【詩】極楽鳥の淡い影

君の落とした七色の影を見て
人は言う、風喰い鳥は眠らないと

絢爛を引き装い羽ばたく羽根の
微風にさえ乱れ戦ぐ細やかさを隠し
空の頂はまだ遠い

けれど君は、儚さを己で引き破る必要はない
淡色の羽影を恥じることはない
ましてや風に向かう翼を
罪に思うことはない、誰に理解されずとも
理解されずとも

その影さえも、誰かのグレアになるのだから

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