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こんにちは。相も変わらず今回も橘がお送りします。

京都は大盛り上がりの祇園祭が終わり、
それでもなお 街はにぎわっております。

と言いながら現在私はタイにて研修中。
研修が終わりましたらまた是非
よろしくお願いいたします。


今回は自律神経について
簡単にまとめさせていただきました。
自律神経について知ることは
自分自身の身体と上手に付き合っていくために
とても大切です。

サロンに来られるお客様では特に
男性も女性も
性に関するお悩みを多くいただくのですが
これには自律神経の働きも大きく影響しています。

なぜなら自律神経とは生きていく上で欠かせない
生命活動を維持するためのシステムだからです。
そして性活動も大切な生命活動です。

呼吸や消化・排泄・体温血圧調節…etc
生きていく上で欠かせない
すべての機能を司る自律神経ですが
今回は性活動の視点からのお話も
簡単にまとめてみました。

何かお力になれましたら幸いです👐



そもそも神経とは

自律神経の前にそもそも「神経」とは

脳と骨や筋肉・内臓などの器官をつなぎ
身体の内側や外側の情報が行き来する
ネットワークのことです。

例えば
クーラーの効きすぎた部屋にいるとして
肌が寒さを感知→脳に伝える
→脳が指令を出す
→毛穴のそばの筋肉が縮み、
毛穴をとじて体温を温存する

このように器官からの
「寒い!」という情報を脳に送り
それに対する「こうして!」という
脳からの指令を送る
これが神経の役割になります。
情報が通る道みたいな感じですね。


神経は「中枢神経」と「末梢神経」に分かれます。

中枢神経とは
背骨の中の神経である脊髄のこと。

「寒い」って情報きたで。
ほならこうしよか。というように
全身から集まる情報を整理・判断して
指令を出します。

そして脳や脊髄から
全身に張り巡らされる神経
末梢神経と言います。

「寒い!」という身体の外や中の情報や
「筋肉ぎゅっとして!」などの
脳からの指令を
それぞれの部位へ伝えます。

自律神経は全身に広がる
末梢神経になります。



自律神経とは

上記のように自律神経とは
全身に張り巡らされた
末梢神経の一つになります。

自律神経は内臓のはたらきや血液の流れ
体温や呼吸
ホルモンの分泌など
生命を維持するために欠かせない
機能を司っています。

ではみなさん 今から「汗よ出ろ!」と
強く念じてみてください。
うぉおぉぉkヴぁlwrgv!
いくらやっても汗はでないですね。

自律神経は発汗も担っていますが
お伝えしたい事は
自律神経とは自分の意志では
コントロールできないのが特徴という事。

そして
寒い環境では身体を震わせ体温を上げ
熱いところでは
汗腺をゆるませて熱を放散するなど

環境に合わせて
身体の状態を一定に保つ働きがあります。


私たちが寝ている間も呼吸が止まらず
血が全身に流れているのも

コンビニのように
24時間年中無休で働いてくれている
自律神経のおかげなのです。

自律神経は脳の奥にある
視床下部でコントロールされ
交感神経副交感神経
2つの種類があります。



活動モードの「交感神経」

交感神経は主に日中活動する時に働きます。
また、ストレス不安緊張を感じた時にも
活性化します。

例えば
スポーツをしている時

たくさん酸素を取り入れ
全身に早く回したいので 肺や気管を拡げて
ドクンドクンと血圧をあげ 心拍数は上がり
トイレに行っている場合ではないので
膀胱を緩ませ おしっこをためたり…


例えば
締め切り間近の仕事を仕上げている時

ぐっとパソコンの画面に一点集中し
首や肩回りにも無意識に力が入り
空腹も忘れ作業にふける…

このように交感神経は
私たちが活動するため 
また、緊張や不安・恐怖
ストレスを感じた時など
それに対応するために活性化し
心身を最適化してくれているのです。



休息モードの「副交感神経」

安心してください。
活動モードがあれば休息モードもあります。

副交感神経は主に夜間や休息時など
身体を回復・リラックスさせるために
働いてくれています。

例えば
仕事が終わり家で好きなテレビを見て
くつろいでいる時
身体の力は抜け 脈はゆったり 
呼吸も深くなります

例えば
付き合いの長い友人と食事をしている時
消化が促進され 
いつも以上に食事が進み 
デザートもぺろりと食べれたり

逆に苦手な上司と
食事をするときなどのストレス下では 
交感神経が優位になるので
あまり食事が進みませんよね笑

食後に眠くなるのは
食事を摂ると
副交感神経が活性化され
休息モードになる事が
理由の一つとして挙げられます

このように副交感神経
私たちの身体をリラックスさせ
回復や休息に導く働きを
してくれています。



神経スイッチ オン/オフではない⁉

よく自律神経の例えとして
交感神経がアクセル・副交感神経がブレーキと
言われることもありますが

片方がスイッチオンの時は片方がオフ
ということではなく

交感神経・副交感神経それぞれに
アクセルとブレーキがあり
お互いにバランスをとって
身体の状態を適切に保ってくれています。


しかしこの切り替えがうまくいかなくなると
身体に様々な不調が現れます。

例えば働きすぎによって
活動のための交感神経がアクセル全開になり
家に帰っても目がギラギラ 眠れなかったり
胃腸の調子が悪く 
便秘や下痢を繰り返したり…


かといって回復モードの副交感神経が
活性化し続ければいいのかというと
それはそれで
いつも眠かったり身体がだるかったり
免疫が高まりすぎてアレルギーがでたりと
様々な不調に繋がります。


大切なのは
活動する時は交感神経に
休むべき時は副交感神経に
いい感じに切り替えができることです。

昔は今ほど文明が進化しておらず
日中は食べて働く
夜は明かりもないので休むというように
自律神経も切り替えが自然と
うまくいっていたのかもしれません。

しかし現代は
電気の普及により昼夜関係なく
ネットや娯楽のような刺激も多種多様で
心身に長期的な負荷がかかっていると
言われています。


はじめにお伝えしたように
自律神経は自分の「意志」では
コントロールできません。

交感神経・副交感神経
それぞれが活性化しやすい
「行動」をとることが
自律神経を整えるうえで
大切になってきます。


性と自律神経 「勃起」と「濡れる」


男性女性共に多くいただく
性機能についてのお悩みに関しても
自律神経は大きく影響しています。

男性が「勃起する」
女性が「濡れる」には
自律神経のリラックスモード
副交感神経の働きがとても大切です。

簡単に言うと

リラックスした副交感神経モードでかつ
身体や脳に性的な刺激が入ると

末端の血管は広がり
それにより生殖器周辺に血液が集中して
男性は勃起し
女性の膣内も充血して愛液が出てきます。

このようにリラックスが大切という
お話をさせて頂くと
男性のお客様でも
「逆かと思っていた!」と
驚かれる方がいらっしゃいます。

どこか「勃て!ふんがっ!」というように
自分の意志で力をいれて
勃たせないといけないという
イメージがあったようです。


女性側もそうなんです。
私も過去に
「濡れていないと喜んでもらえない」と
思っていた節があり
一生懸命「濡れないと!」と
頭の中で唱えていたことがありました(笑)

もちろんそれでは体が
交感神経モードで緊張してしまい
逆効果になってしまいます笑

しっかりとリラックスの
副交感神経モードになり
「気持ちいい」がたくさん集まり
神経が興奮してくると
交感神経がぐんっと活性化し

ドーパミンやアドレナリン
オキシトシンなどのホルモンが分泌され
射精やオーガズムが引き起こされます。

(男性の「早漏」は
十分に副交感神経が働かず
射精を促す交感神経が
優位になってしまう状態と言えます)

ある意味「イク」というのは
気持ちいい快感や興奮があれば
交感神経のアクセルが
勝手にがんっと高まるので

イかせるためのテクニックよりも

その前段階でいかに
副交感神経を活性化させ
お互いにリラックスして楽しめるかが
大切だと思っています。


「気持ちいい」の前準備

ここではより性をより楽しむために
リラックスの副交感神経を高める行動
身体的な側面と精神的な側面から
お伝えしていきます。


◇身体的リラックス

【環境を整える】
リラックスしやすい場所を選んだり
室温を調節したり
副交感神経を活性化させるには
環境を整えることが大切です。

照明はオレンジ色などの暖色系
間接照明がおすすめ。
ブルーライトなどの白い光は交感神経を
活性化させやすいので極力避けましょう。

またアロマを活用するのもお勧めです。
嗅覚の情報は自律神経の司令塔
視床下部にわずか0.6秒で届き
影響を与えるという論文もあるようです。

官能的で交感神経の働きを抑制するイランイラン
女性ホルモンと似た働きをする成分が含まれ
鎮静作用のあるクラリセージ
性的な不調の改善に用いられる
精油として有名で
「男性フェロモンの香り」とも呼ばれる
色気漂うサンダルウッド など
ご自身の好みも大切にしながら
選んでみてください。

リラックス反応を促すために
お互いに落ち着くなと思える
環境作りは大切ですが

もしマンネリ化が続いているようでしたら
思い切ってちょっとこんなところ
行ってみない⁉と
いつもとちがう環境を選んでみるのも
ありかもしれません。

【身体を温める】
行為の前にはリラックスを促すために
全身の血流を良くしておくことが大切です。

そうすることで体温が上がり
神経も活性化するので
男性も女性も
感度UPが期待されます。

おすすめは38度から40度くらいの
少しぬるめのお湯に浸かること。
ほかほか心地よく
無駄な緊張もほどけていきます。

40度より熱くなると交感神経が
優位に働きやすくなってしまうので
注意です。

湯船に浸かれないよ という方には
仙骨シャワーがおすすめです。

仙骨には生殖器につながる
神経や血管が通っています。
頭や顔を洗っている間にシャワーを
当てておくと
骨盤の中の臓器や
足の末端まであたたかくなるので
普段のケアとしてもおすすめです。

熱さと逆で この時期など
冷房がガンガンに
効きすぎていることがあります。

寒さ・冷たさも交感神経が昂るので
室温も最適にしたいですね。

また、ストレッチやヨガなど
負荷の少ない運動も
副交感神経の働きを高めてくれますので
行為の前にパートナーと一緒に
楽しく取り入れてみてください。

【空腹を避ける】
夕食を食べずに寝たら
お腹が減りすぎて目がさえた
なんてことありませんか?

逆にごはんを食べた後は
うとうとと眠くなりますよね。

副交感神経は
胃腸を動かし消化活動を担っているので
軽く食事をするだけでも
ほっと心身がリラックスします。

初めての相手とは
まず食事からと言いますが
コミュニケーションとして
絆を深めるためにも有効です。

アルコールやカフェインは
交感神経が優位になりやすいので
お酒やコーヒーはほどほどに。

【息を長ーく吐く】
私たちは普段2種類の呼吸をしています。

起きている時、活動中
胸を使った呼吸
胸式呼吸が多くなります。
活動するには酸素を早く取り入れたいので
胸(肺)とお腹を隔てる横隔膜が
あまり上下せず 
早くて浅い呼吸になります。

性行為の時でも
ものすごく興奮したり
交感神経が活発になる
射精やオーガズムの前は
ハッハッハッと呼吸が荒くなりますよね。

逆にリラックスしている時
寝るときや休息中は
横隔膜が下がっておなかが膨らむ
腹式呼吸という
ゆっくりで深い呼吸になります。

さらに
息を吸うときは交感神経が働き
吐くときは副交感神経が優位になります。

ですので
お腹を動かす腹式呼吸を意識しながら
ゆっくりと
そして息を吸うよりも
長く吐くことを行ってみてください。

だいたい4秒かけて吸って8秒かけて吐く
など様々な方法がありますが
身体が力まない程度
息を長く吐いてみましょう。

前戯として相手の身体をゆっくり優しく
愛撫でしたり
される側もロングブレスをしながら
全身で感じてみましょう
「イク」前には脱力が大切です。

また、まだ私がカルサイを知る前に
昔通っていたジムの
パーソナルトレーナーが
元AV男優さんだったそうで

「トレーニング中も呼吸が大事。
セックスの時も同じやで。
勃起を長続きさせたいんやったら
ピストンする時も
息を長く吐くんや。
そしたら体力の消耗も抑えられる」

となぜか急に力説されましたが
今となっては納得です(笑)

ぜひ取り入れてみてください。

【触れ合いは5分以上かけて】
大きな物音がしてビクッとしたり
誰かとぶつかりそうになって
ひやっとしたり…

交感神経は
ぐんっと活性化(切り替わる)のに
約0.2秒と言われています。
めっちゃはやいですよね。

交感神経は闘う・逃げるなど
危機的状況で働く神経でもあるので
アクセルがすぐにかかりやすいのです。

反対にリラックスの副交感神経は
切り替わるのにだいたい5分程度かかります。

ですので
瞬時に勃たなくてもいいのです。
濡れなくてもいいのです。
(そもそも濡れるという反応にも
体質による個人差があります)

あせらずに 
時間がいるもんだと思って
先ほどの息を長く吐く呼吸も
続けてみてください。

肌の面積を多く密着させることで
愛情と幸せホルモン
オキシトシンも分泌され
性行為での満足度も上がります。

すごいテクニックがなくても
気の利いた言葉が
言えなくてもいいのです。

優しく相手の身体に手を当てたり
肌のぬくもりを感じながら
ゆっくりと身体をなでるだけでも
副交感神経は活性化されます。

前戯は5分以上と言わず
30分以上はかけて
余すことなく楽しんでください。


◇精神的リラックス

心身一如という言葉があるように
こころとからだは
繋がっています。

身体がほぐれると
こころもほぐれます。
そしてその逆もしかりなのです。


【自己開示をしてみる】
不安や緊張は交感神経を活性化
します。

男性も女性も
「萎えてしまったらどうしよう」
「満足させれなかったらどうしよう」
「自分の体形とか声とか大丈夫かな」
「嫌われないかな」…など
様々な不安の声もお聞きします。

もしかしたら
男性として女性として
「こうあらねばいけない」とか

そうでないと
嫌われてしまうのではないか
恥をかくのではないか
受け入れてもらえないのではないか

そんな自分の考えや価値観が
こころの中にあるのかもしれません。

一人で心の内にしまっていると
頭の中であーだこーだ
不安感はどんどん増すばかり
せっかくの二人の素敵な時間も
自分の不安感に
集中してしまうことになります

手に意識を集中すると
手があたたかくなるように
頭の中のあーだこーだに
意識が集中すればするほど
下半身にも血が
回らなくなってしまいます。

そして取り繕うほど 無意識に
身体は緊張してしまいます。

こんなこと言うのは
恥ずかしいのだけど
と前置きをいれたり

あなたとこんな風に過ごしたい
でも自分はこんなところが
気になる 不安に思っている
嫌われないか心配なんだ

こころにある不安をそのまま
伝えてみてもいいのかもしれません。

意外と
「えっそんなこと思っていたの」
「自分は全然気にしないよ」
「じゃあこうしてみよう」
そんな言葉が
返ってくるかもしれません。

そして不安事だけでなく
こんなことが好き
これをされるとすごく興奮する
こうされたい
今のめっちゃ気持ちいい!など

嬉しいことも思う存分
共有してみてください。

自分の内を認識し
開示することで
解決策が見えたり
より素敵な時間に繋がったり

何よりも自分自身の安心感
そして正直な気持ちをきけた
相手の安心感に繋がります。


まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は自律神経について

活動モードの交感神経
回復モードの副交感神経とが
性の視点から
どのように関係しているか
まとめさせていただきました。

カップルよりのお話が多かったですが
なにせ相手がいることですので
絶対この方法でないと
ということではなく
相手の反応を見ながら
楽しんでいただけたらなと
思います。

もちろん一人で楽しむ
セルフプレジャー
(マスターベーション)においても
リラックスさせる副交感神経を
優位にさせることは大切です。

特に男性に多いですが
いきなり性器に触れるのではなく
身体全体をマッサージしながら
ゆっくりと血流を促し
視覚的な刺激やイマジネーションで
脳の興奮を高めながら行うと
持続力や感度向上にも繋がります。

女性では更年期において
ホルモンバランスが乱れることにより
自律神経にも
影響が出ることがあります。
(更年期についてはこちらもどうぞ)
ここであげたリラックス方法も
普段の自分自身のケアとして
ぜひお試しください。

本日もお読みいただき
ありがとうございました!



自律神経を整える!
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