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鎖骨骨折治療記(1)

前回の記事(自転車でコケた顛末|R-9|note)ではお騒がせしました。悲しみの落車事故から一週間経ちまして、いくらかの不便を除いてはどうにか普段通り生活も仕事もできています。なにぶん初めての骨折経験なもので、不安もありましたがなんとかなるものですね。主に人体の自己修復能力すごい、みたいなことを今更ながら実感しています。

多少なりとも経験をフィードバックできればと思い、事故後の経過と治療に際して思ったこととかを書いておきます。ほんとは前後編くらいの記事で済めばいいんだけど、どの程度で完治するやら本当にわからないので、連番の記事にしていきます。ちなみに、患部の写真とかは載せないのでご安心だ。

◆ ◆ ◆

事故当日に救急外来にかかり、レントゲンの結果左鎖骨骨折と診断された。

翌日の祝日を挟んで、3日目の朝に再度同じ総合病院を受診。わたしは自分のために総合病院へ行くというのが大人になってから(幸いにも)ほぼ初めてで、役所のようなシステマチックな仕組みに圧倒されてしまった。受付で何番という紙が発行されたら、あとはまるで回転レーンを行くマグロ・スシのように、ひたすら流れでたらい回しにされるがままなのね。9時の診察開始を前に、7時半とかに病院に着いて、各科の待合席もみるみる人でいっぱいになり、全部終わったのが11時とかなので、ひと仕事だ。

それでも、改めてあちこち精密検査をしたってわけでもなくて、整形外科だけ。再度のレントゲン撮影のあと、骨がほぼズレていないとのことだったので、引き続き鎖骨固定帯(クラビクルバンド)を続けつつ、痛み止めと湿布(ともにロキソプロフェンNa)を処方してもらった。次回は9日後の予約。

不便との闘い

それにしてもこの3日目、4日目あたりが一番痛かった。骨折した箇所そのものは何もしなければ痛まないんだけど、やっぱりこう、鎖骨って複雑な肩の可動域を担保する大事なパーツなんだなっていうか、ちょっと姿勢を動かすたびにグキッ! みたいな、いくつかの骨と筋がぶつかるような痛みが響いて。

それに、落車したときに追った左半身への全体的な打撲のダメージがわりと尾を引いてて、深く呼吸したり咳をしたりするとイテテとなる。とりわけ笑うのがダメで、適当に聞いてる深夜ラジオとかVTuberさんの配信とかで自爆することが多かった。でもさあ、笑って気晴らししたいじゃん…。

鎖骨固定帯は慣れる。前の記事でも書いたけど、これはいわばバックパックを背負って胸を張っているような状態なので、例えるなら24時間後ろから屈強な男に羽交い絞めされているような感じ。でもむしろ、ヘタに動かして痛めるより、肩の状態は維持されるので安心感がある。シャワーを浴びるときだけは外すけど、寝るのもこのままいけます。仰向け姿勢で、寝返りは打てない。

しんどいのは朝起きるときで、患部を傷めないように起き上がるのは地球の重力との闘いなのだ…。パラマウントみたいな介護用ベッドならどれだけ楽かと思う。経験したことがないほど、むちゃくちゃに体が重い。左手で体重を支えられないので、左半身を庇うように起き上がるには痛めている首の筋肉とかも使う。その拍子にまた、筋を違えたりして…いつも何気なくやっていることが、こんなにもままならないなんて!

日常生活とお仕事

ただ、一度起き上がってしまえば日常生活の動作にはさほど問題ない。左手で重いものを持ったり体重をかけたりしない限りは、肘から先は普通に動くし、デスクワークもできる。机やひじ掛けに腕を預けてしまうと、それはそれで肩が上がって鎖骨を固定できないので、気を付けるのはそれくらい。

Web業界、夏は毎年概ね仕事が少ない時期ではあるのだけど、今年はありがたいことに案件がけっこうある。いつもより集中できる時間が短いから制作ペースは落ちるものの、それでも目の前のお仕事があるのは気晴らしにもなって助かる。同じフリーランスでも、これが肉体労働だったら休んでいる間は完全におまんまの食い上げになるわけで、家から出ずに済むタイピング肉体労働で良かった。良かった…? まあ、飲みには出かけられないけど仕事はできる、みたいな状況も善し悪しではあります。

日ごとの自己修復

にしても、ゆっくりではあるけれど、一日一日、少しずつ痛みが減っていくのを実感して、人間の体の自然の治癒能力ってすごいなって思います。特に転んだ際の肩、肘、腰の擦り傷はそれなりの出血もあり、大判のキズパッドを重ねて覆うようなひどい有り様だったんだけど、皮膚の修復はつくづく速い。昨日ケガから7日目にして、腰一か所に通常サイズの絆創膏を貼るだけで済むようになってしまった。ほんと普段、めったにケガとかしないのでこういうことで感心してしまう。

打撲の鈍い痛みも、徐々に徐々に。まだけっこう深呼吸したり笑ったりすると痛む。昨日はのらちゃんのダンスゲーム配信の録画をうっかり見てしまい、途中から笑いすぎて命の危険を感じた。だって普段あんなに洗練されたkawaiiムーブを絶対に崩さないのらちゃんがわっちゃわちゃしてるんだよ!

そんなこんなで、日々やってます。いくつか遊んだり飲みに行ったりする予定が飛んでしまってしょんぼりすることもあるし、早く治らないかな~とかも思う。あまり集中できなくてお絵描きの頻度が減ったりもしている。
でもまあ、一日一日ですね。

鎖骨骨折治療記(2)

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