ミスト ご縁のある映画
たまたま知った評論家の真魚 八重子の「バッドエンドの誘惑〜なぜ人は厭な映画を見たいと思うのか~」の本の冒頭にあったのがこの映画「ミスト」だった。そうだよね。救いのない映画ってある。私は結構見れないって思いながら読んだ。
それからしばらくして東京のマイナー局テレビ東京の午後の映画でこの映画が放映されたのだった。この映画はスティーブン・キング原作の「シーシャンクの空に」の監督が監督した同じ作者原作の映画だ。
私は「スタン・バイ・ミー」にえらく感動して原作が含くまれている短編集「恐怖の四季」を読んだ。そのとき「シーシャンクの空に」の原作もあった。とても、いい短編集で、確か、すべて映像化されたんじゃないか。
本によると、監督は中編「ミスト」、こちらの方を映像化するのが監督になった念願だったらしい。「シーシャンク」も良かったので見てみました。
そして、何かがあると映像を浮かべる、私のお気に入りの映画になった。
特にコロナでえらいことなっている今、まるで、フラッシュバックのようによみがえるのだ。
謎の怪物らしきものに追い詰められた主人公の間違った判断にぎりぎりと身を切られるように切実さを感じる。そして、助かった人のことを想う。
そうだな。自分の気持ちに忠実な方が後悔しないな。たとえ、死んだとしても。しかし、きちんと毅然と冷静に生き残るようにふるまうことが大切だなとか。人の顔色や周りにふりまわされてはいけないなとか。
この映画は私の役に立っている。昔、村上春樹が小説を読んで役に立ったかって大切だって言ってたけど、それがバカにしてるといわれるって言っていた。でも、そうなんだよな。それがいろんなご縁で出会うことも面白い。
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