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8・2024年JR西日本(西日本旅客鉄道)の株主総会で話したこと

最近は投稿頻度が減っていましたが久しぶりに書いてみます。
私は
今年もJR西日本の株主総会に行き、そして質疑もできました。この記事ではその内容の保存を兼ねて書いてみようと思います。

話した内容↓

鉄道のあり方の理想と当面の間の赤字鉄道路線への対処について話します。

日本では諸外国に比べ鉄道の価値を事業採算に狭めてしまい、鉄道が低く評価されがちです。理想は、事業採算に囚われない価値観や会計のもと、全国津々浦々同士での人的・経済的交流にも活用していく社会インフラであると明確にし、鉄道整備活用にも積極的な公的財源投入をする社会的制度や価値観を創ることです。でも、当面の間はそのための世論喚起をしつつ今のJRや私鉄などのあり方で対処するのが現実的です。ではどうしてほしいかを申し上げます。

一つ例を挙げるならば、
富山県の氷見線(ひみせん)と城端線(じょうはなせん)をJRからあいの風とやま鉄道に移すと聞きました。本当は主な地域間を結ぶべき路線は広い地域を担うJRで運営され、運賃体系も統一されるのが望ましいのですが、鉄道が社会で上手く活用されるならば、鉄道事業者はJRだけにこだわらなくて良いと考えます。

今話したことをまとめると、
赤字鉄道路線の問題は、本当は事業採算に囚われず、人々や広い地域間の交流を促すインフラとして捉え公共で整備していくあり方が望ましいが、当面の間はJRの運営から離れる場合も含めて、必ず鉄道や軌道として積極的な維持活用ができる方向性にして対処してほしい、ということになります。
今私が申し上げた考えについてどのように思われたか教えてください。

私が発言した内容は以上です。振り返ってみると文字数が多い気がします。今後も、できるだけ多くの株主が発言できるよう文字数(発言時間数)をより圧縮しつつ自分が言いたい内容をまとめられるよう努めたいです。
個人的には、株主総会で話すときは、文字数での目安は500~400字以下を目指しています。

さて、
上記の発言に対する会社経営者からのご回答ですが

ローカル線の問題は重要な経営課題です
地域の方と議論しています(あるいは「していきます」とおっしゃっていた)
氷見線・城端線の話は富山県の積極的活動があってこそ
地域の足をどう確保するか今回の考え方を参考にします

という内容は何とかメモできていました。実際はもっと長い内容でのご回答でした。

なお、
このメモを振り返って気になったのは「地域の足をどう確保するか」の部分です。JR(元の国鉄・国有鉄道)のような鉄道網は地域利用のみならず全国津々浦々の行き来や人的・経済的交流にも活用できる性質があります。
私としては、鉄道網が持つそういう性質も活かせるような社会になってほしいと願っています。


最後に余談ですが、
鉄道の維持活用に関する問題として、普段から思っている内容をこちらで書いておきたいと思います。本当は今回の株主総会で話したかったのですが、話す時間と内容を考えた結果やむを得ず削らざるを得なかったものです。

本当はこの内容も株主総会で話したかったです↓

日本では鉄道の価値を事業採算に狭めてしまい、それが原因で鉄道が低く評価されている。理想は、道路整備のように採算性に囚われない価値観や会計等の制度の下で鉄道整備や活用をしていくこと。
それが出来るまでの当面の間は
1・運賃体系の値上げ

→特に割引率の高い商品(通学定期券・一部事業者で実施されている高齢者定期券)を中心に
2・配当性向の引き下げ(30パーセント以下が目安)
→株主のみならず、会社・従業員・お客様という利害関係者がバランス良く利益を享受できるようにという考え方
3・全ての在来線を何らかの電子決済に対応したうえでそれを通じた運賃割引などの株主優待の実施
→電子決済に対応できるとより正確な利用動向が掴めるようになり、サービス改善のデータ採取も出来る
といった策で資金を確保し、その資金で鉄道全般のサービス改善や技術革新などの積極投資を行ない事業成長を図る
※最後に、この考えの要点をまとめると
(運賃の安さ追求や配当を増やして貰うことではなく)鉄道事業や個別路線の成長投資もできる経営の方向性を目指してほしい
ということになる

↑この内容はまた次の機会に話せたら良いと考えています。

今回の記事はこれで終わりです。記事の終わりに付け加えるならば、ハッシュタグに「真庭市」を加えているのは岡山県真庭市がJR西日本の株式を取得し「株主」になるというニュースを見たことがきっかけでこの記事を書こうと思ったためです。
素人なりに鉄道の問題を考え、そして実際に鉄道会社の株式を(少数ながら)買ってその立場でも考えたところ、上記の問題意識を持つようになりました。その考えが何らかの良い方向性に物事がすすむことへの役に立ってほしい…。

最後までご一読いただきありがとうございました。


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