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茶箱を支援しよう

2021年1月28日更新:
本記事は昨年公開したものですが、下記の「茶箱」さんの運営支援(ドリンクパス企画)につきまして、本日から第二期の募集が始まっています! 更新された店主のエージさんによる公式の案内も併せてご参照ください。
コロナウイルス感染症によるお店の運営ご支援のお願い | 音楽喫茶 茶箱 sabaco music&cafe

3月30日、早稲田にある「音楽喫茶 茶箱(さばこ)」のオーナーであるエージさんより、下記の通り「コロナウイルス感染症によるお店の運営ご支援のお願い」が発表されました。

常日頃お世話になっている茶箱さんたってのアナウンスですので、この機会に、わたしのnoteにおいても改めて茶箱というお店のご紹介と、差し出がましくも今回の運営支援プロジェクトのご案内をしてみたいと思います。

念のため、特にお店からお願いされて書いているわけではなく、単にお店のいちファンが自主的に書いている非公式の記事です。

茶箱という唯一の場所

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新宿区は早稲田大学戸山キャンパスの向かいにお店を構えて17年、音楽喫茶 茶箱は、プロの音響エンジニアである店長のエージさんがひとりで築き上げたお店。クラブやライブハウス同等の、貸し切り可能なイベントスペース&レコーディングブースです。地下の店内はワンルームで、スタンディング40名の小さなスペースながら、まず目に飛び込んでくるのがフロアの一角を占める巨大なスピーカー。

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圧倒的質量!

茶箱の大きな特徴のひとつが、この国内有数のレイオーディオによるサウンドシステムを擁することです。これほど大きければさぞかし破壊的な爆音が出るのかと思いきや、それがまったくそうではなく、確かに音は体の芯を震わせるほど十分に大きいのですが、ふんわり包み込むように鳴る。よく、ライブハウスから家に帰ると翌朝くらいまで耳がキーンとなることがありますが、出音に合わせた細かなチューニングと日頃のメンテナンスのおかげで、驚くべきことにそれが一度たりともない。茶箱の魔法です。

店長のエージさんの来歴については、2008年にある企画でわたしが直接インタビューさせていただいた記事がまだ残っているので、ご興味のあるかたはそちらを読んでみてください。さすがに古いWebページで、いまのデバイスで読みやすい体裁になっていないのですが、内容は充実しています。

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茶箱のもうひとつの特徴が、音楽を通じて人と人とを繋ぐハブとしての機能。わたしが友人のイベントで初めて茶箱に遊びに行ったのが2004年の2月で、それから今に至る16年余りの間にできたDJ・音楽仲間のほとんどが、ここ茶箱を通じて何かしらの縁で知り合った人たちです。

12年前のイベントの様子

ライブハウスのように箱が主体になって企画されるイベントは少ないにもかかわらず、茶箱のサウンドと居心地の良さ、店長の人柄に惹かれて自然と人が集まってくる。わたしの場合テクノだったのでテクノ仲間ばっかりですが、お店としては特にジャンルを絞っていることもなく、幅広い領域に多くのファンがいるようです。そもそも、都内で10年続くクラブがいくつあるかというなかで、17年も経ってバリバリに続いていることがまさに愛されている証拠なのですよね。

昨今のクラブ界隈の状況

そこへきての、この新型ウイルス禍――。多くのクラブやライブハウスでは、密集による感染リスクを避けるためにイベントの延期や中止、あるいは完全な営業休止を余儀なくされ、そこで働くオーナーやスタッフ、そして出演するはずだったアーティストたちは差し迫った経済的困難に直面している…という状況です。

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既に関係者有志がSaveOurSpaceというプロジェクトを立ち上げ、政府に損失の補償を求めるべく動き出しています。本日締め切られたオンラインによる署名活動では、当初目標の10万筆を大きく超える30万筆の署名が集まったとのこと(わたしも署名しました)。

茶箱さんも同様の危機下にあり、3月以降の多くの貸し切りイベントがスケジュール変更を迫られています。何を隠そう、わたしがオーガナイザーとして久しぶりに企画していた4月4日のイベントも、通常開催ができなくなってしまいました…。

ご紹介、そして前置きが長くなりましたが、記事の冒頭で引用した茶箱運営支援プロジェクトは、こうした状況を背景とするものです。

支援の方法

具体的な支援のしかたは至ってシンプル。お店が以前から発行している、20回綴りのプリペイド式ドリンクパス(物理的なカード)を店頭または通販で購入するだけ!

ドリンクパス1枚の価格は10,000円で、複数購入の場合イラストやロゴ入りグッズなどの特典が付くそうです。このドリンクパス、1杯あたり500円換算と一部メニューを除けば常連にはもともと超お得なもので、何度か行くならすぐに元が取れるので普通におすすめできます。茶箱はお酒も美味しいよ。

通販は、お店の公式サイトのお問い合わせフォーム、または店主エージさんのTwitterアカウントへの問い合わせにより、振込先や送付先住所について確認できる手筈になっています。noteのような他の投げ銭制のシステムとは異なり、ひと手間必要になりますが、この機会ですのでぜひお店への応援のメッセージなどを添えてご連絡されるといいのかなと思います。

【問い合わせフォーム】

【エージさんTwitterアカウント】

普通に生活するだけでも何かと気苦労の多い日々、それでも大切な場所を守るために、この機に多少なりとも力になれたらと思います。

なお、この記事へのnoteサポートで茶箱さんへのドネーションはできませんので、誤解ありませんよう。上記案内からお願いいたします!

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