5月19日(火)〜21日(木)

課題に追われ、寝る暇もなかったので、せっかく欠かさず続けてきた日記も途切れてしまった。
残念。
それでも一応、メモ程度に記録を残しておこうと思う。

5月19日(火)
目が覚めても何もやる気が起きない。
前日までひたすら勉強していたのに、久々の無気力な日だ。
ずっと寝ていたい。
彼にそうLINEして、本当に、出かけるまでほとんど寝ていた。
課題は大量に溜まっているのにこれでいいのか。
4時に彼と本屋へ行き、そのままバイトに行った。
彼は改札前でバイバイして本屋に戻っていったので、少し腹が立った。
ずるいと思ったのか、寂しかったのか。
バイトは、高1の女の子と高2の女の子に数学を教えた。
1コマ目は、三角形の中線が1点で交わり、それぞれ2:1に内分されることを示したら授業が終わってしまった。
チェバの定理とメネラウスの定理もやりたかったが、どうやって証明すれば良いのか微妙だ。
確認しておこう。
2コマ目は解と係数の関係をやった。
帰ってから課題をやろうとしたが、思うように進まない。
ふとカッターが目に入り、なんとなく切ってしまった。
たいしてすっきりもしなかった。
いつまでこんなことをしているんだろうな、と思いながらぼーっとしているのもなんなので、寝よう思った。
日記を書こうとしたが、なんだか面倒でやめてしまった。

5月20日(水)
その日のうちに、コンピュータ、解析、科学論の課題、次の日の1限までに位相を終わらせなければならない。
とにかく重いのが科学論で、毎回必死で世界史の教科書や持っている本から使えそうなものをさがして、レポートを書いている。
楽しいが、本業の数学が侵されている気がしないでもない。
夕方に彼と会った。
昨日切ったのがバレるが、彼ももう慣れている。
大袈裟に心配したり、怒ったり、同情しない彼でよかった。
帰ってからは時間との戦いだった。
まず20:30まで科学論の続きをやり、コンピュータの残りの問題をやって22:00までに提出し、24:00までに解析をやる。
解析なんて、まだすごく簡単な問題なのに手こずってしまって、自分の頭の悪さを痛感した。
終わってからは、また科学論に戻る。
2:00までになんとか提出した。
満足のいく出来ではないが仕方ない。
イスラム科学や12世紀ルネサンス、中世の大学に関する内容で、今回も楽しかった。
星海社新書の『文系と理系はなぜわかれたのか』が役立った。
まだ途中までしか読んでいないが、とても面白く、考えさせられるのでぜひ。
世界史はイスラム史が好きだったので、懐かしい気持ちになった。
あとは1限までに位相をやる。
なぜか、授業をしっかり理解してから、課題をやって、完璧な解答を作りたいというこだわりが発動して、授業理解に時間をかけていたら爆死した。
期限を延ばしてもらったのに、とても雑な解答を提出することとなってしまった。
好きな数学ですら何一つ満足に出来ない自分が情けない。
なんだろう、この前まで病気(?)でつらかったのに、今は誰にでもある課題に追われるという普通の辛さを味わっている。
みんなこれに耐えているのに、自分は音を上げてしまいそうだ。
つらい、死にたい。
軽々しく思ってしまうんだよな。
しかも、やっているのは好きなことなのに。
ここから日付を変えておく。

5月21日(木)
さすがに眠くて、なにをしようにもうとうとしてしまって進まないまま、出掛ける時間になった。
彼と本屋で会い、眠すぎると言った。
言いたくなかったけど、それに続けて、つらいと言ってしまった。
あーあ、言っちゃったと言った私に、彼は、そういうときは寝たらいいんだよと言った。
この日も、その後はバイトが2コマあった。
バイト先の最寄りまで一緒に電車に乗った。
彼は、予定表を予定表を提出するタイミングを逃したせいか、長らくシフトが入っていない。
そろそろバイト先が恋しいと言っていた。
中2の女の子と高2の女の子に数学を教えた。
中学の内容なんて覚えていないし、図形問題にベクトルも使えないので、中学生を教える方が緊張する。
2コマ目は、剰余の定理を教えたが、生徒が定理の便利さや、導出過程の面白さにいちいち感動してくれるので楽しかった。
定理や命題は、それがどのように導出、証明されるのか、それが成り立つと何が嬉しいのか、しっかり説明できるようにしていこうと思った。
もちろんバイトに限らず、自分の数学においても。
部屋に帰ると、フランス語の課題の提出期限が目前に迫っていたが、フランス語は手付かずのままなので、いきなり課題ができるはずもなく、提出することは出来なかった。
第二外国語はすでにロシア語を取っているので、履修は必須ではないが、興味のままに彼と履修している。
いろいろな言語を学ぶことで、それぞれの言語構造を比較することができるし、その言語文化圏の人の思考を垣間見ることができる。
語学には、コミュニケーションの手段としてだけではない面白さがあると思う。
その後は代数の課題をやるべく、机の前に座っていたのだが、一向に集中できない。
ぼんやりと考え事をしているうちに、2年前の今頃や、受験生時代のことを思い出した。
あの時間を超えて今生きているということに、なんとも言えない苦しさが襲ってきて泣いてしまった。
生きるとか死ぬとか考えなくてよかったらもっと勉強できたし、今だってできるのに。
悔しいけど、その上でやっていくしかないことも、とっくの昔からわかっている。
日が昇っても、なかなか進む気配がないので、仮眠しようとベッドに入った。
ここでは、起きてからを次の日と定義しておこう。

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