【723回】白川優子「紛争地のポートレート 『国境なき医師団』看護師が出会った人々」を読んで
数年前、体調を崩して、仕事を休みながら、教師としてもがいていた。
精神科の先生は、言った。
「あなたは、そんなに苦しんでいる。それなのに、なぜ教師の仕事を続けようと思うのか?」
今、回答を書けば、数年前とは違う答えになるのだろう。記憶は、今を生きやすくするために、都合よく書き換えられる。
白川優子さんも、同様の質問を受けた。「なぜあなたは、紛争地の看護師を、国境なき医師団の仕事を、続けていられるのか」と。
答えは、本の中にある。ここでは明らかにしない。
僕に置き換える。