【4月6本目】「茨城のパチンコ店 県外から客」という東京新聞のコラムに疑問
埼玉や千葉から茨城のパチンコホールへ遠征?
まずはこの記事からお読みください。
「特定警戒都道府県なのにパチンコホールは満席! 県外からも大量に来てる!」と言いたいのだろうなと感じさせます。当日、私も守谷市にいたため、まさに同じホールをチェックしましたが、東京新聞記者とは異なる感想を抱きました。
P-WORLDを見る限り守谷市の大型ホール2店舗しかない。どちらも800台クラスのホールであり、郊外店の多くは一人で来店しますから、日曜日の昼間に駐車場150台は「やや少ない」と言えるでしょう。
【P-WORLD】
千葉県ナンバーや埼玉県ナンバーをわざわざ取り上げているのは不思議です。記事中に登場する千葉県柏市から茨城県守谷市までは20分ほどであり完全に生活圏といえます。
この記者は千葉市のホールに柏ナンバーを見かけてもいちいち記事化しますかね? でも千葉市までは昼間なら1時間以上かかるんですよ。どちらのホールへ行くかと問われれば私だって越境するでしょう。
しかし東京新聞だけでなく朝日新聞もこれを疑問視しています。両者とも記名記事ですからよほど強固な想いがあるのでしょうね。
近場のホールは県境の向こうだったというだけの話であり、意図的に問題を大きく感じさせようとする意図が見え隠れします。
そもそも本当に平常時より他県ナンバーは多いのか?
県境の商業施設はパチンコホールだけではなくショッピングモールだって越境来店は当り前です。
東京に川崎ナンバー、名古屋に岐阜ナンバー、大阪に神戸ナンバー、広島に岡山ナンバー、福岡に佐賀ナンバーって、そんなに珍しいですか?
東京新聞や朝日新聞の論調を見ると、茨城県のパチンコホールに県外ナンバーはおかしいという形です。守谷市のホールで水戸ナンバーを見ても何とも思わないけれど、野田ナンバーや柏ナンバーは「県外県外ケシカラン!」ということなのかな。
せめて「平常時は県外●割、今は●割」と比較してくれないと、多いか少ないか判断しかねます。なぜその日一日だけ訪問して、いつもより多いと分かるのでしょうか。
ホールスタッフがそう言ったから、という論理展開なのでしょうけど、そもそも守谷市の位置は他県から流入しやすい場所にあるのだから、県外ナンバーはあって当り前。隣の市から来たって警戒なんてしないしスタッフも細かく覚えていませんよ。
・・・・・・本当にそのスタッフはいたんですかね? そもそも取材するなら店長や本部社員じゃないですか? 名だたる大手マスコミがなぜ現場スタッフにしか取材しないの?
そのスタッフはたまたま正確に毎日の県外ナンバー比率を把握しているスーパーアルバイトだとして、具体的な台数が出てこないのはなぜですか?
そのスタッフは本当にいたんですか? ちゃんと新聞記者だと名乗って取材したのですか?
なお、朝日新聞では「客2割増し」とあるんですけど、東京新聞の記事は「いつもより少ない」と書いてあるんですよね。
東京新聞の松村真一郎記者。朝日新聞の佐々木凌記者、佐藤清孝記者、久保田一道記者には、真実のほどを教えてほしいものです。
他県からの越境をことさら問題視する報道姿勢
ちなみに同じ茨城県である水戸市から守谷市までの距離は約80キロ。常磐道を使っても1時間かかり、一般道なら2時間半の道のりです。
1時間6分、78.7km。
県内でもこの距離この時間。しかもほぼ全て高速道路を使っています。
一方、マスコミが問題視する県外ナンバー、野田市からはどうでしょう。
23分w 15.9キロwww
一般道をタラタラ走っても20分チョイ。
県内でも80キロ近く離れてるナンバーを問題視せず、16キロしか離れていない県外ナンバーを探して「県外県外!遠いところから越境するなんてケシカラン!」と叫ぶ人がいたら、端的にアホだと思いますよ。
東京新聞の記事にある「普段の週末は駐車場が埋まり、打つ台がないほど。それに比べたら客は少ない」というインタビューをそのまま受け取るなら、タイトルは「パチンコ客も自粛」という形こそ正しいといえるでしょう。
もちろんこんな御時世なんだからパチンコを打ちたい気持ちを抑えろよという意見は分かります。ただ、その論理展開を他県からの越境に持ってくるのは大手マスコミの報道姿勢として大いに疑問です。他県の人間との間に確執を作り、地域を分断するような真似は厳に慎んでいただきたい。
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