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田沢湖から乳頭温泉、八幡平へ

 午後、田沢湖から乳頭温泉に向かいました。昔、田沢湖のたつこ姫像のはなしを絵本で読んで憧れていたのですが、行けることになるとは。実は新婚のころ、この辺りに行く計画を立てたのですが、住んでいた関西からあまりに遠くてあきらめました。だから、夫が旅するのにあたって、是非行きたいということで足をのばしてみました。しんどかったけど、いってよかったです。まず、田沢湖のたつこ姫像を見に行きました。水がきれいです。子供たちがおさかなを採っていました。

たつこ姫の像。禁じられた水をのんで龍になったそうです。湖沿いに乳頭温泉にむかいました。木立のあいだから田沢湖がみえます。だいぶ、高度が上がっています。

 ところどころに春には水芭蕉の咲く湿原が広がる、深い山に入っていきます。そのなかにいろんな泉質の温泉が湧く神秘的な風景です。がんばって、最古の湯、鶴の湯に立ち寄ってみました。雨に時雨れる昔の湯治場のすがたが残る古い建物があり、乳白色の泉質のちがう露天風呂がいくつかあります。泊まっている人は若い男性が多く、意外と活気があります。混浴の一番大きな露天ぶろに入った夫によると、お風呂に直接熱い源泉が沸いていて、びっくりしたそうです。案内には、坂上田村麻呂のころからあり、佐竹のお殿様の本陣があると、書かれていました。こんな険しいところと後で調べてみましたが、田村麻呂のころはだいたいこのあたりで、たまにお殿様がきていたというのが正しいみたいです。江戸時代でも、もう少し便利な黒湯が、武士専門だったりするみたいです。江戸時代から明治に、ひろく開かれた温泉のようです。いくつかある温泉が少しづつ泉質がちがい、圧倒的な自然のなかにある、独特の温泉群です。

 奥にある妙の湯に泊まりました。ここも二種類のお湯があります。鮎をはじめ、じゅんさい、いぶりがっこ、干しぜんまい、きのこ汁と秋田の味覚が少しづつ食べれました。途中、道の駅で干しぜんまいがあったのですが、残念なことに、量が多くて高かったのでうれしかったです。ちょっとしたものですが、美味しいものですね。がんばって宿をとった甲斐がありました。温泉に入りすぎていささか疲れました。ぐっすり寝て、八幡平にむかいます。

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