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肩を降りて腕を滑って指の先が私の続き

どうして私は略一年ぶりに投稿するnoteで、聞かれてもいない心の内へヴィーマイラブについてを、自ずと語りだすのだろう。この奇妙な謎を解き明かすべく、我々は人間が未だ踏み入れたことのないジャングルの奥地へと歩みを進めて行くのであったーーリモコンのスイッチと言わずブレーカーごと落としてくれ。

(序)
ふてぶてしさと愛嬌の中に振りきった凶器を伴っていた2020年が、間もなく終わろうとしている。本当に色んな事があったよね。世界でも、この国でも、自分の中でも。リレーの選手のように振り返って後続へ目をやると、文字通り命からがら、アキレス健とか断裂しまくってるのにそれでもこの乱世を走り抜こうとする令和2年くんが、必死にこちらへバトンを明け渡そうとしていた。怖くて泣いちゃった。もう人の顔して無かったもん令和くん。いつもワックスで髪整えて、今年は男女問わずセンター分けがうんたらと言い一動作ごとに顔面の様子を鏡で気にしてた彼が、口から泡吹いた状態で爆走こいてた。これバトン渡しミスったら殺される。本当は今すぐ抱きしめて「最高のランだよ…!山の神もお前の形相と速さに動揺して山道に灯油ぶち巻いてマッチに火つけてたもん…!警察相当焦ってた。本当にお疲れ、よくやったな!」って言ってやりたい。肩組みながら白いゴールテープまで、涙を流し足を引きずる君を支えてまばゆい光に包まれたりしてさ。そんで全部終りにしよう。金のエンゼルに迎え来てもらおう。と、言いたいところなのだが現世をマラソンに例えたとして、私はまだ湖の周辺しか走っとらんらしいよ。ランだけに。はい。山の麓さえ拝めてない。監督話が違うよね。沸き立つメディアに目晦ませてる場合か。本当に、色んな事が無い年が、無い。激動/Just break the limit!。UVERworldのたくやは、私のちんけな激動になんか興味すら示さんけども。頼むからたくやの∞貸してくれないか。半分にちぎってもらっても構わない。もうただの○になってしまっても構わない。ポンデリング一口くれる要領で分けて。ところでミスタードーナツって全国から店舗数が減少してるの本当ですか?これがリアルなら政府を許さないが。選挙行ってください皆さんまじで。いつまでも100円セールにあやかってた罰なんかな。ポケモンコラボと抹茶の時だけこぞって愛す素振りが彼女を少しずつ少しずつ、傷つけてたのだろうね。どの人間にも言える事だと思うんだけどさ、突然居なくなられて困るのは自分なんだからそうならない内に、ちゃんと口に出してラブを伝えること、躊躇せずやってこうな。ミスタードーナツと、都内に人知れず現れる小さな公園が、こちとらラブですよ。

(2)
しいたけ占いから何度、大丈夫、大丈夫だから、と慰めの言葉をもらったか分からない私の下半期は大量の発見・再確認に最も時間を費やした。これ24時間いのち相談センターに問い合わせてしまってたかなと疑問に思う程、先生私に手を差し伸べてくれてたな。ラッキーカラー三週連続"赤"だったり、心も体も完全コブラに変容させようとして来てたし。強くなれるんだからきみはっていう暗示だと思ってます。タイプはこおり・みず、特性:都合の良い自己解釈です。月曜日は必ず助けてもらっていました本当にありがとう。

(3)
年内で今の職場を辞める。やっとだ。入社して早々に絶対に辞めるが?という強い意思を抱き続け約二年半。短いようで随分と長くかかってしまったように思う。それでも、好きな人々の助けのお陰で、自分なりに型をつけてここまで辿り着けた。「発見、再確認の後ろにもう一つ付け加えてもいいよ~ん」と、しょうもない羽生やした精霊が声掛けて来たりしたら、めいっぱい握りしめた拳で「精算の年!」って叫びながらぶん殴らせてもらおう。いらないものは、もういらない。でももし、好きなものばかりではダメ。嫌いも同じくらい自分の懐に抱えなきゃ大人になんかなれないよってどっかの誰かに言われちゃったとしたら、私は、"ならば、一先ず持っときます。でも自分の意思で何時でもこれを捨てますからね"っていうマインド、そろそろ定着させたい。そんな年頃になったはずなのだ。ね、ロコちゃん。

(4)
歳だけを順調に重ねていく事で、自分がどんどん丸く、というかお花畑みたいな平和ボケをしていってる気がして恐ろしくなる。それと並行に、ダサいかダサくないか、おもろいかおもろくないか、の極端過ぎる二択で物事を否定的に考えてしまう自分にも不安を感じ始めた。気まぐれに、大学時代に所属していた軽音サークルの演奏動画を見る。エクソシストに祓われまいと抵抗する、瀕死寸前の悪魔がそこに映っていた。私。間違いなく私です。とっ散らかった足元で、一心不乱にファズを踏み絶叫してた。怖くて泣いちゃった。人の顔してなかったもん。とがるって、そういう事じゃない。ないけど、でも、ちょっと羨ましかったのも事実。だって、このようなメス誰も好きにならないし、血相変えて五字切りされるのがオチなのに、誰にどう思われるかなんて多分頭にない。恥ずかしい、幼稚、と言われればそこまでだけれど、でも、自分がこのパンクバンド大好きって感情だけでこれやってんだもんね。社会人となって、より多くの価値観や意見に揉まれ角が丸くなっていく私からしたら、やはり少し羨ましかった。かと言ってアザゼルには二度となりたくないがな。

否定的な感情論を止めたいと言った私に、ある人は「否定的な自分も失ってはいけない」と言った。多様性を受け入れる世の中、それが悪いなんて言わないけれど、いつの時代も否定や疑いがあったからこその発見や好転がきっとある。自分の限られた知識を頼るだけで無く、知り続けようとする意志。上澄みを救っただけのような否定を止めて、それでも何かおかしい。違う。と、感嘆するならば声を挙げたらいいのではないか。誰も傷つかない。誰にでも優しく。は、人が人である限り叶わないという事に多分、年端のいかない子供も肌で感じているよね。「私も昔は色んな事に噛みついて、色んなことを嫌いでいた。」進化をし続けていたかったのかと思った。「その事にほとほと疲れ果て、今はもう世の理に殆ど頓着が無い。受け入れる、ではなく、それらを判断をする気力が薄れてしまった。だから君は、様々な人や事柄を疑い、信じ、時々とがっていたらいいよ」ある人はそう言っていたから、私に向かって放たれたそのピストル玉を口から飲み込んで、体の中の少しだけ大事な部位に保管して上から土で覆う。美魔女が定期購入してる謎土地のやたら高い水はやらない。私の瞳までの管を逆流し、外に流れていけなかった塩水なんかを、何のためらいもなくその芽にやり続けてみる。はやくにょきにょきと音を立て伸びることを、芯々に祈っている。

(5)
そろそろ減速し出す兆候が見え始めたので、今回一番書き留めておきたかった感情の部分をやってしまいます。あの私、単刀直入に言うと、どうしても同じ見方でしか人を愛せないみたいです。手札の少ないカードのみで、自分と相手を試すことを繰り返している。となると、私が今まで保ってきた、自分の中でのイイ女の部分って、すべて虚像のまやかしだったという事に落ち着いたのですよ。持久走全力で走り抜いたのにいつも振り出しに戻るという図。が、この年の瀬に確定申告されましたおめでとうございます。これ自分の中では、泣き喚く系のネガティブな話じゃないので騙されたと思って最後まで読んでほしい影と光の戦士たちに。既にここまで読んでしまった人は確実に騙されてしまってるけどごめんね、あれかな、どっかに油淋鶏のレシピとか挟んどくので何かには役立つようにしますね。

で、感情に戻ろう。どうやっても、人間的に一癖二癖あるひとを好きになる。もう、ええよこれ何回聞いたよって話だけど、何度だって言うからなボケ。一般的な社会の皆々様からそれってどうなの?と小首を傾げ眉間に皺を寄せらてしまうような独自の理論で生きてきたアンチキショーにどうしようもなく惹かれてしまう。初期設定がマイナスで、そこから深掘って見つけてしまったプラスはえぐいくらいプラスになるみたいな。日本語を喋りたいです。何をやっても、不思議なくらいかっこつかない人に持っていかれる。もういっそのこと、地球を愛し過ぎてるが故に四六時中地面舐めてないとやってられないとか、裸族に強い憧れがあり夜な夜な全裸で街を疾走してるとか、分かり易く目に見えた狂人が好きと公言出来た方がいい気さえする。今までどうやって生きてこれたの、頭おかしいねってひとを、すきに。それに加えて、心が、弱く、脆い人が好きなのだ。なのだじゃねえよハム太郎。ロコちゃんを患者にさせないで。う〜ん自分の精神が一番弱い!おしまいです。情緒、雑魚にも程がある。というかそもそも強さに芯がない。対して弱さにも、核となるものがありその対処法さえ身に着ければどうにかなるものの、同じことを万年繰り返す私には、まるでそれが習得できない。情けない。今後、面白バブに恋をする時がいつかやって来るとして"いくら炊かれても芯が残ったままのコシヒカリで居る"くらいの屈強な自信が確立されてからにしようと心に誓わねばなるまい。一々、胃腸炎になった時に食うドロドロのお粥のように傷付いていては、今まで沢山の思い抱え嗚咽泣きしていた夜の自分に、一生顔向けできない。思い出される数々の憎しみたちが、集団で殺しに掛かって来る。動悸涙の鮮やかな畳みかけで過呼吸になりかけ、慌てて家を飛び出した先は真向かいの道路。真夜中でも、大型トラックや軽自動車が走る人々の姿を見て心をどうにか落ち着かせていた。あの時間はもう二度と繰り返せないし、リスタートになるくらいなら死にますよ勘弁して。

(6)
漫画の世界の太陽属性ヒロインになれるような人間でない事は、生まれた時から分っていた。それでも未だにどこか、夢を見る瞬間は訪れる。「君は放っておけない」ブルーアイズホワイトドラゴン色の瞳した主人公に言われてみたかったよね。言えよ。何でか分からないけど、って頭バリボリかきながら言え。デノガノスくん…それってつまり…(赤面)のシーンはいくら寝て起きても現実の生活で繰り広げられることはない。そもそも、25年間メソメソ生きて来た割に、放っておけないような女にはどう頑張ったって見られない。し、放っておいたらダメになるような女にはなりたくない。死ぬほど面倒臭いね、なら容易に言われるだろうけど愛のある叱咤のみ受け付けます。地球が未知の菌で滅ぶ前に早くして下さい誰だか知らん私のデスガノスくん。一人でも強く生きていけそうだし実際いけねばならんので。峯田は私みたいな女で曲は作れないし、アシタカは瀕死状態で干し肉食わせてもシシ神の首一人で返却しにいくと思う。

(7)
同じことを無意味に繰り返すだけも芸がない。考えてみた。赤いランプが点灯する人の共通点を。荷崩れしたハンバーグみたいな顔してるのに何様?って話だけれど腹を立てずに聞いていただきたい。自分の存在に、共鳴/影響される可能性が見える人を好きになっているらしい。言動や、目に見えるもののことだけでなく爪痕で、この人の人生に影響を与えたいと、相手にそう思ってしまったのなら終わり。aikoを聞くな。命を張れるか否かで愛するの、重過ぎるよね。ギャンブル酒タバコ依存の父親に似ず、のはずだった潔い娘が恋の賭博ではしっかり遺伝子引き継いどったってか。誰も笑ってないらしいな。ここまで来ると、もはや開き直る方に振り切った方が良い気がしてる。これ成長しない人間の特徴ですかねやめて怒らないで。私のどこからともなくやってくる、ほと走る熱いパトスはどこに注ぎ込んだらいいのパズー。

(8)
ただ息をするように好きな人を好きでいられる時、この命は見たこともない色の炎でごうごうと燃え、青とも黒とも言い切れない鈍い色の空へ向かって光り輝き出すそんな気がしてる。節目の無い夢を見てる。アンパンマンも何のために生まれて、何をして喜ぶって自問自答するもんだから、バイキンマンを骨の髄まで愛する為だよって頬引っ叩き回さないといけない。やなせさんが本の中でおっしゃっていた。"あの二人は影と光。どちらか一人では存在できない。お互いそのことをよく知っているのでしょう。"って。これだと。私がなりたいものはこれだと。出逢ったが最後。常に自分の事を一番に大事にしながら、これをやることは果たして生身の人間に可能なのか、誰か教えてほしい。

(終)
きっとこの熱量や感情だって、20代の私だからこその今だろう。替えの効かない友人がそう諭してくれたことを大事にしていこう。確かに10年後、そっくりそのまま同じことを自分が力説しているとは思えない。文字だけでも気が狂いそうになる上の話を、身振り手振りの動作込みで聴いてくれた情に熱い人間から「あんた、愛のエゴイストじゃん。」と言われた。何ですか急に。福山雅治のニューシングルの話してたんだっけ。もう何周か回って凄いかっこいいじゃん。転職出来たら新しい職場の名刺に書いてもらおうかなピンク色で。動物占いの結果を痛く気に入りすぎて、役職の箇所にゾウのリーダーって書いてもらった知人もいる訳だし。どうよ、愛のエゴイスト2021。阿保か。同じ見方は続いているけど、きっと愛し方は変われると思う。以前までは、好きな人の敵全員に腕グルグルぶん回して攻撃して、ここだけは無敵要塞だよって君を懐に匿っていただろうな。自分の燃料が切れたって構わない。この小さな脱出ポットに優しく押し込めて、愚かな惑星から何としてでも君を逃がす算段を必死に組んで。その人の、たった一言の、何の気なしに放り出された言葉の破片を握りしめて、どこまでも走っていけた。たった一言。人には人の、エゴイスト。どう頑張っても上手く締まらんな。

あと数十日で一年が終わる。今年は特によくやったよ。無駄だと思えばそうなってしまう事も、全部意味と実のあるものに何とか加工・軌道修正していったつもり。私の好きなひとたちが幸せにならないとこの世を許せないから、健やかに生きていけることをいつも心から願っているよ。受け入れがたい人間に近付き過ぎちゃって疲れたら、次からは気をつけようって思えば大丈夫。音楽や映画や漫画の芸術に限らず、あなたの好きなものたちはあなたが好きでいる限り離れていくことはないからね。その涙を許して。その計算の優しさを飲み込んで。その疲労を捨てて。その孤独を明け渡して。大丈夫。みんな本当によくがんばりました。

ほんじゃあ、未知なる2021年、よろしくな〜!!!著:ポエキン

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