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【目指せ完全版】サブスクにないアルバムリスト(随時更新)

サブスク型音楽配信サービスが一般に広がり、音楽ファンの知識量が以前と段違いになっている。今までマニアだけが知っていたアルバムも、サブスクにさえあれば現在は皆知っていると言っていいだろう。

しかしながらサブスクにすべてがあると思ったら間違いである。山下達郎やBlankey Jet Cityをはじめとして、サブスクにない名盤というものは多数存在する。しかし正規の方法での試聴が難しい上にそれなりの値段がつくものも少なくないため、購入のハードルがやや高いのも否めない。

そんな状況を憂い、サブスクにないものをリストアップする記事は以前から存在している。が、無名なのを並べてしまうとキリがないからか絞って紹介していることが多い。

↑偉大なる先駆者

そこで今回では「私が持っているかどうか」で判定した、サブスクにないアルバムリストを作成した。CDもしくは音源データを持っている音楽を挙げている。故に誰もが知る名盤もあればマニアックなものもある。逆に上の記事で取り上げているにもかかわらず、私が持っていないため書いていないものもあるのでご注意を。またキリがなくなってしまうため、レコードしか持ってないものも書いていない。

この記事にこれがない!というのがあったら、頑張って買い揃えるので是非ご一報を。音源を貰えればとっても嬉しい。

持っているのに書くのを忘れていたり新たに購入したたりした作品については、都度感想を付けていく。

レーベルやアーティスト丸ごとないものは基本的にまとめた。順不同で並べたのは許していただきたい。

※あまりに長いので適宜飛ばしながら読んでね!!




Cornelius "69/96" 

Corneliusの2ndアルバム。前作は王道の渋谷系だったが、今作ではハードロックをベースにサンプリングを多用した前衛的なアプローチが楽しめる。CorneliusがCorneliusとして覚醒した一番最初のアルバムだと思う。Cornelius入門にも最適な内容。


空気公団"約束しよう"

空気公団の中でも個人的に特に傑作と思うEP。特に表題作の出来が凄まじく良く、よく週末の電車内で聴いている。それ以外の曲でも非常に高クオリティで優しいバンドアンサンブルが楽しめる。おススメ。また空気公団は全体的にサブスクにないので、見かけたら買っちゃおう。安いし。


スパイダース"明治百年、すぱいだーす七年"

初っ端がオーケストラのチューニングで始まり要所要所でクラシックの意匠が挟まるなど、Sgt. Pepper'sからの影響をもろに感じさせるアルバム。サイケムーヴメントにすぐさま呼応できたスパイダースに驚く。私は持ってはいないが、スパイダースの他作品もサブスクにない。特に1stアルバムは一番最初の日本語ロックと言われるので買っておくべきかもしれない。


山下達郎諸作

サブスクにないの代名詞、山下達郎。配信での音の劣化の問題は否めないが、どうにかして配信してほしいところ。大体全作品聴いたが、やはりSONGSが一番輝いている印象。とはいえこの人に凡作はないので全部買い。
個人的な趣味で言えば"POCKET MUSIC"や"僕の中の少年"は山下達郎の実験期といえる時代であり、前衛的な試みをしていて非常に面白い。この時期は実はXTCが好きな人にオススメだったりする。


頭脳警察 "頭脳警察"

パンクの元祖とも言われる頭脳警察の一枚目(発禁)。しかしながら内容はギター一本とボーカルだけのライブなのでパンクと言われると面食らうかもしれない。しかし過激と言われたのは時代感によるところが大きく、今に通じる普遍性まではないように思える。頭脳警察はサブスクにある奴の方が良い。


Food Brain "晩餐"

ニューロック期の名盤。よい意味で日本人離れした演奏やロックが楽しめるアルバムだが、それ故にはっぴいえんど等のURCから反感を持たれたのだろうな…と思う。他にもニューロックにはミッキーカーチス「侍」、SHINKI CHEN等がない。面倒なのでここで紹介。


新月 "新●月”

サブスクにないアルバムの中でも個人的に強くお勧めしたいものの一つ。日本のプログレというと海外を真似ているものが多いのだが、新月は日本らしいプログレをした意味で最も優れた一例だと思う。オープニングトラック"鬼"は怪しげな雰囲気と優雅さとが合わさった邦楽史に残る大傑作。絶対に一度は聴くべき。


静かの海

そして新月の人が現在やっているバンドもサブスクにない。和風プログレ感は薄れ、壮大でグッドメロディなポップスを志向しているがこれもこれでかなり良い。プログレおじさんしか聴いてないが、これも万人が聴くべき。


小沢健二 ”犬は吠えるがキャラバンは進む”(dogs)

小沢健二ソロ1st。フリッパーズやその後の作品と比べると、かなりシンプルでロック感のあるアレンジになっている。それ故彼の詩が直接脳内に届くような気がしてくる。若き日のCorneliusが(冗談半分で)「尾崎豊みたい」と言ったそうだが、あながち間違ってもいない気がする。


小沢健二 "球体の奏でる音楽"

LIFEのヒット直後の作品。前作とうって変わってシャンソンのようなジャジーで落ち着いた空気感が楽しめる。おふざけのような小品も好み。個人的にはこのアコースティック路線がかなり好きであり、小沢健二の諸作では一番聴き直した回数が多い。


ジャニーズ系

昨今色々と話題のジャニーズ。ジャニーズがサブスクにないことによって音楽業界は百億規模の損失を出しているような気がしてならない。音楽ファンも高いアルバムをわざわざ買わないだろうから、見逃されている名曲が多々ありそうにも感じる。
ちなみに新しい地図等の元ジャニーズのアイドルグループはサブスクで聴くことができる。冷遇されているらしいので聴いて応援しよう。


銀河鉄道 "銀河鉄道"

70年代にヤマハ主催のコンテストで優勝した高校生バンドの唯一作。今聴いてもとんでもなくハイセンスなフォークロックであり、90年代のサニーデイサービスを彷彿とさせるほど。これ一枚で終わったのが大変惜しい。ちなみにアウトテイク集である2ndもあり、サブスクに来ている。


解凍P-MODEL、その他平沢進関連諸作

平沢進はネットで人気であるにもかかわらず、何故かあまりサブスクにない。本人が権利で悩まされたことは有名なので、それに関係しているのかもしれない。解凍P-MODELや初期平沢進等はチープな効果音を敢えて使ったような作風だが、サブスクにもある救済の技法あたりから昨今の平沢進に見られる壮大さが出始めるように思う。まあ全部買いでしょ。


Magical Power MAKO "MAGICAL POWER"

当時「10年に一度の天才」と謳われた音楽家の1st。ほぼスカムやノイズなのだが、現在のハイパーポップに通じるエッセンスも感じられるように思う。最後に収められた灰野敬冶が美しく歌う(!?)「空を見上げよう」は大名曲。


Steve Hiett "Down On The Road By The Beach"(渚にて)

シティポップブームの追い風を受けてじわじわ有名になりつつあるAOR影の名盤。終始ダウナーかつ爽やかな雰囲気が広がる、アンビエントとギターポップを合わせたような独特の空気感を漂わせたアルバムである。Steve Hiettは写真家でもあるらしく、ジャケも彼の手によるもの。寂し気で洗練されたデザインは音楽にピッタリである。


菊地雅章 ”Susto”

日本のみならず、世界的にもエレクトリックジャズの名盤として扱われるアルバム。バリ島の音楽を取り入れ目まぐるしくテンポの変わる一曲目"Circle/Line"はDCPRGがカバーした(というかこの曲をライブでカバーすることがDCPRGの結成目的)ことでも有名。沢山聴いていると頭がぐるぐるしてくる。


山本邦山+菊地雅章 ”銀界”

和ジャズ屈指の名盤。70年代に隆盛を誇った尺八ジャズの金字塔である。モード理論に基づいたジャズ隊と伝統を背景に意のままに吹く尺八とのマリアージュは他では味わえない。70年代の時代感だからこそ出てくるであろう唯一無二の傑作。
纏めてここで紹介してしまうが、その他山本邦山の作品にはサブスクにないものも多い。富樫雅彦・山下洋輔と組んだBreathやシャープス・アンド・フラッツと共に演奏したBeautiful Bamboo-Fluteなど。とりあえず山本邦山の名を見たら即購入で間違いはない。


村岡実 "Bamboo"

「銀界」と共に尺八名盤としてしばしば挙げられる今作。こちらはよりポップファンキーな尺八演奏を楽しめるとあってDJ人気の高いアルバムである。
特に重要な収録作は「陰と陽」。箏と尺八、そしてタイトなドラムによるファンキー和ジャズである。海外のバンドもカバーしている名曲。


菊地雅章 "六大"

地・水・火・風・空・識からなるアンビエント連作。ジャズの巨匠が作っているだけあってどれも内容は一級品である。しかしながら流通枚数が少なく、なかなか市場でお目に懸れないのが難点。菊地雅章の娘さんでさえ全ては持っていないらしい。


のなか悟空諸作

渋さ知らズメンバーとも関係がある、アングラフリージャズドラマー。彼もまたヘヴィな感覚と日本的感性がないまぜになった即興を繰り広げていて大変面白い。2024年現在、CD類はそんなに高くないが後々高騰しそうな気がする作品なので早いうちに買っておいた方が良いと思う。


Boredoms "Super Ae"、その他Boredoms関連

Boredomsの名盤と言ったらこれかVision Creation Newsunかである(どちらもサブスクにない)。個人的にはSuper Aeの方が好き。太陽信仰を前面に押し出し、ハードロック・ノイズと土着的リズムを往復する様は彼らにしかできない業。ノイズをあまり聴いたことがない人にこそ聴いてほしい極めて優れた内容になっている。その他Boredomsの諸作もほぼサブスクにない。メンバーの山本精一氏が最近サブスク解禁に熱心なので、なにかあるかもと期待している。


 Add Some Music To Your Days

山下達郎が19歳の時に作ったビーチボーイズカバー集。自主盤ということもあって後のSugar babe等に比べると見劣りするが、高校生でここまでできる人はいるのか疑問に思えるほどにはクオリティが高い。山下達郎のファンクラブに入ると新品で購入できるそうだ。


Pizzicato Five諸作

Pizzicato Fiveは1stと2nd、ベスト盤しかサブスクにないという不思議な仕様。レコード会社との契約なのだろうか。一番脂の乗っているころがないのは寂しい。個人的なお薦めは女王陛下、女性上位時代、さえらジャポン。各々サンプリングを多用した、ヒップホップのポップス的解釈としての渋谷系を楽しめる。


Pizzicato One "わたくしの二十一世紀"

小西康陽のソロ名義は今作だけない。Five時代の楽曲を豪華客演を交えてセルフカバーしている。アコースティックなアレンジで元曲の享楽性はなくなっているが、個人的には此方の方が肌に合う。特に小西康陽本人による歌唱が聴ける「ゴンドラの唄」は、その素晴らしいアレンジ含めて必聴。


嶺川貴子 "fun 9"

Corneliusプロデュース作。ちょうどFantasmaとPointのインターバル期にあたるため、FantasmaのポップネスとPointのアンビエント感のちょうど間をとったような作風になっている。このころのCorneliusの音源は少ないので、その意味でも貴重。二曲目PlashのPVは後々もCorneliusと共に活動する映像監督・辻川幸一郎のデビュー作。


Equipe 84 "ID"  

イタリア産サイケポップの大名作。クラシックからの影響が透けて見える美メロが連発され、心が洗われるような気分になること請け合い。一曲一曲は小粒ながらも、壮大な世界観は後々のイタリアン・プログレを予感させる。実はドラマーが後のPFMのボーカル。


Alan Hull "Pipe Dream"

マグリットのジャケ写が素敵な一枚。イギリスのフォークバンド・Lindisfarneのメンバーのソロ初作。
フォークロック由来なアコースティックでポップな感性と共に本作ではサイケロックの風味が加わっており、ホワイトアルバムの頃のBeatlesっぽさを感じさせる作風。サイケ好きにはもちろん、後への影響と言う観点からブリットポップ好きにもオススメ。


Vienna "Step Into…"

日本のプログレ界では有名な人が集って結成されたスーパーバンド。内容はオーソドックスなシンフォニックプログレだが、流石にレベルが高い。冬の旅行中に書けると中々雰囲気が出る。ただ正直なところ中身より美しいジャケの印象が先行するアルバムではある。


Ring Ring "Anicent Stone" 

国産の古楽ユニット。中世のエスタンピーのような可愛らしい楽曲がたくさん入っている。プログレ方面の人たちらしく、ZABADAKとかが好きな人に刺さりそうな雰囲気。


Salon Music "New World Record"

Salon Musicがトラットリアに遺した最後の作品。Baffalo Daughterから影響を受けたのか、クラウトロック的なミニマルを強く感じさせる。Salon Musicはなぜかこれだけサブスクにないが、彼らの中でもなかなかの佳作。


カヒミ・カリィ "Girly"

四曲入りのEP。キャリアを通してもカヒミ・カリィのかわいらしさを一番に押し出している一作である。フランス語の歌が入っているが、この声とフランス語の相性は最高。もっとフランス語曲をやってほしかったところ。
ちなみにこれのカタログナンバーはKITHMAK-011である。カタログナンバーまで変えるのは渋谷系的メタおふざけの極北。


Corneliusリミックス集諸作

既にCornelius関連がいくつか出てきたが、権利関係の問題かリミックス集はごっそりサブスクにない。しかしCorneliusはりリミキサーとしても非常に優れており、素晴らしい作品が揃っているので全部買っちゃえ。Constellations Of Musicは歌もの路線ではない現在のCorneliusのアルバムとしても聴けるのでオススメ。


たま諸作

「さよなら人類」で皆さまご存知のたま。たまはベスト盤と「犬の約束」「ろけっと」「たま」「パルテノン銀座通り」があるが、メジャーデビュー盤「さんだる」や名盤「ひるね」など初期の有名どころがない。しかしこの人たちには捨て曲というものが存在しないので、ベスト盤を聴いて良いと思ったら全部買ってしまってかまわない。


とうじ魔とうじ "移動式女子高生"

たまの知久さんや石川さんも参加している、ニューウェーブアルバム。90年前後のアングラを体現したような、人を食った音楽がわんさか入っている。またバレアリック・アンビエント風味も随所に感じる。ムーンライダーズや人生時代の電気グルーヴとかが好きな人にはおススメしたい。


Blankey Jet City諸作

イカ天出身だとBlankeyがサブスクにないのも音楽ファンにはお馴染み。大御所なのにサブスクない感は山下達郎と双璧をなす。ただ、此方は権利がどうにかなれば配信できるのでは?と言われているので山下達郎よりかは希望が持てる。もしサブスクが無理でもCD再発位はしてほしい。


Blue Hearts関連諸作

バンドブーム期で言えばこれもないのも有名。あまり過去を振り返りたがらないタチらしいので配信していないらしい。が、大衆からの支持も批評家による評価も高いThe Blue Heatsやハイロウズが丸ごとないのは本来ファンになるべき人をとり逃しているように思えてならない。流通枚数が多いため安いのが救い。


村八分 "ライブ"

名盤だけどサブスクには絶対来ないよね、と皆口を揃えるであろう名盤。確かな演奏力に立脚した暴力的なパフォーマンスは今の時代でも興奮して聴ける。元々LP二枚組だったほどの長尺アルバムだが全然飽きないのも凄い。頭脳警察よりこっち優先で…(小声)


Flipper's Guitar "ヘッド博士の世界塔"

無断サンプリングをしまくった結果、絶対再発できないアルバムになってしまった悲しき名盤であり渋谷系の最重要盤。ヘッド博士がなかったら渋谷系はジャンルにならず、Fantasmaが無ければ後世に残らなかったと思っている。何故かシングルだけサブスク配信されているのは謎。


Fantastic Plastic Machine "The Fantastic Plastic Machine"

後期渋谷系を代表するトラックメイカーのデビュー作。あまり有名ではないが実は最初の邦楽名盤ランキングであるローリングストーン日本版による邦楽名盤100選にも選ばれている影の名作でもある。本作では彼のラウンジやジャングルのセンスが詰まっており、非常に楽しく聴ける。


Fantastic Plastic Machine "LUXURY"

こちらは2nd。前作よりもっとジャジーに進化しており、彼の世界観が出来上がった作品と言っても良いかもしれない。ちなみにVaporwaveのムーヴメントの前史として、度々この作品が挙げられている。


Tamba Trio "Tamba Trio (Blue Tamba)"

ブラジリアンジャズ・フュージョンの名手によるアルバム。幾つか同名アルバムがあるが、サブスクにないのは通称ブルータンバと呼ばれるこちら。これは彼らの長いキャリアの中でもトップクラスの名盤であり、特にオープニングトラック「3 Horas da Manha」は幾度となくカバーされる名曲。ブラジル好きは持っておいて損はない。


Dedalus

これはApple MusicだけにないのでSpotifyユーザーは安心してほしい。イタリアのジャズロック。初期クリムゾンを彷彿とさせるフリージャズ風味が強い音楽でありながらもいぶし銀の洒落た旋律で魅せるのは彼らにしかできない業。一般の知名度は低いがプログレ好きの間では押しも押されぬ名盤と称されている。ジャズ好きにもおススメ。


Chetarca

オーストラリアのプログレ。オーストラリアはAORが盛んだが、今作はプログレとAORのミッシングリンクのような作品になっている。お洒落なピアノ捌きがカッコイイ。


ネット系レーベル一部リリース

最近はそうでもなくなってきたが、MaltineやLocal Visions等ネットレーベルの作品にはサブスクにないものがある。有名どころでは長谷川白紙、パソコン音楽クラブ、Tsudio Studioなど。またOMOIDEやLost Frog等の多くの作品も配信していない。
ただネットレーベルはその性質上無料か安い値段で買える。ダウンロードしまくろう。


石原洋 "formula"

ゆらゆら帝国のプロデューサーとしても著名な、日本のサイケロックの名手によるソロアルバム。街の喧噪をそのままサンプリングし、その後ろで緩やかなポップでサイケなロックが繰り広げられる。あくまで主役はフィルレコであり、バンド隊が添え物になっているのは面白い。正しい意味での「シティポップ」である。
2020年代名盤としても幾度となく挙げられている新定番。


SUGAI KEN "Garden in the Night(如の夜庭)"

伝統芸能をいち早く取り入れたトラックメイカーとして有名なSUGAI KENの作品。シンセサイザーでフィルレコを再現した異色の作品である。丁寧に作りこまれた蛙や虫の声は非常にレベルの高いもの。なんでも制作に一年かかったそうである。この記事中で最もお勧めしたいアルバムのうちの一つ。


Not Found O.S.T.

シティボーイズ1997年公演のサントラ。一部の音楽は小西康陽が手掛けているらしく、クラブジャズ風味でお洒落。リリースもトラットリアであることから分かるように、渋谷系のアルバムとして聴ける。どうやら公演に使っていない曲も入っているらしい。そうなるともはやサントラではないのでは……


Platinum900諸作

90年代末~00年代頭にかけてシティポップをやっていた人々。軽妙洒脱でファンキーな演奏は一級品のレアグルーヴである。90年代というよりも70年代っぽささえ感じさせる一作。サニーデイ・サービスによる70年代再評価の現れの一つ。


advantage Lucy "Echo Park"

爽やかで軽快なギターポップ。サブスクにないものにありがちだが、彼らの中でもなかなかの良作。肩の力の抜けたリズミカルな演奏とボーカルが心地よい。初夏に聴きたくなる音楽だ。


都市通信

レーベルオーナーが夜逃げしたため発売されなかった伝説かつ幻のコンピ。奇跡的に再発されたためCDが手に入る。内容は東京ロッカーズ界隈のパンク・ポストパンク群をまとめたもの。伝説の名に恥じないほどにレベルは高い。特にNon Band "Home"は大名曲。


An'archives諸作

日本のアングラ音楽を再発し続ける謎のフランスのレーベル。非常にハイセンスであり、歌謡曲とハードロックを行き来するようなアルバムを大量にそろえている。
特に知る人ぞ知る歌姫・静香の作品が結構出ているのが凄い。必聴。個人的にはうすらびのアルバムがとても好きである。


Ashra "New Age Of Earth"

音楽における"New Age"の概念を広めた名盤。ドローン主体の穏やかなアンビエントは今聴いても全く古臭くない。これを1976年に作り上げているのは凄まじい。
先日、Ash Ra TempelやManuel Gottschingソロ名義がサブスクに来たが、この作品はだけ来なかった。何故なんだ。


大滝詠一 "Snow Time"

大滝詠一、Let's Ondo Againも配信されたから全部サブスクに来たでしょと思ったら大間違い!これだけ配信されていない。ジャケの通り冬の曲を集めたベストアルバムだが、もう半分は未発表インストで構成されている。多羅尾伴内楽団が好きな人は是非。


Niagara Triangle Vol.1

大滝詠一関連だとこれも欠かせない。伊藤銀二の曲もよく、Sugar Babe時代の没曲を歌う山下達郎も素晴らしく、ナイアガラ音頭も楽しい、一石三鳥な一作。山下達郎がいるからか配信されない。山下ァ!!


布谷文雄 "悲しき夏バテ"

大滝詠一関連でサブスクにないのをもう一作、といわれればこれだろう。布谷文雄は「ナイアガラ音頭」「Let's Ondo Again」を歌ったことでも知られるブルースシンガーである。大滝詠一と仲が良かったようでこれも大滝詠一プロデュース。初期ナイアガラらしい遊び心に溢れたアルバム。


南正人 "ファーストアルバム"

正しくは二作目の本作。バックバンドがキャラメルママなので、はっぴいえんど関連として知っている人もいるかも。南正人のブルージーな絶唱を楽しめる素敵なアルバム。
この他にも回帰線など南正人関連はごっそりない。買ったら追記します。


再生ハイパーべるーヴ "ぱんださんようちえん"

日本音楽史上最大の怪盤。同人音楽かつリリースから15年以上経っているにも関わらず、今も度々名前を目にするほどにインパクトのあるアルバムである。電波ソングや00年代秋葉原のノリにCorneliusと電気グルーヴを足したような、と言えばいいだろうか。Traut Mask Replicaさえも感じさせる。


Best Music "Music For Supermarket"

プレVaporwaveとして再評価著しいアルバム。チラシのようなチープなジャケットから分かるようにスーパーのBGMみたいな音楽がアルバム一枚分入っている、フリー音源集みたいな作品。スーパーで流していても気づかれなさそうである。ちなみにBest Musicは2020年に新作も出しているがそれもサブスクにない。


戸張大輔

謎のSSWとして国外でも有名な戸張大輔は、その謎さ故二枚あるアルバムのどちらもサブスクにはない(サブスクにあったら謎っぽくないので)。ダウナーで朴訥、ローファイなフォークはどこかNick Drakeを思わせる。とてもピュアな音楽である。最近これしか聴いていない。


Guiro "Album"

かのCeroにも影響を与えたと言われる、00年代のシティミュージックブームが生んだ奇天烈ポップの名盤。フロントマンはほとんど音楽理論や用語を知らないらしく、鼻歌やイメージをメンバーに伝えて作り上げたというから驚きである。これだけサブスクにないのは権利関係のせい?


増田壮太"命のドアをノックする"

00年代の伝説的なバンドマンによる作品集。同時代の同様のバンドと比較して切実さが前面に出た音楽であり、フォークとシューゲイザーを行き来するような特異な音楽性は特筆すべきものである。作者の暗い境遇を含めて、陰の邦楽名盤の称号に相応しい1枚。


pop jingu volume 1

何故かフォロワーがおススメしていたので大分昔に買った、00年代札幌のインディーレーベルのコンピ。もろトラットリア影響下にあるような脱力系インディーポップが揃っており、かなりの好内容。興味があれば是非。


Vaporwave関連

ネット系レーベルとやや被るが、Vaporな音楽は基本サブスクには無いと思っていい。無断でサンプリングした音楽の権利関係はやはりややこしいのである。サブスクにあるのは「新しい日の誕生」や「花の専門店」くらい?とはいえBandcampでタダないしは極めて安い値段で貰える。いつ配信が止まるか分からないので早いうち落としておこう。


zakè 諸作

シネマティックなドローンミュージックをひたすらに作り続けているzake。正直どれ聞いてもほぼ同じなのだが、毎作なかなか良いサウンドスケープを持った楽曲を発表しているので是非聴いてほしい。おススメは上に貼ったOechestral Studies。


岩崎元是 "For A Long Time"

ハム太郎の各種挿入歌や、Vガンダムの名曲「いくつもの愛をかさねて」等の作者によるオリジナルアルバム。筋金入りのナイアガラーらしく、大滝詠一譲りのウォール・オブ・サウンドを提供してくれる。特に「青い空 青い海」は楽曲レベルも高く、必聴の楽曲。


Pictured Resort "Now and On" 

そこそこ有名になったシティポップバンドの初期作品。収録曲のほとんどが後々のアルバムで再演されるほどに完成度の高い曲が揃っており、これと1st"All Vacation Long"は双璧をなす名盤と思っている。また後の作品では見られなくなってしまった、ややスカスカした音像も好み。


Biscuit Fan "スニーカー"

00年代にフォーキーな試みをしていた、所謂喫茶ロックのバンド。URCの30年ぶりの新人ということで話題になったそうである。サニーデイサービス「東京」を発展させたような音楽性であり、今の西東京フォークを好む人に刺さりそうな予感。


Lui "Lui"

ハワイアンAORの隠れ名盤。ほとんど宅録のようなものらしく、それ故音質がそんなに良くないが却ってそれが魅力につながっている。風通しのよく、素朴で爽やかなポップスを聴きたい方は是非。


Nova Musicha一部作品

イタリア前衛音楽を語る上で欠かせないシリーズ・Nova Musicha。ノイズやポエトリー、即興などとにかく尖り散らかしていることで有名である。驚くべきことにいくつかのアルバムはサブスク配信されている(!!)のだが、まだいくつかは来ていない。その中でもMusica Su Schemiはなんと若き日のEnnio Morriconeが参加しているという映画音楽ファン垂涎の作。他も良作なので機会があったら全部聴いてみてほしい。


Music From Temple

福岡の寺で録音されたというアシッドフォークの怪盤。録音の悪さ含めあまり洗練されていないが、その土着感が逆に耳に馴染みやすい。ただちょっと高騰しすぎでは?2000円くらいなら買ってよいかも。


島崎路子 "フルーレ"

「伝説のアイドル」と称される島崎路子の唯一作。アイドルとだけあって王道を行く商業ポップスなサウンドをバックに、あどけない声で歌われるとああ、80年代だなあという気分になる。その需要のされ方を含め、90年代の恋愛ゲームのサントラ等に影響したであろう音楽のように感じる。


澤野工房諸作

澤野工房は大阪の下町に店を構える靴屋さん。なのだが、ジャズレーベルもやっており世界的に有名である。イタリアンジャズを中心としたセレクションであり、非常にセンスが良い。
ピアノジャズ名盤として度々目にするAVANTI!が特におすすめ。反戦歌や革命家を抒情的に演奏している。もののブログに依れば宮崎駿「君たちはどう生きるか」のインスピレーション元にもなったそうだ。


EP-4 ”昭和大赦”

80年代のアングラシーンをありありと伝える国産ポストパンク。ミニマルなビートの上に騒がしく上物が載っていく様は楽しげでもあり恐ろしくもある。所謂東京ロッカーズや関西ノーウェーブ好きには勿論、ファンクやエレクトロが好きな人が国産ポストパンクに挑戦するきっかけにしても良いかもしれない。


DADA(日本のプログレ)諸作

DADAというバンドはいくつかあるが、プログレのDADAはサブスクにない。プログレといえど、ファウスト的な即興演奏が楽しめる異色なバンド。国産プログレには日本らしさが欠如していることが多いのだが、DADAはそこにもよく精通しているのもおすすめなポイント。


NEXUSレーベル諸作

国産プログレのレーベルとして著名なNEXUS。最近はミスター・シリウスやKENSOの名盤がかなりやってきているが、それでもまだサブスクにないものも多い。プログレレーベルながら、前衛シンセポップの名盤”うたかたの日々”で著名なMariahも実はNEXUSに所属していたりと、プログレに囚われない先鋭的な音楽作品も多い。

ちなみにNEXUSはキングレコードのレーベル。キングレコード関連はサブスクにないことが多いのも覚えておきたい。


芸能山城組諸作

様々な国や地域の伝統音楽をテーマにした優れたアルバムをたくさん出している芸能山城組。各種サブスクにない音楽リストでもお馴染みメンバーである。サブスクの音質だと十二分に伝わらないからなのだろうか。レコードはすぐに手に入る上、かなり前のCDも新品で売っているので入手困難でないのが救い。


四人囃子諸作

意外とないのが四人囃子。有名な一触即発はあるのだが、その後ニューウェーブに接近した時期のものがない。オリジナリティを獲得していく過程を楽しめるのでプログレ好きには是非聴いてもらいたい作品。


Isotope 217 "The Unstable Molecule"

シカゴ音響派の重要バンドの代表作。かのTortoiseのメンバーの内三人が参加している。エレクトリックジャズ/フリージャズと90年代のアシッドジャズの風味が合わさったような、前衛的ながら優しい世界観に浸ることができる。無限に聴ける名盤。


Climb the Mind一部作品

エモロックの代表格と言われるClimb the Mind。アツさと優しさが同居した音楽性にはとても胸を打たれる。特に初期作は名盤選でもよく見かけるのだが、サブスクには来ていない。しかも高騰している。
ちなみに最近の作品はサブスクに徐々に来ている。初期作だけサブスクに来ないのは権利関係の問題なのだろうか。


Alexandre Andres "Macaxeria Fields"

ブラジルミナス派のアルバム。そのせいかピアノにしれっとAntonio Loureiroが居たりする。ミナス派らしい歌心と優しさの溢れた、ジャケットの雰囲気にピッタリのアルバムで素敵。日曜の昼間に散歩しながら聴きたい。


暴力温泉芸者諸作

何故か渋谷系の枠にひょっこりいるジャパノイズの巨匠。サブスクには一枚しかない。ジャケが過激だからだろうか。どの作品もノイズらしい破壊性とコンセプトが両立しており、かなりクオリティが高い。中古で売っていればそんなに高くないので是非買ってしまおう。また変名であるHAIR STYLISTICSの初期作もサブスクにない。


ゲロゲリゲゲゲ諸作

ジャパノイズの代表選手。過激なライブパフォーマンスやアティチュードがよく取り沙汰されるが、ハードコアパンクを軸に多様に変容していく音楽性も面白い。当たり前のようにサブスクにない。あまりに当たり前すぎてこの記事に書くのを忘れていた。ライブの印象が強い彼らだが、活動再開後は名盤を連発している。


橋本一子初期作

Colored Musicでの活動も大変著名なピアニスト・橋本一子。名作と呼ばれている作品が多い初期が丸ごとない。YMO"Technodelic"の流れを汲むニューウェーブを繰り広げており、日本音楽史的にも重要な作品ばかりである。とっととサブスクに来てほしい。


CTIレコード一部作品

CTIと言えばイージーリスニング風のクロスオーバーのイメージが強いが、初期(72年くらいまで)はそんなことはなく硬派なジャズフュージョンが多めだった。どのくらい硬派かといえば、旧来のジャズファンにもお出しできるレベルである。その頃の作品は枠が黒いことが多いのだが、その時代があまりサブスクにない。
またクロスオーバー期以降もちょこちょこなく、例えば有名な「アランフェス交響曲」が無かったりする。都度確認して買うべし。


Three Blind Mice諸作

伝説のインディージャズレーベル。人呼んで「日本のブルーノート」。どれも優れたジャケットデザインと内容が楽しめる傑作ぞろいである。一部作品はディスクユニオン等によってCD再発がなされているので比較的入手は容易。


East Wind諸作

イースト・ウィンドの名を見たら買ってしまうほど好きなレーベル。スピリチュアルジャズ色が強く、ジャズに馴染みがないアンビエントファンに是非聴いてほしいレーベルである。一部作品はサブスクにあるので気に入った人はレーベル買いしちゃえ!


坂本龍一"未来派野郎"

「何故かサブスクにない」で最早お馴染みになりつつある未来派野郎。坂本龍一のベストトラックにもしばしば挙げられる「黄土高原」が入っている重要作である。とっととサブスク来てほしい作品筆頭。


長谷川孝水 "日々の泡"

透き通るような佳曲が詰まった名盤。多くのサイトで「和製フレンチポップ」と紹介されているが、そう一言で表せられるような世界観ではない。シャンソン的でもアンビエント的でもシティポップ的でもある、不思議な手触りを持った音楽である。全ての人に一度は聴いていただきたい一作。


Roby Duke "Not The Same"  

キリスト教福音派が布教のために作った、妙に爽やかで軽快な音楽。何の間違いで日本に輸入されたのかは定かではないが、これを発見した極東のAORファンたちが名盤の座に祀り上げてしまった(その為日本オリジナルのアルバム名までついている)。そして何故か格安で再発されているので興味がある人は聴いてみてよいと思う。


Bastro "Sing The Troubled Beast"

TortoiseやGastr Del Solの前身ともいえるバンド。だが全然そんな感じじゃないので注意。というかハードコア。しかしながらただただ乱暴なだけではなく、計算とテクニックを感じる演奏で後々の活動に通じる部分を感じる。普通にハードコアとしてレベルが高い。色々経過した現在、この方向性でまた何かやってくれたら面白いかもしれない。


久石譲 ソロ諸作

久石譲と言えば大方ジブリの劇伴のイメージだろうが、彼は本来日本のミニマルミュージックの先駆者であった。例えば最近サブスクに来たMkwajuはミニマルミュージックの名曲として名高い。ソロでもミニマルミュージックを沢山発表しているのだが、その一部は権利の関係かサブスクはおろか再発さえされていない。
これらの作品では主に電子楽器を使ったミニマルに挑戦している。やはり大家だけあって電子音が絡み合う緻密なミニマル世界が楽しめる。


久石譲 ”吉祥天女”

此方は同名漫画のイメージアルバム。初期久石譲お得意のミニマルに加え、和アンビエントのテイストが多分に入っていてとても良い。実は漫画の方は読んだことがないのだが、これを聴くととても読みたくなる衝動に駆られる。ちなみに某ディガーの旧アカウント名の由来。


アマテラス スピリチュアル・ソングブック

そんな某ディガーのディグの成果の一つでもあるのがこちら。神社の宮司まで参加している神道ニューエイジであり、かなり上質な内容。Amazonでは高騰しているが、サイトから定価で買うことができる。


天使のたまご O.S.T.

若き日の押井守監督作のサントラ。大学の音楽の教授が作られているということで興味を持って買ったが、身内びいきを差し引いてもかなり内容が良い。不協和音寸前のところで美しい響きを出しているのは流石の手腕。
その他、全体的にサントラ系はないと思った方が良い。


atras "Breeze"

難波弘之率いるバレアリックバンド。プログレ畑という印象からは想像つかない、爽やかで美しいアルバムである。最近Twitter上での支持が増えているからか有名になりつつあるアルバム。


sacra "ついのすみか"

このアルバムだけを残して消息を絶った謎のバンドの作品。中国や韓国といった東アジアの様々な音楽を折衷させた、あの世で鳴ってそうな音楽である。唯一無二な音楽性に加え「みんなのうた」の楽曲のような普遍性も持っており、万人にオススメできる。


Zabadak関連諸作

ケルト音楽をベースに抒情的な音楽を届けてくれるZabadak。サブスクにも幾つかあるが、まだ来ていない作品も少なくない。またメンバーのソロ作もあんまりないので調べるべし。おススメは賢治の幻燈。遊佐未森が台詞読み上げで参加している。


佐野元春"ナポレオンフィッシュと泳ぐ日"

これが無かったのは凄く意外だった。日本初のラップアルバムとして有名なVisitorsの後のアルバム。本作はラップではないが、ポエトリーリーディングのような箇所がちょくちょく入る。当時の現代詩を意識したシュールな世界観が楽しめる。


Christina Travloupolou "Contemporary Guitar Works"

イギリスのギタリストによる、ギターを使った現代音楽集。現代音楽だから聴きづらいということは全くなく、一種のアンビエントとして聴ける良作。偶然中古で拾ったのだが、ネット上どこを探しても売っていないどころかほとんど情報さえない。欲しい人は……がんばれ。


三保敬太郎 "11PMのテーマ"

日本人なら誰でも知っているだろう、「シャバダバシャバダ~シャバダバシャバダバ~」の曲である。これは元々深夜番組のテーマ曲だった。
ライナーノーツに依ればこの曲の元ネタは「恋とマシンガン」の元ネタと同じらしい。驚きの事実。


Tablatula "kani"

Tablatulaは日本の古楽バンド。こちらはドイツから発売されているが、それも納得できるほどにケルティッシュな内容である。特に透き通るような笛の音が抜群に良い。RPGのゲームサントラが好きな人にオススメしたい作品。


Hase Hajimu "Camp"

2000年代に活躍していたDJのアルバム。様々な音楽を縦横無尽に横断していく。
渋谷系と地続きな2000年代前半の享楽的空気感が漂う。そこまで優先度は高くないが、渋谷系好きは買っても良いと思う。


Feeling B "Hea Hoa Hea Hoa Hea Hoa Hoa"

東ドイツのパンクバンド。共産圏ではロック自体禁止されていたそうだが、監視の目を搔い潜り活動していた音楽家がおり彼らもその中の一つ。このアルバムの凄いところはなんと国営レーベルから出ている点。政府お墨付きなのである。音楽性も楽し気なキーボード入りパンクで好内容。ちなみに後のラムシュタインである。


The Rutles "All You Need is Cash"

Monty Python発のBeatlesのパロディバンド。しかし決して舐めてはいけない。非常に高い音楽性を誇っているバンドである。
一応サブスクにもRutlesはあるにはあるのだが、何故か一番著名なこの作品だけない。ここでしか聴けない曲もあるので是非買っておきたい。


鳴らした場合 "ふつえぬ"

タイトルから分かるような独特の力の抜け方をしている、前衛ジャムバンド。素朴なメロディを奏でるエレキギターに割って入るように電子音がつんざいて行くのは新鮮。彼ら以外にこういう音楽はあまり聴いたことがない。2ndアルバムが待ち遠しいところ。


Bow Wow Wow "SEE JUNGLE! SEE JUNGLE! GO JOIN YOUR GANG YEAH! CITY ALL OVER! GO APE CRAZY!"

ピストルのプロデューサーが手掛けたニューロマンティック期を駆け抜けたファンキーなニューウェーブの名盤。非常に楽し気かつポップな音楽性で、ギターポップと一緒にインディーロック前史としても楽しめる。洋楽名盤選でも度々見かけるジャケであり、これがサブスクにないのは本当に謎。


State River Widening "Cottonhead"

ロンドンのポストロックバンドの代表作。ポストロックとフォークトロニカの絶妙な折衷であり、所謂「音響派」ファンに勧めたい作品になっている。個人的にはフォークトロニカ随一の名盤と思う。


Joao Gilberto "Joao Gilberto"

邦題"3月の水"と呼ばれるアルバム。声・ギター・ドラムの最小構成で成り立っており、録音の妙も相まってライブ感あふれるアルバムになっている。またUndiuや表題作などの人気ボサノヴァが沢山入っているのも嬉しい。
サブスクには頻繁に出たり入ったりを繰り返している印象。権利がややこしいのか、誰かが勝手にあげているせいなのか。


深町純 "Introducing"

キーボード奏者深町純が東芝の新録音技術お披露目レーベルPro-Useに残した作品。白眉は「バンブーボング」。村上ポンタ秀一による、ほぼブレイクビーツと言っていいほどの手数のドラム捌きが素晴らしい。
他にもPro-Useシリーズは当時の一線級音楽家が参加している。私自身もレコードでいくつか持っており、たとえば「Female Vocal」は越路吹雪が参加している。権利問題の関係かCDはあまり再発が進んでいないが、レコードはそこそこあるのでPro-Useシリーズを見かけたら買ってみるのが吉。


Moon On The Water

イタリアのミニマルミュージックグループ。ミニマルといえどかなり脱構築的な試みをしており、遠い民族のフィールドレコーディングのような曲がたくさん入っている。最後に収められたガムランを感じさせる曲が個人的にお気に入りで、よく風呂場で聴いている。


Obscure Records一部作品

Penguin Cafe Orchestraを輩出したことで非常に有名なプレ・アンビエントレーベル。現代音楽方面の音楽家ばかりなのでサブスクが敬遠されているのか、歯抜けのようにぽつぽつとない。一部作品は単品でのCD再発もなされていない。あとHarold Budは名盤なので一刻も早いサブスク解禁を。


TM NETWORK "Major Turn-Round"

小室哲哉が趣味のプログレをTM NETWORKでやったアルバム。ロジャー・ディーン風の題字から分かるように、Yesを彷彿とさせる未来感あふれるプログレに仕上がっている。ただボーカルの癖が強いのでそこは人を選ぶかもしれない。30分以上あるTheプログレな曲も入っているが、最後のバラードが一番好み。


New England Teen Scene

坂本慎太郎も影響を受けた、60年代イギリスのガレージロックコンピ。どの曲も「ヘタウマ」であり初回はナニコレと思ってしまうが、何度も聴くうちに癖になること請け合い。録音の悪さと激しい演奏から分かりにくくなっているが、メロ自体は可愛いものが揃っているのも注目ポイント。


The Bantams "Beware"

10歳前後の男の子たちが自由気ままにロックを歌いまくる謎盤。どうやらレコード会社の重役の息子たちらしく、言ってしまえば完全な素人。凄腕のセッションミュージシャンの演奏の上で彼らが好き放題にやらかしている様をニヤニヤして楽しむタイプのアルバムである。Shaggsほどではないが、かなりスカムに近しいセンスを感じるアルバムである。


XTC "Apple Venus Volume1"

何故サブスクにないのか分からない名盤筆頭候補。オーケストレーションを大体的に取り入れた作品であり、クラシック的要素が見え隠れするのが特徴の名作である。XTC随一の名盤とされ個人的にも大好きな一作だが、XTCはほぼ全部来ているのにこれだけない理由が良く分からない。


Lee Spencer "The Mountain Retreat / 大地の息吹"

俗流アンビエント。その昔に発表されたアンビエントアルバムを俗流アンビエントとして再発したものらしい。故に割と内容は良い。


Whale Of The Pacific

同じレーベルの俗流アンビエントとしてこれも持っている。クジラの声らしきものが入っているニューエイジ。しかしLee Spencerの方が全然良いのでこっちは無視してOK。このシリーズはBook Offによく転がっているイメージだが、狙って手に入れるのは厳しいかもしれない。このレーベルには他にもあるらしく、これを書いているうちに揃えたくなってきた。


水口博也 "Dolphine"

Book Off名盤として確固たる地位を気付きあげている俗流アンビエント。キューキューというイルカの声とニューエイジなアンビエントの折衷はよくあるが、やはりこれの完成度は頭一つ抜けている。これだけ知られているのにも関わらずまだ280円コーナーにいるので相当数出回っているのだろう。


The Exotic Christmas

トラットリアのクリスマスコンピ。初期渋谷系を彩る音楽家たちが様々なクリスマスソングを奏でている。ちなみにこれはCDとビデオのセットだったらしく、ビデオの方ではCorneliusの一番のレア曲と言われる"The Exotic Christmas"を聴くことができる。CDだけであれば入手は容易。本作に深く突っ込んだnote記事があったので貼っておきます。


想い出波止場諸作

Boredomsの中心的メンバーでもある山本精一の前衛サイドを代表するアヴァン・バンド。トラットリアから出ていたVUOYだけあるのだが、金星や個人的に大好きな「22次元」の入っている水中JOEがサブスクにない!これは良くないので買いましょう。
ちなみに山本精一関連で言えば羅針盤もサブスクにないことでとても有名だったのだが、最近になってようやく解消された。近年のソロ作もないらしいので買ったら書きます。


頭士直生樹諸作


非常階段のオリジナルメンバーとして有名な頭士直生樹。ノイズ界隈の人物であるが彼のソロ作は幽玄で流麗なアシッドフォークである。ずいぶん前のインディーズから発表されたからかサブスクにはごっそりなく、非常に高騰している。彼の作品世界は所属バンド『渚にて』でも楽しめるので、渚にてが気に入ったら是非買ってみよう。
また、彼以降ノイズ人脈の人々が意欲的なフォークをやるのが定番になりつつある。山本精一はそういった音楽を”うたもの”と呼ぶ。


ゑでぃまぁこん諸作

姫路のうたものバンド。割礼のようなメロウで柔らかな音楽性が特徴である。難波ベア―ズのコンピにも参加するなど、界隈からの人気も高い。Bandcampで大方公開されているので是非買おう。


yumbo諸作

仙台のうたものバンド。うたもの系は西日本に集中しているため、東日本のバンドはかなり珍しい。耳馴染みの良いフォークとフリージャズをベースにしたアヴァンギャルドな演奏を掛け合わせた作風が持ち味。


Complesso di Sante Palumbo "Stasera In Casa Seduti In Poltrona Con La Luce Diffusa"

イタリアのラウンジジャズ。ラウンジとはいえどモードジャズ風のひりついた演奏もしている。緩急の付けかたが素晴らしく、のんびり喫茶店で過ごしている時などによく聴いている。LPはわずかにしか出回っておらず、CDも入手困難になってしまったのがかなり惜しい。再発おなしゃす。


Mice Parade "Collaborations"

Mice Paradeが客演したり、リミックスしたりしたものを集めた作品集。Jim O'Roukeのリミックスや竹村延和とやっている音源など、ポストロックファンには垂涎の音源がたくさん入っている。中古は安いのでオススメ。


Carlos Aguirre Grupo諸作

現代フォルクローレの重要人物・Carlos Aguirreのバンド名義。非常に良質な南米音楽を楽しむことができるのだが流通枚数が少ない上売っているのもブラジル音楽で有名な大洋レコードくらいなもの。そもそも手に入れるのが難しい。私もあまり数を持っていないので揃えていきたい所存。


Gerardo Baitz "Amarillo : Grabaciones Originales 1980-1987"

メキシコ人ピアニスト・Gerardo Baitzの編集盤。一応彼のオリジナルアルバムの一部はサブスクにきているようだが、入門にはこれがおススメ。
ラテンらしいノリの良いフュージョンがたっぷりと入っており、中南米音楽好きにはたまらない内容である。


パソコン音楽クラブ "SHE IS A"

Bandcamp限定で発表されているパソコン音楽クラブによるカバーアルバム。角松敏生のSea is A Ladyを全曲カバーしている。元アルバムはフュージョン全開な作品なのだが、今作はそれに加えアンビエント~Vaporwaveの感覚が合わさった不思議な感触のアルバムに仕上がっている。名カバー。


芦川聡 "Still Way"

ここからの曲がLight in the Attic「環境音楽」にも収録されている、日本アンビエントの名作。「波の記譜法」を意味するWave Notationというシリーズの二作目であり、タイトルにもWave Notation 2と銘打たれている。ちなみにWave Notation 1は有名な吉村弘のMusic for Nine Post Cards。それに勝るとも劣らない、静謐かつ気品あふれる大名盤になっている。


吉村弘 "静けさの本"

吉村弘唯一のピアノソロ作品集。ピアノの音のニュアンスに合うよう練りに練られたであろう素晴らしい作品がたくさん入っている。楽譜もついているので、その点もピアノを弾く私からすると嬉しい。


吉村弘 "Four Post Cards"

吉村弘の最終作。神奈川県の美術館のために作られた館内BGMとして作られた4曲と、バージョン違いが二曲入っている。「気にされないための音楽」として最良の作品。実際に今でもBGMとして運用されている面を含め、彼の思想が最も体現されたアルバムかもしれない。


佐藤聰明 "太陽讃歌"

日本を代表する現代音楽家による、ピアノの一人多重録音によるミニマルミュージック。重ねに重ねられたピアノの輪郭が徐々にあやふやになっていく様はこのアルバムでしか味わえない感覚。やまびこが徐々に聴こえなくなる様を増幅したような作品になっている。


Hirth Martinez "I'm Not Like I Was Before"

同時代的には鳴かず飛ばずだったものの、90年代に再評価され「謎のAORシンガーソングライター」とも呼ばれたHirth Martinezの3rd。ボサノヴァを基調にした清涼感あるサウンドは絶品である。また5拍子のボサノヴァなど意欲的な楽曲もみられ、その方面でもなかなか面白い作品。


石川昌とカウント・バッファロー "Okinawa"

マクロスの曲をジャズでやっていたりする異色のジャズドラマー、石川昌の作品。「沖縄」と言ってはいるが沖縄感のあるのはニ、三曲なので注意。それよりもタイトなドラムとファンキーなバンドががっちり噛み合った名演が楽しめる一曲目「サスカッチ」だけで買う価値がある。


鈴木弘とハッピー・キャッツ "ビートでジャンプ"

名盤Catで国内外で著名なジャズ・トロンボーン奏者のカバー作品集。カバーこそがジャズの本質だと言わんばかりの本領発揮っぷりを見せている。トロンボーンならではの奏法を見せつつ、原曲の良さを十二分に引き出すインプロが楽しめる。


川崎燎 "Mirror of My Mind"

僕は勝手に「鬼瓦」と呼んでいるアルバム。内容はブラジル風味のフュージョンでありブラジル音楽好きの僕にはぶっ刺さる。また後年クラブジャズからの再評価もされており、竹村延和にサンプリングされてもいる。


川崎燎 "Juice"

川崎燎の代表作。彼のギターはもちろんキーボード奏者も妙にノリノリで、その絡み合いが楽しめる。非常に楽しげな雰囲気が最初から最後まで続く、まさにジューシーな名盤。


ウリチパン郡 ”ジャイアント・クラブ”

00年代邦楽を代表するサイケデリックポップの名盤。Eテレの尖った子供番組のようなジャケ写から察せられるような、祝祭音楽と童謡とが混ざり合ったような不思議な音楽をしている。最近レコードが再発されたので、できればレコードも来てほしい。


Temple ATS関連

志人やその関連人物の所属するレーベルTemple ATS。ここら辺の作品はサブスクにない。なんだか志人の神秘性を担保するために戦略的に出していなさそうである。この中だと心眼銀河が大変おススメ。


ビブリップル&ビブリボン O.S.T.

フレームワークのような非常に前衛的なデザインの音楽ゲームのサントラ。やはりこのアルバムの価値はかの有名なビブリボンの解説歌をじっくり聴けるところである。CDはレアものになってしまったが、ダウンロード販売だと普通に買える。


下級生O.S.T.

R-18ゲーム・下級生のサントラ。秋葉原に来たしそれっぽいものを買っておくかと思いブックオフで買ったのだが、かなり内容が良くてたまげた。90年代ガールポップとしても解釈可能な上質な90'sシティポップであり、その手のファンにとっては堪らないサウンドになっている。おススメ。


任天堂サントラ諸作

Z世代の脳裏に焼き付いているであろう任天堂楽曲。私はゲーム禁止の家庭で育ったのにも関わらず幾つかはよく知っているので、一般の方には絶大な影響を及ぼしているのであろう。しかし残念ながらサブスクにない。
特にお薦めなのはSplatune。「作品世界のバンドが出したアルバム」というコンセプトがあり、普通に音楽的完成度が高い。2作目からは徳澤青弦が入っているのも高ポイント。


Elysia Crampton "Elysia Crampton"

ポスト・クラブと呼ばれるジャンルらしい。エキゾチック・エレクトロな空気感がありつつ、打ち込みになったりバンドサウンドになったりと様々に変容していく。ハードになったフォークトロニカという趣。


玉響 "tamayura"

妙にAmazonがおススメしてくるので買ってみた作品。アンビエントジャズと銘打たれているが、BGMにも使えるジャズと云った趣。スタンダード曲を魔改造しているのが面白い。


田中由紀子 "1/2ダースの想い出"

所謂90年代ガールポップの名盤。山下達郎の一番弟子としても知られる村田和人不遇時代のプロデュース作だが、不遇とはいえその手腕は折り紙付き。非常にハイレベルなポップスが楽しめる。山下達郎のPocket Musicが好きな人は是非……と言いたいところだが入手困難盤である。頑張って見つけるべし。


TABO'S PROJECT "EYES OF A CHILD"

サザンオールスターズのギタリストがやっていたプロジェクトのアルバム。ちょっとPop Groupっぽいジャケだが中身は爽やかなボーカルフュージョンになっている。海外人気も高い一作。


EM records諸作

妙な音楽ばかり出している、有難いレーベル。内容もアンビエントからスカム、ノイズ、果ては祝詞まで多岐にわたる。
尖った音楽ファンの興味関心を如実に表すレーベルでもある。今のインディ音楽の動向を知りたいなら買わずともチェックは必ずすべき。


Nick Hoffman "Parallel Bars"

バロック音楽をチップチューンと合成音声に演奏させる、という前代未聞のアルバム。まるで人が死に絶えた後に流れる音楽のような無機質さと悲しさを湛えている。あまり有名ではないが非常に好きな一作。


 小俣慎一 "僕・猫・プラタナス"

現在はアコーディオン弾きとして活躍されている方の80年代の作品。素敵な80年代シンセポップが詰まっている。
YenやNon-Standardに近い柔らかな前衛の雰囲気が素晴らしい。とうじ魔とうじがお好きな方は是非。


Soft Selection 84

80年代国産ニューウェーブコンピ。こういったものは所謂東京ロッカーズ系が多いのだが、今作はもろYMO影響下にあるような作品が揃っている。
ヘタウマな女性ボーカルやピコピコサウンドとキャッチーメロディの組み合わせがなんだか愛らしい。当時のアングラが東京ロッカーズ一枚岩ではなかったことを教えてくれる重要な一枚。


Die Öwan "Öwannibalism"

伝説的なパンクグループの作品。完全にNeu!なジャケだが音楽性は全く違い、パンキッシュで若者の青さに溢れた楽曲が入っている。
ただこの手の音楽に珍しく、リズムマシンが入っているのが特徴。それ故Sucide的な風味が出ている。Bandcampで投げ銭なので興味ある人は聴いてみよう。


Enno Velthuys "Different Places"

オランダのカルト的なアンビエント作家の作品らしい。どこか寂しげなシンセポップである。シンセポップというとどこかしらサイバーパンクであったりモダンであったりなどの印象を受けるものだが、今作は荒涼とした大地を思い起こさせる。


0奏諸作

仏教的静謐さを感じさせる前衛音楽レーベル。かのパララックスレコードの方も参加されているらしい。
音数少なく前衛を繰り広げていく。最小の手数で最高の演奏をしようとする姿勢は見習いたいものがある。


Kurashige Mitsunori + Mizuno Shunsuke "EBE"

吉祥寺の古本屋から発掘した作品。作家さんの展覧会を記念して制作されたものらしい。サウンドコラージュとポエトリーからなる作品。ウッドベースも花を添える。楽音と非楽音の配分や構成のセンスが素晴らしく、完成度が高いのでお勧め。またコンセプトは70年代的な尖り方ながら、音選び等に2010年前後の空気も感じる点も面白い。
インターネット上に情報がほとんどないのだが、恐らくこのサイトから購入ができるようである。






書いている中で思ったが、一時期は絶対に来ないと思われていたアルバムや大変マニアックな作品がここ数年でかなり来ている。例えばThe Avalanches "Since I Left You"はそのサンプリングから絶対に来ないと言われていたが、何年か前唐突にきた。記事を書いている最中にも羅針盤などがサブスク解禁し、その箇所をまるっと削ることになった。他にも「サブスクにないから買おう」と思って買ったCDの半分ほどがサブスクにきている。溶けだしたガラス箱、Gatr Del Sol、今までありがとう……

また、他国に比べ日本の音楽が明らかにサブスクにないのも浮き彫りになった。台湾の名盤もなかったりするのでアジア圏全般の問題かもしれない。有名どころがない、というのは初めて音楽を聴く人にとってかなり厳しいものである。逆にサブスクにないために存在感がなくなってしまった過去の名盤も多いように思えた。


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