【詩】ノトスのスケルツォ
私は手のひらの中で問いかける
あなたの風向きは?
このわた毛をどこへ運び
このしゃぼん玉をどこへ旅させましょう?
自由の風向きを何の一つのはかりもせずに
綺麗な黒い瞳で見上げ
手のひらの中で問いかける
あなたの風向きは?
気まぐれに向かう散策の足は?
追い風になって山道も共に行きましょう
後ろから追いかけ来る雨より早く軽やかに
星々と朝やけの間に
きらめく夜つゆ朝つゆに生まれて
屈託もなく風の子らは笑い
あなたの行きたいところへ行きたいのです
母よ、風を知りたまえ
風と手を繋ぎ
あなたの翼となる栄誉を我らに与えたまえ
然らば山を降り下り
谷を鳴らし川を逆らい
どんな海も渡っていける
あなたの風向きは?
あなたの行きたいところへどこへでも
あなたと共に参りましょう
あとがき
アネモイ四柱シリーズの最後、南風(ノトス)をやっと書きました!結果として私にとってはノトスが一番親しみを感じる風となったように思います。
最初に書いたのがアネモイのトッカータだったので、今回も音楽にしようかと思い、考えましたが、どうしても気配がスケルツォだなあ、と思いました。
最近、ちょっと見出しを作ってみてますが(作ってみると楽しくなって)、フリーではなかなかイメージ通りの絵が見つからないですね…どーしても、有料素材が目について、欲しくなってしまう。うーん💦
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