5月22日(金)

※1日遅れで書いています

前回書いたように、朝眠りに落ちた私が次に目覚めたのは10時半、ちょうど2限の授業開始と同時だ。
zoomで出席をとる授業なので、目覚めと同時にzoomに参加して、ベッドの上で授業(と言うほどのものでもないが)を聴いていた。
なかなか起き上がる気になれないが、12:00までに提出しなければならない代数の課題が残っている。
11時過ぎにベッドから出て課題を始めるが、ぱっと見たところ、めんどくさい計算がある気がして、なかなか手が動かなかった。
戦意喪失しそうだったが、残り30分というところで、意を決して手を動かしてみた。
やってみるとたいして面倒な計算はなくて、すぐ終わった。
グズグズしていたせいで、こんな簡単な課題なのに、締め切り2分前の提出になってしまった。
見直しもできていない。
うまくいかない。
課題をやるたびに、そんな気持ちに苛まれる。

昼は、学生相談室の臨床心理士さんと電話をした。
勉強がうまくいかない悔しさをぶつけたくて仕方なかったが、伝わらない。
なんだかイライラしてしまって、スマホを投げたくなった。
できたところまでで提出とか、遅れて提出でもいいんじゃないという臨床心理士さんの言葉に腹が立って仕方なかった。
自分はそんなのでは満足できないから悔しいのに!
でも、悪いのは課題を溜めた自分。
1年目には退学まで考えたけど、数学をやりたくて思いとどまった。
だから誰より真剣に課題に取り組みたいのに、周りに遅れを取ってばかり。
みんなが普通にこなしていることさえきちんとできない(しかも好きなことなのに)自分はこの先何ができる?
なにもできないだろ。
こんなぐちゃぐちゃな気持ちを、結局はLINEで彼にぶつけて、ふて寝した。
寝不足なので、一度寝てしまうとなかなか起きられない。
16時半過ぎからフランス語の授業のzoomがあるので、それまでに起きればいいやと、半ば投げやりな気持ちで寝たり起きたりを繰り返していた。
課題まだ残っているのに。

zoomの前に起きたが、この授業、前回初めて受講したら、突然指名されて会話練習をさせられ、何も答えられないという恐怖体験をしたので、できれば参加したくなかった。
というわけで、そのまま参加せずにバイトの準備をした。
一緒に履修している彼は参加しているのだろうかと思ったが、参加していれば私がいないことに気付いてLINEしてくると思うので、おそらく彼も参加していないなと思いながら化粧していた。
バイトに行くときに彼とLINEで話すと、案の定、彼も参加していなかった。

バイトは1コマ、中2の女の子の数学だ。
平行線と線分の比の問題を復習して、中点連結定理の話をしてきた。
とにかく中学の幾何は苦手で、教えるのもヒヤヒヤなのだが、おそらくこの子の幾何はレギュラーで担当になりそうだ。
なんとか頑張ろう。

帰ってきて、冷凍食品を解凍して食べる。
位相の課題の提出期限まであと1時間半ほど。
友達が答えを送ってくれたが、それをそのまま写して提出なんてしたくなかった。
でもやる気も出ない。
もう諦めの気持ちの方が大きかった。
位相は大好きだし、担当教員は女の先生で、実力主義で評価をしてくれるから、特に頑張りたかった。
残り20分、終わるはずもないので、彼にLINEで投了を宣言した。
諦めて仕切り直す。
いつまでも課題にこだわってもがいていても、授業に追いつけない。
寝る暇もなくなり、眠すぎて勉強できない、の悪循環だ。
ここで断ち切ろう。
ひさびさに電気を消してまともに寝れると思うと、少しホッとしてしまった。

寝る前に、昼に彼が言っていたことに関する文献を探した。
彼は、人間の脳が異なる書き方の文字を同じとみなせるのはどういう同値関係で割っているからなの???と言っていた。
要するに、例えば、明朝体の"あ"とゴシック体の"あ"と手書きの"あ"をすべて"あ"であると思えるのはどうしてか、ということである。
同値関係で割るというのは、数学的な表現だが、高校数学の余りによる分類を思い出してもらえばよい。
あれは、すべての自然数を、ある自然数で割った余りによってグループ分けすることができるという話で、剰余類というグループに自然数全体を分けて、そのグループの一般的な形を使って議論しようという考え方だ。
これを一般化したものが、ある集合の要素全体を同値関係によって分けたグループ、同値類である。
話を彼の疑問に戻すと、これは言語学や心理学、脳科学や認知科学が絡み合う、興味深いテーマだと思う。
ただの線の集まりにすぎない文字を、人はどうして文字として、ある音や意味を表す記号であると認識できるのか。
ディスレクシアの本にそのメカニズムが書いてあるのではと期待して、持っている本を探してみたが、詳しい説明は見つからなかった。
結局、Google Scholarを使って論文を探した。
このGoogle Scholar、知っている人も多いかもしれないが、大学生はぜひ使ってみてほしい。
いろいろな学術論文や文献を探すことができて、とても楽しい。
レポートなどで根拠を示す際にも、信頼度の高いエビデンスになる。
論文を見ていくと、情報科学の面で、コンピュータが手書きの文字を認識するシステムに関する論文と、文字のずれを許容して認知する仕組みについて解説した論文が見つかったので、彼に送った。
このテーマは深く調べて記事にしたいと思う。

日記を書くよりも、ひさびさにまともな時間に寝たくなってベッドに入り、お気に入りの鬱ソングを聴いて寝た。
今日の分は明日起きたら書こうかな。

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