、90や80ぐらいになることはあっても、それなりにきれいを続けていれば、きれいエネルギーが最低の0になることはありません。
ですから、いつもすぐに取り返せたり、大事に至る前に、いろんなことを事前に察知して予防したり、準備できるようになったなと思います。
また、上がったり下がったりのジェットコースターも、
『今坂道あったのかな』
ぐらいの緩やかなものとなり、大きな変動は見られなくなりました。
これが掃除ではなかったとしても、周囲の人や家族の変化を見逃さないことや、職場や環境にいつも目を向けていくことで同じような効果は得られるでしょう。
すべての物事は常に流れるように揺れ動いていて、逆に言うと動きを止めていることというのは、不自然、自然ではないということです。
ですから、変化に対応していくことは、流れに身を任せることです。
何も見ようとしないし、変えないし対応もしないということは、流れを堰き止めることになると思います。
流れに身を任せるということを、まるで自分がなく、周囲にふりまわされて生きているように見えるかもしれません。
長年の経験から、こうあるべき、こういう風に生きなければいけないという固定された考えがあれば、特にそう思うでしょう。
ただ、あるべきと思うものの実体は何もなく、それらはすべて流れているものであって、いつまでも握り続けることはできないものだと思うのです。
それは、むしろ周囲に振り回されることではなく、本来の流れに戻すことであったり、良いほうに流れていくのに委ねることになるでしょう。
今は変化の速度も速く、あらゆる機械が発達していく中で、必ずしもすべてにおいてそれに追いついていかなくてはいけないということはありません。
ですが、そういう変化の時期であり、いつまでも留まっておくことはできなかったり、停止しているものは何もないということを知ることで、流れを堰き止めずに委ねることに繋がるかもしれませんね。
いかがでしょうか。
今日もお読みいただきありがとうございます!
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