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障害者雇用 余談 日々のお弁当と夕ご飯

平日は仕事から帰るとだら~っとお酒をのみながら野球を観るのが一番の楽しみなので、料理は週末の恒例行事と決めている。

日曜日に夫と2人で野菜だの肉だのを大量に買ってきてひたすらざくざく切って、どーんと鍋に入れ、トマトスープだの中華スープだのシチューだのを週替わりに作るのである。

何人家族なの? と思うほど大量に。

台所に夫とふたりで立って、だいたい私が切って煮込んであくを取り、夫が皮むき器で下処理したり洗い物をしたり、ふきんでキッチン台をふいたりしている。

これが週末の習慣である。

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平日は、仕事から帰ってくると鍋を冷蔵庫から取り出し、火にかけてぐつぐつ煮立たせてから器によそう。

私は食にこだわりはなく、むしろ無頓着なので毎日おんなじ食べ物でも気にしないのだが、ふと夫は気にならないのかと思ったところ毎日うきうきとスープ皿に入れて楽しんでいるので、まあよいのだろう。

2人ともお気楽である。

毎週だいたい木曜日に鍋の底がみえてくるので、金曜日は仕事終わりで今週もおつかれさんということで、スーパーでおつまみを買ってきてこれまた野球を観ながら、だら~っとする。

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日曜日にはゆで卵も大量に作る。お弁当用である。

夫の分と合わせて1パックまるごと10個ゆであげ、彼と「熱い熱い」と騒ぎ、1個1個ふたりで競争しながら殻をむいていく。

これはまさに真剣勝負で、つるんとむけたときは今週もうまくいくはずだと喜び、なかなかはがれないときは今週はついていないと不気味な占いをしながら格闘している。

タッパーに入れて冷めたら冷蔵庫で保管する。

これで平日5日分は余裕でもってくれる。

お弁当のおかずはもう冷凍食品のみと決めていて、これも週末に何人家族なの?と思うほど大量に買い占める。

最近の冷凍食品はとにかく優秀で、ハンバーグやしゅうまいや揚げ物も美味しいし、ひじきとかいんげんの煮物とかいった和風のおかずもそろっているので、ほんとうに神様からのお恵みかのように崇拝し、毎日重宝している。

冷凍食品がなかったら間違いなく、コンビニ教徒のほかに選択肢はなかっただろう。

私は夫婦だけなのでよいが、子どものいる家庭ではそれこそ毎日夕飯の献立を考えて自炊し、お弁当も手作りをしていらっしゃるのだと思うと心の底から尊敬する。

そんなことをぼんやり考えながら、毎日帰宅後にほいほいと詰めて、冷蔵庫でゆっくり解凍させて翌朝炊いたご飯とともに持っていく。

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職に就く前は、平日の夜は私が毎晩料理をしていた。

といっても私は料理が苦手で、キッチンに立つのもおっくうで仕方ないので、サラダとかせいぜい肉野菜炒め物とか煮物とかだった。
味はもはや覚えていない。

お弁当は作らなかったので、夫は昼休みになると毎日食べに出たりコンビニで買ったりしていた。

だから最近になって夕飯を1週間分まとめて作ったりお弁当を準備するようになったのは、自分でもびっくりするくらい大きな進歩なのである。

今の会社に就職してから元気づいたのか、薬の具合で体調が良くなってるのかは分からないが、お弁当と夕ご飯を週末にしゃきっと準備するようになったのは、ほんとうに大変化である。

ご飯は、私の体調が改善されたかどうかを測る尺度にもなっているのである。


しかし、だ。

よくよく考えてみると夕ご飯は作り置きだし、お弁当も冷凍食品ばかりなのは気が引ける。

夫はまったくもって平気なようで、むしろスーパーで「これ美味しかったからまた買う!」と目を輝かせて「和風とんかつ」をカゴに入れるほど気に入っているのだが、まだまだ改善の余地はあるだろう。

とはいえ体調を見ながら、のんびりと歩んでいこうとも思う。

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